自立日記 (文春文庫PLUS 50-23)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167713140

感想・レビュー・書評

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  • 中高一貫のミッション系名門女子校を出て美大に進学。お嬢様コースでしょう。元同級生の中には女子アナになった人がいるほどの…なのに辛酸なめ子さんから漂う何とも言えない負け犬の香り…。

    後輩に女子アナ、先輩に女子アナ…いますいます。かたや、私はしがない読書マニア…同じ学び舎で過ごしたはずの我々の違いはどこから生じたのでしょうか…

    という嘆きは置いておいて…。

    なめ子さんはネガティブです。不満を募らせ、理不尽な思いをしながらけなげに悪態をついています。そこから感じる底意地の悪さが…嫌いじゃない。不思議と癖になるのです。つい電車でニヤニヤしながら読んでしまい、不審者の如く怪しまれながら読了。

    なめ子さんの日記の内容もさることながら、その年その日に話題になったゴシップや事件がメモされていて「あーそういえばこんなニュースあった!」と振り返りも出来るお得感が素敵です。

    覚めた瞳で世の中をニヒルに切り取る彼女ですが、皇族畏敬の念、SPEED、デスチャやブリちゃんへの感じ入り方は純粋で素直で微笑ましい。


    解説が光浦靖子さんというのも意味深で好きです。

  • 再読ですけれども、面白かったですね! こういった日記調の読み物が今、僕ん中で一番アツくて燃えるもの…というか、読み応えのあるもの、として君臨してますね…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なので最近は小説とかいうものをとんと読んでいないんですけれども、いつかまた小説にハマれる日が来るのでせうか? 作り物の世界に溶け込めないのですよね…年のせいでしょうか?

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ま、そんな世迷言はともかく本作はひっじょおに気軽に楽しめる読み物ですので電車ん中とかで読むのに最適ですね…!

    いつまで経っても少女の心を忘れない、辛酸さんの文章に陶酔してください…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 1999〜2001、25歳から27歳までの日記。解説・光浦靖子

  • 文体に性格とか感性が滲みまくってて素敵。私小説の類。

  • 本当、日記ですね
    帯に書いてあったマンションを買って自立するまで~ ってよりは
    日々の出来事を書き連ねているだけ…

  • 「妹が高校時代に穿いていたルーズが洗濯物の中にあると私にはまるであばずれの象徴のように感じられ、身震いして十字を切りそうになることもしばしばでした」

    冷え切った視線と不動産への熱。中毒性がたまらない。

  • 毒も下ネタも満載なのにかわいらしいです。
    その日その日のニュースになったことも記録されてるとこがいい。

  • この人がマンションを買えたのなら自分もマイホームを…と思えてきたいい効果が。

  • おもしろかったと思う。

  • ん~やっぱりなめ子さんは文章の方が個人的には好き。
    あちこちにちりばめられた毒とユーモアが病みつきになります。
    電車の中で何度ニヤニヤし、その中で何度吹き出しかけた事か…。
    でもちょっと嘔吐ネタが多くて嘔吐恐怖症な自分には若干キツイネタがちらほらあったのと、食わず嫌いが過ぎる部分が個人的にちょっとイラッとしたので☆4つ。

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著者プロフィール

漫画家、イラストレーター、コラムニスト。
1974(昭和49)年東京都生れ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。興味対象はセレブ、芸能人、精神世界、開運、風変わりなイベントなど。鋭い観察眼と妄想力で女の煩悩を全方位に網羅する画文で人気を博す。著書は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研)『ヌルラン』(太田出版) 『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP)、『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)など多数。

「2022年 『辛酸なめ子、スピ旅に出る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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