スメラギの国 (文春文庫)

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著者 : 朱川湊人
  • 文藝春秋 (2010年9月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167712037

スメラギの国 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 朱川さんだから、「かたみ歌」や「わくらば日記」のような、どこかもの悲しくて儚いお話…?と期待していたら相当グロテスクなホラーでした。。

    恋人との仲は順調、彼女と一緒に選んだ新居は快適で、その上同期からは高級国産車を格安で譲ってもらい…志郎の生活は順風満帆そのものだったが…

    猫好きの彼女に影響され、新居に寄り付いた野良猫を飼い始めた志郎。ある日、額に不思議な印を持つ並外れて美しい猫に出会い…

    猫のようで猫ではない、信じ難い力を持ったスメラギは猫の王国を支配するようになり…

    猫の神風攻撃、辛すぎます…私ならもう車乗らない…

    悲しいのは故意でも事故でも、最初に手を出すのはいつも人間側だということ。中盤の悲惨さに堪えて読み進めれば少しは希望ある最後が待っていますが、あぁ辛かった…

  • いやぁ、怖かったけど、可愛かった。どうしてプリンスに防御本能が働かなかったのかなぁ、と思ってた。最後に反省すべし点は反省できてよかった。ずっとまずはゴメンだろうって思ってた。ルイみたいな、自分の欲望をきれいな愛と騙って、あるいは誤解して狂信的行動するやつ、人間界にもいるから、戦争があるんだろうな。

  • 表紙にネコがいっぱいだー
    などと思って借りましたがもぅ・・・(泣
    猫好きにはつらい描写ばかりでしたが、ジンゴローの真意とチョコのことが気になって最後まで読みました。「これは作り話なんだ…!」と言い聞かせつつ、うちのネコが目の届くところにいる場所で読み進めました。
    最後普通に和解して終わってもいいじゃないー。
    あくまでも人間とスメラギは一緒にいられないみたいで悲しい。でも最初に理不尽をしでかすのは人間なので、一緒にいないほうが幸せなのかもしれない;
    こんなに悲しい気持ちになる読書は久しぶりかも。
    たぶん小説としては「面白い」部類なんですが、悲しい上に残酷描写で星は2つで…。
    作者さんはネコ好きなのかなぁ?

    ・・・追記・・・
    多分、ほんとの猫好きが「不気味な声で人の言葉をしゃべる猫」をまのあたりにしたところで「ちょ、この子マジ天才!」で終わってる気がする。。。
    うちの子に名前呼ばれたら褒めたたえてるよ!
    主人公のヤツがどうしても好きになれない

  • 今回、借りた本のなかで一番面白かった。
    スメラギの各シーンでの気持ちとその後を考えると想像が膨らむ。

    スメラギの心の持ち方には、潔さと淡泊さがある。
    元凶の誰かを憎まずにただ悲しみを感じていたり。種が少ない孤独さも感じているはずなのに欲がない。もっと憎んでもいいのに(^^;)だからこそ作中で、スメラギの美しさが引きたつのかもしれないが。
    私がルイだったら、受け止めてもらえない感情の淡泊さが寂しいから。スメラギは大昔の健気に耐えるご令嬢か!でも彼女にじっと見つめられたら惚れちゃうんだろうな。
    自分の隠している醜さを見抜かれても、嬉しい気持ちにするような雌なんだと思う。

  • 彼のホラーは初めて読んだ。
    猫の怖い感じは出てるけど、彼の狂気というか殺意への移行がイマイチピンとこなかった。

    エピローグはそりゃ無いよ、って感じ。

  • これは辛い・・・
    あぁ・・・

  • 猫にまつわるホラーなのか、ファンタジーなのか…、朱川作品の王道なのかもしれない。

    ただ…、長かったなぁ。残酷な描写はさっさと終わって欲しかった。短編でいいです。

  • 「こわーい」「グローい」「ネコが好きな人は注意!」
    そういう意見を知りながらも、さらには生徒らに「ネコに似てる」とよく言われる顔ながらも、読みました。

    確かにまあ、怖いし、「ひゃっ」となる場面も、気持ち悪いような場面も多々ありました。
    しかし、自然と積極的に読み進めていきました。
    やっぱ朱川湊人さんは素晴らしい。表面をさらうだけの読みは仮にしたくても通用しない。
    最後の方、愛情があふれてて、何度も「ああ……」と思いました。

  • 「かたみ歌」「花まんま」のノスタルジックな面は全くないが、やはり独創的かつ圧倒的な作品。
    神々しいまでに美しい白猫。人の思考を持つ「新しい猫」との戦い。ほんの小さな不注意のために普通の人が愛するものを守るために壊れていく。猫好きの人でなくても(猫好きは倒れる)目をそむけたくなるような描写。序盤から悲惨さは見えた。しかし、逃げようのない展開をどう結末づけるのか、最後まで読まずにいられない。
    これは賛否あるだろうが、単なるホラーやグロテスクなものとは違い、生きるということを問うている気がする。

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