御宿かわせみ (34) 浮かれ黄蝶 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-114 御宿かわせみ 34)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167710149

作品紹介・あらすじ

麻生家に通う途中で見かけた新内流しの娘の視線に、思惑を量りかねる麻太郎。ある日その娘がひったくりに遭い、その荷物を麻太郎が取り返してやるのだが…。麻太郎、花世、源太郎たちが大活躍する表題作をはじめ八篇を収録。次巻より、文明開化の東京へと舞台を移す人気シリーズ、「江戸のかわせみ」の掉尾を飾る一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 30年以上にわたった連載。ついに最終巻読了。今回もどの作品も読者を江戸の世界に誘う珠玉の短編ばかり。子供の世代が随所で活躍するが、物語はすでに世代交代して彼らの活躍を描く『新・御宿かわせみ』へと続いている。

  • 全34巻完読。江戸情緒が鮮明に描かれ、るいや東吾、源三郎、嘉助、お吉、長助など登場人物も魅力的で、新刊が出るのを心待ちにしていたシリーズ。「岸和田の姫」「源三郎祝言」「長助の女房」など今でも読み返したくなる名作も多い。総評で★4。

  • ついに全巻読破ー✨
    この爽快感は何なんでしょう。

    一話一話の事件も興味深かったけど、 やはり家族が増えてく様子が良かった。
    一番記憶に残っているのは、やっぱり源さんの結婚式!
    本当に心温まったもの。

    ただラストは、締めという感じじゃなかったので、ビックリ。
    新にどう続いていくのかしら。

  • 34巻、ついに完読したのでレビューなど。
    かわせみは、設定がすばらしかったのだと思う。

    元同心のひとり娘るい、と、一つ年下の与力次男冷や飯食いの東吾。
    るいが女将をつとめる旅館かわせみで繰り広げられる江戸の捕り物話。

    そこに加えて、
    結ばれることが難しい身分の差、神林家の家督の行方、
    弟思いの通之進の胸中、そして義姉の妹七重の想いとさまざまな人が交差する。

    お吉や嘉助、長助など、登場人物も多彩である。

    障害を越えて、るいと東吾が結ばれてしまった後は、
    ちょっとマンネリ感もあったけど、子どもたちの世代に上手に引き継がれていた。

    こういう長いシリーズ、終わってしまうと
    また違うのに手を出したくなっちゃのよね。
    鬼平犯科帳とか・・・?

  • 34 御宿かわせみ

    清水屋の人々、おるいさんの立ち回り。久々ですっきり。公孫樹の葉の黄ばむ頃。るいの幼少時代、母の兄の元市川での出来事。東吾がでてこないのもいいなぁ。

  • 何巻まで読んだかわからなくなったので、とりあえず「読みたい」に。

  • 御宿かわせみから34巻までの江戸時代シリーズ分の総評

  • ・浮かれ黄蝶
    ・捨てられた娘
    ・清水屋の人々
    ・猫と小判
    ・わいわい天王の事件
    ・二人伊三郎
    ・さんさ時雨
    ・公孫樹の黄ばむ頃

  • 主役が子供たちになってきた

  • 花世ちゃんの性格、私は大好きですね。やっぱり丁寧に書き込まれている時代小説は良い。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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