- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167731014
感想・レビュー・書評
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最初の二つ話ががよくわからなくてやめようと思ったんだけど、後半の二つはよかった。
特に「百万語の言葉よりも」の最後の多恵さんの考え方はきっと怖い?病的?と思う人もいるかもしれないけど、私はきれいだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
片山恭一の哲学を凝縮したような一冊。もともと、小難しい話を読者に語りかけるような作風(自分の勝手な印象であるが)である彼の、普段は言えないことを分かる人にだけ言ってみた、という、本音が表されたものである(これも自分の勝手な印象)。だから、自分も含め、平凡な読解力と想像力しか持ち合わせていない読者は、つまらないと感じてしまうかもしれない。
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短編集。
最後のお話、『百万語の言葉よりも』が良かった。
旦那さんが亡くなって色々分かったりって、どんな気持ち
だろうっと思いながら読みました。 -
4つの短編集と思いきや、少し登場人物とかがループしているんですね。
でもなんだかわかりづらく、もう一度パラパラっと読み直しても?でした。
1つ目の話が全くわからない… -
人生で初めて自分で購入した思い出の本。喪失感を持っている人たちが、その喪失感とどのように生きてゆくか、そんなことがかいてある。
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ふわっふわしてる。どこでもないとこ、とても感覚的。こゆ文章が好き。現実じゃない、精神の世界。 -
◆あらすじ◆
妻と赤ん坊をホテルに残し、浜辺を散策する男。
中州の風俗で働く十九歳の少女。
スーパーの店員から介護士に転身した青年。
突然死した最愛の夫に愛する女性がいたことを知った妻。
そして水族館から逃げたイルカは、どこを泳いでいるのか……。
深い喪失感を抱えながら生きていく人たちを、祈りにも似た言葉で描く四篇の物語。 -
生まれてしまったからとりあえず死ぬまで生きてる。
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ふこうなことがあったひとたちのはなし
つまらなすぎてすてた -
連作ともいえる4作の短編集。セカチュウだけではこの作家に本当の評価をくだせまいと思って読んでみました。<br>
強引に読者を納得させようとしている感じが、どうにもしんどかったです。全体的に、作者の主張が出しゃばっている。なんでも「〜と、●●は思った」と付け加えれば、その登場人物の見解になるというものではないはずだし。そのくせ、いきなり論理が飛躍したりもする。最後の話はほとんど惰性で読んだ感じでした。<br>
はっきりいってセカチュウの方が断然よかったのだけれど、3つめの「彼らは生き、われわれは死んでいる」は、老いに人生の意義を見出した点が秀逸だと思ったので、★を1コおまけして3つにしました。