太陽がイッパイいっぱい (文春文庫 み 31-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167719012

感想・レビュー・書評

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  • 大阪が舞台のヤンチャな土方のにいちゃん達がくりひろげる涙あり?笑いあり、ドストレートな下ネタ!電車やバスましてや図書館では読めません。爆笑して周りの人に顰蹙をかいます(笑)

  • イズミ
    三流私立大学の四回生。一年ほど前、工事現場で働き始めた頃から学校へは殆ど顔を出してない。解体屋の親方に引き抜かれる。

    イズミの父
    泉佐野市役所職員。

    イズミの兄
    イズミの六歳上。イズミでは到底入れそうもない東京の一流大学を出て、大手広告代理店に就職。

    メロンちゃん
    千林のマンション建築現場ちかくにある「のがみ」という食堂の看板娘。ユカ。美大生。

    カン
    幹二。一時期ミナミ辺りの中堅事務所でホテトル嬢の送り迎えやらノミ屋の電話番をしていた。ヘルスの名前、看板を変えたところ、そらまで大盛況だった店からぱったりと客足が途絶えてしまい、厄介払いされる。マルショウ解体に落ち着く。マッチョ丸坊主系。

    クドウ
    左官職人を父に持ち、自らもゆくゆくは同じ道を歩もうとしていたのだが、現場で意気投合したマルショウ解体蓮に誘われるままに今は何故か解体屋という二二のあんちゃん。

    キョンキョン
    よく言えば健康的な、正直に言えば無茶苦茶に太った、一九の女の子。クドウの彼女。二年前から同棲している。

    イワタ
    「ミスターマルショウ」とも呼ばれたこともある。解体屋一〇名で構成される草野球チーム「マルショウスパイダース」と野球をこよなく愛している。今年還暦を迎える。

    マルヤマショウキチ
    解体屋「マルショウ解体」の親方。面倒見が良い。

    ムラコシ
    中学を卒業したばかりの一六歳。

    イノウエ
    リストラされカミさんにも逃げられたサラリーマン崩れ。無茶苦茶に分厚い黒縁眼鏡をかけているからハカセと呼んでいる。

    コウ
    誰にもわからない理由でいかにも楽しそうにニコニコ笑っている留学生崩れ。

    ミヤタ
    マルショウ解体ナンバー2。

    ハル
    小柄でアル中。

    ヨゴレ
    立ち飲み屋の近くのガード下に住み着いているらしい痩せ犬。

    ミヤコちゃん
    メロンちゃんの友達。メロンちゃんの中学の時の同級生。

    シノブ
    ハカセの息子。目が悪い。

    ツボイ
    宝塚の仕事場の現場監督。ゼネコンの社員。

    ハラケン
    シックスクールの強請り部門リーダー。表向きは千日前のクラブの雇われ店長。強請りと売春と薬物売買の巣窟だ総責任者。

    カズ
    カン、ミヤコを襲った。シックスクール。

    ケンボウ
    カズの仲間。

    モッさん
    型枠大工。

  • 痛快青春小説
    読んでいくほどおもしろくなっていった

  • 土方のバイトを始めた三流大学の男子学生イズミは、次第に大学にかようことをアホらしく思うように。バイト先である解体業者“マルショウ”にスカウトされて、大学を休学します。

    マルショウのメンツのオモロイことと言ったら。加えて、舞台が関西。芦屋に始まり、宝塚、千林大宮など、知った地名が次々に出てくるものですから、なおさら話に引き込まれます。「ガテン系ナニワ青春小説」という触れ込みがピッタリ。

    かくして三羽省吾の著作も「大人買い」。

  • ガテン系青春小説関西版
    テンポよく読みやすい。

  • 913.6 ミ 登録番号9096
    教員リクエスト
    第5回酒飲み大賞

  • 学生の頃のモヤモヤ感がいい感じで出ていました。周りの仲間もとてもよく、さわやかさいっぱいです。

  • 自分が生まれてから20年以上過ごした町が舞台になっており、とても懐かしい気持ちで読みました。
    まさに「大阪のちょっと柄が良くない町に住んでいるアホな若者」達がそのまま登場し、彼らが活き活きした大阪弁で交わす会話の随所にはさまれている小ネタがいい感じです。
    最後まで決して無理に「いい話」に持っていかないところも気に入りました。

  • 「ガテン系ってイイ!」とうなる、熱気ムンムンの青春小説。登場人物達の、お馬鹿で下品でまっすぐな言動がたまらない。

    夏、キンキンに冷えた缶ビールをキューッと飲みながら、一気読みしたい作品。

  • 第5回酒飲み書店員大賞作品。

    浪速のガテン系青春小説。
    主人公イズミは大学に行かずに、建設現場で働き、肉体を酷使した後のビールの美味しさと、怠惰な学生生活にはない人生のリアリティを感じている。

    その建設現場で働く仲間と繰り広げる涙、笑い、喧嘩、恋愛など、熱気溢れる一冊。

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著者プロフィール

1968年岡山県生まれ。2002年、第8回小説新潮長篇新人賞を受賞した『太陽がイッパイいっぱい』でデビュー。06年『厭世フレーバー』で第27回吉川英治文学新人賞候補、09年『太陽がイッパイいっぱい』で第5回酒飲み書店員大賞受賞。12年『Junk 毒にもなれない裏通りの小悪党』で第33回吉川英治文学新人賞候補。『ニート・ニート・ニート』は18年に映画化された。他の著書に『イレギュラー』『タチコギ』『Y.M.G.A 暴動有資格者』『路地裏ビルヂング』『ヘダップ』『俺達の日常にはバッセンが足りない』などがある。

「2021年 『共犯者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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