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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
混み入ってなくて良い。読み終えたときにモチベーションがぐっっときます。
概して人は、他人の意見に真剣に傾けることはしない。自分もまた然り。
だけれど、言葉にするという行為は、何かしらの所で真剣なんだと信じたくなる作品。
見えない所の意味を、深く深く読みとっていかねばならないな~と思えた名作でした。
個人的には「ジェネレーションX」が好みだったなぁ。
客に謝りに行ったら、野球やりてーってなる話。
何かに夢中になる、これだけは譲れないのいくつかの物語。
読み終わって思ったのは「いいな~」だった。
そんな風に思わせる一つ一つのお話は本当に良かった。
意固地にも見えるのだが、それでも応援したくなるような気持ちにさせられた。
児童文学出身の作家さんが描いたstoryだが、子供の純粋さと通じるものがあるのかな?とも思った。
テーマはお金に代えられない大切なもの。信奉、自己、学問、信仰、青春、そして愛。
時代への感性も敏感。だからこそ直木賞などもとったのだろう。
自分の価値観とマッチしないとなんだコイツわけわからん。と思う。ブクログの感想で好きな章が割れてるのはきっとその証左。自分も前半2章はキツかった。でも「守護神」はうまくかみ合って、こういうことを描きたいのか!と思えた。
それだけに短編集と言う形は良い。きっと波長の合う登場人物を見つけられる。
みんなの大切な何かが、みんなそれぞれで。大切なものは違うけど、みんな大切なものを大事に生きてる。
あたしにとっての大切なものはなんだろう。
ふと、何度も読み返したくなる大好きな本です。
作者が児童文学出身という予備知識がある人にとってはかなり意表を突かれる一冊だろう。
内容が一般文芸だからというだけでなく、仏像修復師(鐘の音)や国連難民高等弁務事務所の職員(風に舞いあがるビニールシート)といった特殊で渋味のある世界を描いているからだ。
主人公が中年男性(ジェネレーションX)というのも新鮮だった。
ただ、上に挙げた3編はうなるところもあったものの(個人的には「風に~」のラストの里佳の決意は安易過ぎる気がしたが)、「犬の散歩」「守護神」あたりはストーリーの運びがわざとらしく感じたり、主人公のキャラクターが好きになれなかったりでいまいちであった。
読もう読もうと思っていて、まだ手をつけていなかった作品。
とりあえず、本当によかった。
世の中には、自分だけではどうにもならないことが、山ほどある。
耐えきれないほど苦しくて苦しくてどうしようもなくなってしまう時が、ある。
それでも、
ほんの瞬間で、たった一言で
それこそ、
ただ空が青かったと、それだけで
世界が180度ひっくり返ってしまうことが、わたしたちにはある。
甘くてまろやかな苦みを帯びた感情が浮かぶ瞬間を、
森絵都は鮮やかに切り取っていくのだと、そう思った。
向田邦子の「思い出トランプ」を思い出す短編集だった。
作風は全然違うし、ただただ、中の1編が直木賞を受賞した短篇集という形式が似てるだけかもしれないんだけどねぇ。
でも、人間の捉えどころはよく似てるような気がする。(まぁ、そこが直木賞なわけなんだろうけど。)
中は、表題の短編をあわせて6編入っている。
・「器を探して」★★★★★ …オチに苦笑いさせられますよん。
・「犬の散歩」★★★ …犬好きはジンと来る?
・「守護神」★★★★ …気づきたくない?本音のあぶり出し展開がうまい。
・「鐘の音」★★★★ …若気の至りが少しサスペンス風味に。
・「ジェネレーションX」★★★★★ …万人のサラリーマンの共感を呼ぶね、たぶん。
・「風に舞い上がるビニールシート」★★★★★ …人を想うときの徒労と傲慢と切なさと希望と純粋のバランスに泣く。
どの話も良かった。人生、何が幸運で何が不運だか分からないなと思った。
個人的には「ジェネレーションX」っていう話が好きかな。
森絵都さん。
小学生の時から好きな作家さん。
昔は児童文学だったけど…こういうのもいいですね。
あたしにも風に舞い上がるビニールシートをつなぎとめることができるだろうか。
なにか。
なにかできることがあるのではないだろうか。
短編集。それぞれの物語に連続性はないけれど、しっかりとした関連性があるように思った。主人公はそれぞれ性別も年齢も、社会的な背景も異なるのにそう感じたのは、きっと芯のある人間だからなんだろう。
誰かの期待に添うように自分を叱咤することはとても重要だけど、それ以上に、自分の本来やりたいこと、心のどこかで「やるべきだ」と思っていることとしっかり向き合って、妥協せずに日々を生き抜いている人間の生き様。それはときには必要以上なほどに誰かの心を動かし、巡り巡って自分に返ってくる。
急がば回れという言葉を噛み締めるようにして読んだ。短編ということもあって、とても読みやすかった。(2006上、直木賞)
ヤラレました・・・完全に・・・。これは、すごーく大切な一遍に、なるんだろうなぁ・・・。読後、しばし放心。。。
自分が本当に大切にしているものは何なのか。これが分かっている人って意外と少ないんじゃないかと思う。だから悩んで迷って、それを理解してもらえずにまた悩んで…。たとえ勝ち組に見えても、その人にはその人なりの悩みや苦しみがあるんだなぁと改めて気付かされた。
カラフルから入った森絵都さんですがファンになってしまった。次はDIVE!にいこうかな~
表題作が一番すき。
UNHCR国連難民高等弁務官事務所に務める人の話。難民をビニールシートに例えて、「風に舞いあがるビニールシートがあとを絶たないんだ」といって別れた夫。恋愛小説だけど、それだけじゃない。理解できるけど、分かち合えない、そういう悲しさがあることを感じる作品。
大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。UNHCRに勤めるエドと里佳の物語である表題作『風に舞い上がるビニールシート』と、気分屋なオーナーパティシエに振り回され、恋人の機嫌を損ねながらも秘書としての仕事に奔走する弥生が主人公の『器を探して』が取り分けよかった。
自分だけの価値観を守り、懸命に生きる人たちを描いた短編集。
テーマを知らずに読んだので、テーマを知ってからもう一度読みたくなった。
特に、一作目はラスト「怖っ」て思ったけど、そこまで出来るほど大切だと思えるものがあるのは羨ましい。熱くなったのはどこ?
私が今生きる中で大切にしているものはなんだろう?
6つの短編小説が収まっており、特に表題作の「風に舞い上がるビニールシート」がズバ抜けて良かった
こういう仕事をしているひとが、実際に、世の中にいるんだよな。そして帰りを待っている家族がいるのだよな、と。
今この瞬間に生きるか死ぬか。生きたとしても生き続けられるのか?って思っているひとがいるんだよな…
世界がまるごと平和になれたらいいのに(それはそれで、また別の問題を生むのだろうけれど勝手ながらそれは置いといて!)と思わざる得ない。
6つの短編集。全作品が異なったカラーを持ち、そのどれもが秀逸。登場人物それぞれが大切なものを抱え、懸命に生きる姿が描かれている。
一つ読み終える度にすっきりとした気持ちになれた。
「器を探して」「犬の散歩」「守護神」「鐘の音」「ジェネレーションX」「風に舞い上がるビニールシート」
直木賞受賞作。

ビニールシートが風に舞う。獰猛な一陣に翻り、揉まれ、煽られ、もみくちゃになって宙を舞う。天を塞ぐ暗雲のように無数にひしめきあっている。雲行きは絶望的に怪しく、風は暴力的に激しい。吹けば飛ぶようなビニー...





