かばん屋の相続 (文春文庫)

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著者 : 池井戸潤
  • 文藝春秋 (2011年4月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167728052

かばん屋の相続 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集。銀行やさんのお話はハズレなし

  • 20170507/短編集。金融とはかくも生々しい業なのか。人の人生に深く関わってしまうのか。もっと深い部分まで読みたかった。短編集にしてしまうのが勿体無い。

  • 中小企業の経営と地元信用金庫、地銀とのやり取りを通じた短編集です。

    中小企業経営者の頭からいつも離れないキャッシュフロー、希望と期待を交えた事業計画、何かが少し狂っただけでどうにもならないことに落ちてしまう危うさが生々しく書かれています。

    中小企業経営者だけでなく、組織の中で働く銀行員の立場からも、自分の実力、世の中の評価、周囲との関係性を考え、自分の人生に投影してしまうのではないでしょうか。

    さらっと読みながらも、自分の働き方と比べ、考えてしまう作品です。

  • 銀行員をテーマにした短編集6編。
    必ずしもハッピーエンドでは無いが、実直な銀行員と、彼らを取り巻く魅力的な登場人物たちに、ついつい物語に引き込まれます。
    ストーリーのうまさと、人物描写の素晴らしさは、池井戸マジックの真骨頂。
    楽しめる一冊です。

  • 短編集。下町の銀行の話。つながっていないのに、ほとんど似たような話なので少し退屈だった。
    タイトルの「かばん屋の相続」はあの店の話なのかしら・・・とゲスの勘ぐりしちゃいました。

  • 短編でも池井戸潤の小説は熱い!

  • お得意の銀行系の短編集。
    登場人物や事情は違うものの、主人公は銀行員で融資をするとか支払いができないとかの話。
    一つの話なら良いが、続けざまに似たような話だとお腹いっぱい。
    ただ、登場人物はイラっとくるほどではない程度に個性があり、リアリティがある。きっと作者が銀行員時代に見てきたことがベースになっているのだと思う。

  • 半沢直樹原作の池井戸潤による短編集。
    もちろん、主人公すべてが銀行員によるもので
    最初は長編小説だと思っていたので1話目を読み終わって
    アレ?と思ったものの、
    よくも悪くも彼らしい描き方で読んでいて面白かった。

    妻の立場なので「妻の元カレ」とか、
    読んでいて自分に置き換えてみたりして。
    ま、私は低空でも安定を望むので、この妻のような事は
    致しませんが。(誰も聞いてないって。)

    全体を通して、資金難・資金繰りに苦しむ中小企業と
    それに相対する銀行員という図式ですが、
    なんていうか…建前しか言えないっていうのも
    銀行員って色々苦しい職業ですよネ…^^;

  • 銀行・信用金庫で働く人たちを主役とした短編集。色々な結末の話があるが、一番印象に残ったのは「かばん屋の相続」。「会社経営は、金融のプロが簡単にできるほど甘くはない」。そんな一言が込められているような作品。会社も法的には「人」とみなされるほど、人間が作り上げていく組織だと思う。人あっての会社。自分は銀行で働く人間ではないけれど、その立場で働いている人の視点から物事を見てるような気にさせてくれる短編集です。感想はこんなところです。

  • 姉から借りて読んだ本。
    短編で銀行員の人間模様が描かれている。短編ながら、続きが気になってワクワクしながら読んだ。特に好きなのは、芥のごとく。若手銀行員が、銀行員とはどういうものかを、経営者とのつながりで学んでいくような内容。涙が出た。

  • 6人の銀行屋さんの身の回りに起きた出来事をまとめた6つの短編集。
    融資案件や行内で起きた事件に潜む裏技のようなカラクリと、取引先や上司・同僚の人間性を描写しながら、
    銀行屋のあるべき社会貢献のあり方を描く。
    池井戸作品のご多聞に漏れず、
    本作も、高圧的な悪役は徹底的に嫌らしく、弱者は窮地に追い込まれ、主人公は敢然と立ち向かい、
    結末は勧善懲悪で晴れやかに終わります。
    ●10年目のメリークリスマス。
    クリスマスに街頭で見た羽振りの良い男は、10年前、融資を止め破産した担当先の中小企業の社長だった。
    不正を追求しバンカーとしての職務を果たすべきか。 否。バンカーの職務とは人の幸せのためにあることを描く。
    ●セールストーク
    “ウチが貸せなければ、どこの銀行も貸せません” 弱小地銀故の本音であり矜持を持つ北村。
    泣く泣く融資を断った中小企業には翌月謎の余剰資金が。
    謎を究明した時、弱者を利用して切り捨てる腐った銀行員が白日の下に暴かれた。
    ●手形の行方
    調子づいてる若手の堀田が1千万の手形を紛失した。支店は上に下にの大騒ぎ。
    保身を中小企業に押し付けるが相手にされない支店長。
    課長の伊丹は、つぶさに堀田の行動を辿り遂に真相を究明した。
    真相の先にあったのは、男女関係の縺れだった。。。
    ●芥のごとく
    女手一つで中小企業を切り盛りする豪傑女社長。
    入行2年目の山田は“この会社を立ち直らせる”と張り切って担当する。
    だが、ときには非情に徹する金貸し商売。
    必死で生きようとするが、救える会社ばかりじゃない、淘汰される会社もあることを知る。
    ●妻の元カレ
    就職氷河期にメガバンクに就職した勝ち組ヒロトも行内では出世できず負け組に。
    偶然見付けた妻宛ての手紙は、妻の元カレからだった。
    明らかに浮気を始めた妻。それを問い質せないヒロト。そこへ決まった転勤。ヒロトと妻の話し合いの結末は。。。
    ヒロトよ、君の人生は別れてきっと正解だ。
    ●かばん屋の相続
    老舗の高級かばん屋の社長が急死して跡を継いだのはメガバンクの銀行員だった長兄。
    ずっと親父を手伝った次男は会社を追い出された。
    自分勝手でやりての長兄を、地道に働く中小企業の次兄と信金マンが見事に見返すカタルシス。
    池井戸作品の真髄が光る短編。

  • 池井戸さんの本、初読みですが、とても面白かったです。半沢直樹の作家さんというイメージがあって本として読むのは難しいかなと思い短編を選びましたが本を読む手を止めることができませんでした。6つの話が入った短編集。どれも銀行&信用金庫の融資係が主人公。信じていた顧客に裏切られる新人社員の話あり、倒産する前に、その後の人生をちゃんと考え逃げ道を作っていた会社社長の話あり。こういう金融関係の小説を読んだことがなかったので新鮮な面白さでした。ただ「妻の元カレ」だけは、他の短編とは違った夫婦関係の話。でも面白かった。

  • 面白かった。
    どれも、短編ながら読みごたえがありよかったですね。相変わらずの安定感で。一気によみおわりました。
    「かばん屋の相続」「セールストーク」よかったですね。

  • 金融マンとして、中小企業が背負う家族や従業員の人生を慮りながら、業務に励みたいと思った。

  • 6つの短編集。銀行を舞台に、中小企業の悲哀やら、組織内のえげつない上下関係や出世争いやらを描く。パターンにはまってそうではまってないところが面白い。表題作は信用金庫を舞台にしてるのが新鮮。銀行に「雑菌」ならぬ「雑金」と呼ばれて見下される哀れな信金。しかし、おごれる者は久しからず。この溜飲が下がる安心の結末が池井戸作品のいいところ。

  • 銀行員や信金マンを主人公にした短編集。
    ―ということに全く気づかず読み始めた。
    「かばん屋の相続」というタイトルだけを見て。
    で、第一篇「十年目のクリスマス」を読み終わるあたりまで、一体かばん屋の話にどうつながるのか、と思っていた。
    まったく、カバーの惹句くらい読めよ、とか、目次くらい見ろよと自分に突っ込む始末。

    「芥のごとく」「妻の元カレ」などは、なかなか重い内容。
    ロスジェネが主人公の「妻の元カレ」は、就職氷河期に銀行員になれた主人公と、正規採用されず、詐欺に手を染めるものの、妻の愛情を得ている元カレのどっちが「勝ち組」なのか、と問いかける。
    二項対立図式がちとうるさい気もするが…。

  • 3.5
    銀行員の短編集。芥のごとく、妻の元カレがせつなくてなかなか面白い。

  • 銀行の融資をめぐる短編集。中小企業相手の融資は中々にハラハラする。街の企業と銀行の結びつきは信用問題もあり、かと言って言い成りになっている訳もいかず、その辺りの駆け引きが面白く読めた。仕方がないと思わされたり人情にホロリとしたり楽しんだ。

  • 20160731


    池井戸作品の中で、初めて読んだ短編集。

    どの作品も銀行員を主役としながらも、短編とは思えない上質な人間ドラマであった。
    そしてとにかく、面白い、上手い。さすがの一言。

    特に、表題作の かばんやの相続 は秀逸。ちょっとした長篇を読んだのと同じ読了感。
    仕掛けの旨さが際立つ作品。

    巻末の解説も大変分かりやすく、池井戸さんの作品の着想の仕方も分かった。

    未読の池井戸作品を読み漁りたくなってしまった。

    次は新刊の陸王を読んでみようかな。

  • どの作品も、「面白くなければ、倍返しだ」的内容だ。銀行員が中心のストーリーであるが、八方に物語が展開され結果がなかなか予測不能で飽きません。

  • 金融もの。短編小説6編収録。銀行-融資課-青年(表題作は信用金庫-取引先課)が主人公の小説。中小企業相手、融資の実態に興味が湧いていけば読ませる。91

  • それぞれが読み応えのある短編集だった。
    「セールストーク」や「かばん屋の相続」は読んですっきり♪だったが、「芥のごとく」は中小企業の大変さ、「妻の元カレ」は何とも言えない虚しさを感じた。

  • 銀行さんにはよくお世話になります。融資ひとつにもさまざまなドラマがあるのですね。短編で読みやすい一冊です。

  • 銀行を舞台とした全6篇の短篇集。
    どの作品も非常に面白いです。銀行員でなくても楽しめる作品。

  • 勧善懲悪ものばかりでない分、ゆったりと読める。

    池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。

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