息がとまるほど (文春文庫 ゆ 8-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167727024

感想・レビュー・書評

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  • 「女」という生き物の、強かさ、羨望、嫉妬、憎悪、冷酷かつ狂熱的な感情を描いた短編集。女ってこんな嫌な生き物なのか。
     不倫やら夜の街やら、実生活では全く関わることのない人生であるが、小説を通して疑似体験できると、面白いと同時に益々縁遠さを改めて実感するのである。

    それぞれオチもあり物語として面白かった。

  • スラスラと読めました。
    30代女性の、微妙なドロドロ感。

    若さを羨むのは、いくつになっても、終わらないと思います。

  • 唯川さんの不倫話はやはり面白い。物語が終わるごとに「うわ……」と思わず口に出してしまうほどだ。
    「女友達」は女の怖さをよく表している話だった。浅子が会社の部下から「痛い」と呼ばれるのも、プライドが高く自分に高い価値があると思い続けるのもすべて佐智の思惑通りだと思った。佐智は高校時代の頃から、浅子が気に入らず時間をかけてゆっくり浅子を支配してきたと思うとゾッとする。女の執念深さは底知れない。

    「残月」は女のプライドを踏み躙られる話だなと思った。
    年下の男と付き合う際、母親と同一視されることが1番堪えることだと思う。相手も何の悪気もなく言っているのだから、さらに傷つく。若さとは最大の武器であることを見に沁みてわかった。

  • なんとなく図書館に行くとなんとなく文庫本を借りたくなり、そしてなんとなく恋愛小説が読みたくて唯川恵さんの本をひさしぶりに読んでみた。
    おもった以上におもしろくてドキドキした。ドロドロしていて昼ドラか!と言いたくなるぐらい。短編集なのでサクッとおわるのもよかった。
    唯川恵さんの小説に出てくるようなOLさんは実在するのだろうか?すこし前のOLさんなのだろうか?きになるところであります。

  • 久々に読んだ唯川恵。文庫版再版したのかな?さすがの一言。この人は天性というより作家として地道に磨いてきた技術が凄くて飽きない。毎日読みたいというわけではないが実は好きな作家。

  • 読みやすくドロドロした話。ちゃんと全部落ちがあり、簡潔にまとめられてた。

  • ✨無邪気な悪魔✨美保が送別会で…「待ってっ!」やはり自分にもかえってきますね。わるいことはできない
    ✨ささやかな誤算✨新入りのホステスの話 そうきたか!ってかんじ 唯川恵の書く女ってずる賢い
    ✨蒼ざめた夜✨浮気相手が女友達のさしがねだったなんてーーーうそだといって
    ✨女友達✨お高く止まらざるをえなくなってしまった女の人の話
    故意だとしたらこの友達悪魔
    ✨残月✨若さには勝てないのね…みたいな?唯川恵は、ほんと若さを妬む女の気持ちをよく描写してる
    ✨雨に惑う✨よりこにてがみをかく
    ✨一夜まで✨結婚しても、ほんとにこんなことが刺激になるのー?!
    そんなのいやだね
    ✨あね、いもうと✨これがいちばんおもしろかった!この双子、やっちゃったんですね

  • 短編集でボリュームがちょうどよく読みやすい。女性の怖さを感じますね。

  • いくつかの短編がありました。

    出てくる女の人たちみんなギリギリな感じで切迫してるんだよね(>_<)
    不倫してたり仕事がうまくいってなさすぎたり綺麗なんだけどそのプライド故結婚してなかったり…。

    どの話でも思ったこと。

    女怖ぇえぇー!?

    怖いよ!
    多分現実にもこんな人たちいるよ!
    って改めて再確認した感じ。

    ちょっと現実的で、でも非現実的だからきっとアラフォーの方々に人気があると思う。

    あとがきが作家じゃなくてバーテンさんっぽいのがおもしろかった♪

  • お酒を飲むか、飲まないか
    男と寝るか、寝ないか

    どんどん男子化してきている私
    あかんあかん

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