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この作品からのみんなの引用
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私たちが自分に課すべき倫理的規範はある意味で簡単なものである。それは社会の全員が「自分みたいな人間」になっても、生きて行けるような人間になることである。そして、「人の身になって」想像力を発揮し、政治的正義を希求する人間の多くは、社会全部が「自分みたいな人間ばかり」になったとき、どんな気分にになるだろうかということを想像したくない。
― 226ページ -
知的努力というものは、ワニかアナコンダのどっちがいいかという不毛な選択において適切な決断を下すためではなく、「そのような選択にいかに直面しないですむか」に向けて集中されなければいけない。右すればワニ、左すればアナコンダというような分岐点までずるずる引っ張られてゆく人間というのは、それ以前における重要な決断において繰り返し間違いを犯しており、その清算を迫られている、というだけである。
― 119ページ -
私は「道祖神のアルカイックな微笑み」をみなさまにお贈りしているのである。にこ。
みんなの感想・レビュー・書評
またまた、違った考え方を教えて頂きました。教養って?結婚って?バレンタインって?敬語って?自分が単純に捉えていたものに、スパっと鋭いメスを入れられました。
特にフリーターについては、読んでいてフクザツな気分です。(私自身正社員のみですが)祟りが起こる前に、政治家の皆さんに読んで欲しいと思った部分です。
(以下引用) 質の高い仕事をする人間にはいくつかの種類がある。「面白そうだったから」とか「暇だったから」とか「人生意気に感じたから」というような、どうでもいいような理由で仕事をする人間、普通こういう人間が「質のよい仕事」をする。「対価が高いから」という理由で仕事の質を上げることのできる人間もいる。しかし、それは対価が下がれば、同じ比率で品質が下がるということを意味する。(P.113) 決断... 続きを読む »
とてもおもしろい。大学生のなかでも、頭の固い子に、ぜひすすめたい。
敬語を、どうして話すのか。結婚、子育ての何がいいのか…一つ賢くなれる気がします。
内田樹が現代の若者へ向けて書いた処世術の本。お金、仕事、結婚、学歴など身近な話題について、それぞれ5-6ページで「内田樹的考え方」が紹介されていて物凄く面白い。薄い本だが付箋だらけ。バイブルとまでは行かなくとも、ことあるごとに読み返したい生き方の本。
最高に面白い!
日本辺境論が面白かったので、同じ作者で展開したのだけれども、これまた考えさせるところあり、笑わせるところありでのめりこんでしまった。
要は思想論であるが、全く重いところはなく、論は明快。文化資産とは何か、負け犬ってなに?から始まり、その後は一問一答の相談コーナー。
敬語のありかた、給料が働きよりも安い悩み、結婚について、離婚について、学歴について・・・
これだけ書くと、ただの新聞のお悩み相談コーナーだけど、その切れ味と深さは比較になりません。でも重くならないのがすごい。
タイトルに惑わされす、一読をお勧めします。
誰もが抱く身近な人生の悩みに内田先生がお答えしますというもの。この人の文章は思いもよらない切り口から論じてるにも関わらず、すんなりと頭に入ってくるというか、腑に落ちる感じがするから好きです。
内田本のなかでもかなり秀逸.
下流志向となかなかはります.
(僕の理解レベルがこれらの本の対象と近いということやもしれませんが)
とにかく何かにつけて当意即妙な答えのできる
内田樹の醍醐味たっぷり.
橋本麻里さんのあとがきも力作でした.
中村うさぎで「共感と理解の別」を感じた後、「共感も理解も無理やけど、それでもあなたの権利を守る」へ前進。信念なき挑戦は持続しないことを再認識。
安定の内田樹クォリティ。 わりに一般的な、結婚とか離婚とか育児とか就職と離職とか、そのあたりの話を扱っているのでもあるので、すらっとどうぞな本。 読後2週間くらいたってるので覚えていることをざっくりメモ書きとして。 (間違ってるかも) ・「AかBを選択する」類の決断を追い込まれるということは、 AかB以外の選択肢を失うということ。 「AかB以外」には、その場で選択しないという選... 続きを読む »
「他者としての配偶者について」がよかった
曰く結婚とは「結婚相手と分かりあえないことを経験する儀式」
価値観の合う人と結婚したいという意見がありますが
同じ「スピッツがすき」という価値観の二人でも
「チェリーがすき」と「メモリーズ・カスタムがすき」とでは
中途半端に価値観があうだけ、その違いが気になるのではないか
それならむしろ「2pacがすき」くらいの人と一緒になったほうが楽しいのではないか
こういうことをわたくしは散々申して来ました
こんなわたくしと価値観の合う人と結婚したい
危機的状況に追い込まれないようにする手だて《赤松正雄の読書録ブログ》 思想家の内田樹神戸女学院大名誉教授と私の初めての出会いの際に、最も私が共感したのは、あのマイケル・サンデル教授への批判だった。サンデル氏の華々しい登場は興味深く、幾度かその英姿をテレビで見た。しかし、やがて醒めていった。内田氏は、彼の問題設定は全くナンセンス、ああいう危機的状況に追い込まれないようにすることが大切なのに、... 続きを読む »
おもしろーい。
ひまつぶしにどうぞ。
すぐに使えるものははいっていないけれど、
そうですよねーって思う。
内田先生はぼくたちになんやかんやで優しい。
後半のお悩み相談パートでは特に、フランクに平易に語られている印象のある文面ですが、核心に迫る際の踏み込みの鋭さというか凄みには思わず息を飲みます。
現代思想における様々な事象についてそれぞれ理由が語られていますが、時に理由では語れないような事柄を「今の世の中とはそういうものなのです」と確固たる自信を持って断言されているところについても目を引きました…「今の世の中とはそういうものなのです」の一言が決して苦し紛れの言い逃れではないことがヒシヒシと伝わってくるからなおさらです。
膨大なインプットを背景に柔らかな思考と冷静な目で世の中を見ておられるのを目の当たりにすると、私自身の思いこみや思考の浅さが浮き彫りになり、恥ずかしさや辛さもありますが清々しさも感じられました…。
「就職」「結婚」「離婚」等のまるで人生相談のような題材を元に、現代思想を説く。内田樹のこの本は面白い!
仕事や恋愛など現代生活に根付いた「価値観」を、死角から読み解きいていきまったく違った視点から物事を眺めることができる画期的思想理論。
なんか、落語とか講談みたいな芸を聴いている感覚。街場のトピックに内田節は実にフィットするのだなあ。読みやすく面白く含蓄のある本だった。
レヴィナス研究者でありながら、筆者の見識は経済、政治と幅広い。本質を付き、構造的に捉えた論考はとても勉強になる。毎日、熟考に熟考を重ねてるんでしょう。次も樹さん行きます。
裏っ側も読めるようなヒントたちがあるような。
望んだようになってるんだよって、全部自分のせいで仕舞えるのはいいな。
・文化資産は生まれついたもの。その差を埋めるべく、やすやすと金で買えるものではない。 ・向上心は必ずしも人を幸せにしない。小さくても確実な幸福、このリストをいかに長くできるか。 ・成果主義が進むと厳格な評価をもとに階層化される。それは給与=自分の能力となり、自分に言い訳ができなくなる。現在の不公平かもしれない、あいまいさが緩衝材となっている。 人事がデタラメであるがこそ、自分の能力は査定以上... 続きを読む »

225、ナイフを自分ののど元に当てられてなお、少年は「どうして人を殺しちゃいけないのか」と問えるのか(いや問えないだろう)というところに関しては、平野啓一郎(わたしは彼の言うことも内田さんと同じくらい...





