賢者はベンチで思索する (文春文庫 こ 34-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167716035

感想・レビュー・書評

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  • 猫派の私には、犬の散歩の描写が出るたびに「毎日散歩するのはしんどそうだなぁ」なんて思うのだった

    犬パルボウイルス感染症なる病気を初めて知る。

    次回作は「ふたつめの月」
    機会があれば。

  • 「ふたつめの月」の前の作品。

    アンとトモの2匹の犬が
    久里子の家にやってくる事情がわかった。

    久里子にもらわれてよかったね^^

    決して順風満帆ではないけれど、
    一生懸命「何か」を見つけようとする若者と
    生活圏で起きるミステリー。

    善と悪はどこで分かれるのだろうか
    、ということを考えさせられた。

    続きが読みたいなぁ。

  • 大崎梢作品が好きなら、とおすすめされた本。
    大崎さんは本屋や出版、学生を主人公にした本が多いけど、この本の主人公は21才のフリーター、久里子。思うような就職先が見つからず、かといって妥協して普通のOLになるなんて嫌だ、とファミレスでバイトしているが、そのファミレスにはおかわり自由のコーヒーで何時間も粘る国枝という老人がいる。
    ある日久里子が飼ってる犬が公園で異物を食べてしまい、その公園で毒物入りの餌が撒かれている事件があることを知る。その事件解決に乗り出したのは、なんと国枝老人。その姿はファミレスにいる姿と全く違う。

  • 老人が探偵役の日常系ミステリ
    主人公はフリーターで弟はニート気味の浪人
    老人は痴呆とか思われてる部分もあったり
    なんつーか、設定が暗い
    でも、問題の回答はさくっと出るんだよなぁ
    ま、その解決方法がまためんどいんだけど

    最後の話し
    続編があるのはわかってたので、何か理由があるんだろうなぁと思ってたけど
    老人の正体がねぇ・・・
    何だか腑に落ちない
    結局誘拐の犯人扱いのままじゃないのかなぁ?
    そんな状態でこれまで通りにできるわけないし
    もしそうするんだったらもっと納得出来ない

  • 2015/6/26
    飛ばしてしまったシリーズ1作目。
    結構鬱々とした始まり。
    弟が謎なとこが怖かったんだね。
    2作目では解決してからのスタートでもっとのほほんとしてたから違和感。
    順番通りに読まないとね。

  • はじめの方辛かったけど後半は面白かった。

    久里子
    弓田くん
    公園のおじいちゃん
    久里子の弟

    就活失敗してファミレスでバイトする久里子。不思議オーラのおじいちゃん。私の周りにも頼れるおじいちゃんみたいな人いないかな。

  • なかなかいい話です。近藤さんは折り目正しいですね。

  • 知らずに続編(ふたつめの月)を先に読んでしまっていたので、どうかな・・・
    と思ったけれど、問題なく楽しめた!!

    アンとトモが久里子の元へやってきた経緯が知れて良かった。
    続編と同じ感想になるけれど、
    仲良く老人に向かって駆け出す2匹が何とも愛らしい。

    人との関わり方について、改めて考えてしまった。
    周りの評価に影響されず、自分自身の感じ方で人を判断することの大切さと難しさを再認識しました。

  • 一話完結。
    出演者同じ。
    うんうん。いいね。
    シリーズ二作目を一緒に借りといてよかったなーと読み終わった時、ワクワクした。

  • ファミレスでアルバイトをしている21才の七瀬久里子さんと、お客さんでお店にやってくる老人国枝さんが主人公のお話です

    ミステリーとは言いがたい、日常的何処にでもありそうな悪意が取り上げられた連作短編集です

    久里子さんの不安や不満に共感でき、読後感は良いです!

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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