賢者はベンチで思索する (文春文庫)

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著者 : 近藤史恵
  • 文藝春秋 (2008年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167716035

賢者はベンチで思索する (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 近藤史恵さんは大好きな作家さんのひとり。
    いつも読み始めからす~っと引き込まれていく。

    この本は「ふたつめの月」の続編なのですが、私は先にこちらを読んでしまいました。
    が、十分、楽しめました。

    ファミレスでバイトしながら悶々とした日々を過ごす久里子は、バイト先のファミレスで國枝老人と知り合う。

    國枝老人の言葉が心に刺さる…

    ファミレスを舞台に起こるライトミステリーですが、考えさせれることも多く…

    「ふたつめの月」をもう一度読みたくなりました。

  • 犬好きにはきっとたまらない小説だろうなあ。犬を飼ったことの無い私でも犬と遊びたくなるくらいだから。

    あまりに等身大で普通の人たちの物語だ。
    ファミレスで働くフリーターの久里子と店の常連客の老人とのコンビが楽しい。彼らの日常が、誰にでも起こりうると錯覚させられるほどありふれたものなのだ。近藤史恵の文章の読みやすさと相まって、一息に読んでしまった。

    定職に就けずに悶々とファミレスでバイトし、家に帰れば引きこもりの浪人生の弟とは美味く折り合えず。
    決して明るいとは言えない普通の日々なのだが、そこにぼんやりと差し込む日だまりがあるのだ。読んでいて心がほんわかするのは、ファミレスの老人客や新しくやってきた飼い犬とのふれあいが優しく描かれているからなのだろう。
    そんな彼らの周囲に起こる小さな事件(登場人物達にとっては小さくないはずだが)を解決すべく奮闘する彼らをいつのまにか応援している自分がいた。

    人に優しくありたいと思わずにはいられない小説だ。

  • ★あらすじ★ファミレス店員の七瀬九里子は、公園のベンチで見覚えのある老人と出会う。コーヒー一杯で粘るくたびれた馴染み客の姿とは裏腹に深い洞察力を見せる国枝氏に、九里子は心を許していく。ワケありげな老人の真の姿とは?連作三篇を収録。
    ★感想★三作とも、謎解きよりも「なぜこんな事件が起こってしまったのか」という心の問題に重点が置かれています。若く将来に不安を抱える九里子と、すべてを達観したような国枝氏のバランスがいい。国枝氏の正体が明らかになる「その人の背負ったもの」は、前2作の伏線が生きています。悲しくても救いのある終わり方がよかったです。

  • 良かった。近藤さんの本はいままで外れはなかった。
    読みやすくて楽しめてた。
    今回もおや?って思うところがあってどんどん読めた。

  • 不思議な物語でした。
    国枝と名乗る不思議な老人、公園のベンチに座りお茶をたてたり、ファミレスの片隅でいつのものかわからない新聞を読んでいたり。
    ぼけているという噂もあったり、でもかくしゃくとしていたりと謎の多き人物。
    このおじいさんとファミレスのバイト女子との交流が面白い。
    小さな事件や出来事を積み重ねて、最後に起きる大きな出来事。
    なんだけど、なんとなーく終わってしまう。
    人物描写も魅力的で、思わずひきこまれてさっくり読んでしまいました。
    あれ、結局何をしていた人なのか謎が残っています。
    これって続くんだろうか。。。

  • ファミレスでバイトする久里子は不思議な老人、国枝と出会う。様々な事件を解決しながら家族間の問題、自分の将来などを考える久里子。国枝老人の不思議な行動も最後はすっきり解明。気分が悪くなるような人物が出てこないのもいい。久里子の愛犬、アンとトモもかわいい。続編出ているようなので読みたい。

  • ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。彼女の周囲で起きる謎を、ファミレスの常連・国枝さんに解いてもらいます。
    国枝さんは、ファミレスでは普通の老人、という感じであまり声もかけないで欲しい、というのにファミレス外で会うと若々しくて、親しげに接してくる。どちらが本当の国枝さんかわからないけれど、何かと頼りにする久里子。
    最後に国枝さんは詐欺師だったことがわかるけれど、誰も傷つけなかった彼に、また会いたい、と思う久里子に共感しました。

  • 図書館で。
    ファミレスバイトと老人と犬とちょっとしたミステリのお話。引きこもり系の家族とかいるとなんか悪いことしてるんじゃないかって疑いの目を向けてしまうのは…なんだかわかる。
    そして人間って結構色々観察してるようでしてない、でもしてないようでしてるってのが面白い。シリーズみたいなので次も借りてみようかな~。

  • びっくりするぐらいに久里子の考えているところに共感してしまった。
    どうありたいのか、どこにいきたいのか答えに迷っている感じに分かる、と頭を抱えたくなった。
    国枝さんはひたすらかっこいい。最後の落ちに驚いた。

  • 面白かった。
    後半の展開は想定外だった。
    こんな風になるとは。

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賢者はベンチで思索する (文春文庫)の作品紹介

ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。犯人は一体誰なのか?事件解決に乗り出したのは、意外なことに国枝老人だった。

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