少し変わった子あります (文春文庫 も 22-2)

著者 : 森博嗣

• 文藝春秋 (2009年6月10日発売)

感想・レビュー・書評

[nightmare5296さんの感想 · 2015年2月8日]

静けさと一期一会を売りにした不思議なお店。
名前すらない、まるで自分の為だけに存在しているかのようなお店。
上品で、孤独で、少し変わってる。
少し変わってる子が付き添ってくれる。
少し変わってる人にだけその良さが分かる。
日常からの離脱はとても蠱惑的。

[Hangxiさんの感想 · 2015年1月25日]

この作品ちょっと怖い。でも、よくわからん部分も多い。

[ひゃっほ〜〜〜さんの感想 · 2014年12月22日]

すとん、と落とされたような恐怖。 内容といえば、少し変わった店で少し変わった女性と食事をするだけなのだが・・・。静かに、静かに、物語は進んで、最後には。・・・怖かった。

[スミーさんの感想 · 2014年11月4日]

途中でオチに気づいたけど、こういう作品は好き。
「なんだこれ、ホラーなの？」と思い、何気なく表紙を見てみると、確かにホラーな感じがしないでもないかなと思い始めた。

[saomaritto0927さんの感想 · 2014年7月6日]

途中でオチが読めてしまいました。
ですが、それでがっかりする様な事はありませんでした。
最初から最後まで、とにかく品がある。
予想していたラストへの持って行き方も、その上品さを崩すことなく、気が付けばもうそこは終着駅だったという具合に、心地よく幕は閉じられています。

わたしはもっと物語がラストに向かうにつれ、鋭く豹変するのかと思っていましたが、恐ろしさをふんわりと描いているのが、不思議でとても素敵でした！

[Klausさんの感想 · 2014年6月18日]

ファンタジックな雰囲気にホラー感が漂っている作品だと思いました。見知らぬ女性と二人きりで食事をするという男性的にはムフフな状況なのですが、食事をする場所は行くまで知らされず、行ってみたら廃墟とかだったりと不気味な場所に連れて行かれるのです。暑い時期にヒヤリとしたい方にオススメです。

[彼方さんの感想 · 2014年5月21日]

森博嗣さんの作品としては、ちょっと異色な感じ。
ほか作品にも見られる独特の清潔感は健在でフラットな気持ちで読み勧められます。
謎を解くとか、命を問うとかそういう営みとは一線を引いており、かといって中身がないわけでもない、なんとなく説得力のある、不思議なお話でした。
もしかしたら森博嗣さん作品としては好みがわかれるかもしれませんが、自分は結構楽しめました。

[はんなさんの感想 · 2014年3月9日]

ほの暗い部屋。食べ物を優雅に口へと運ぶ女性。その所作を眺める私。強くではないが何となくまた訪れたくなってしまう……。

哲学的な持論に頭を痛めながら読み進める先には、何だかわからない心地よさが。さらに読み進めていくと暗雲ただよう展開が待ち受けているような予感。

広がっていたのは何とも言えない不思議な世界でした。

[ちゃむほさんの感想 · 2014年3月3日]

初・森博嗣さんの作品でした。
淡々とした文章で淡々と話が進んでいきました。見知らぬ女性と食べることを通して考えさせられる話でした。なるほど、人の食べ方で本性がわかる、ですか。確かに食べ方で育ちの良さが出ると言いますからね。
なんとなくとっつきにくいと思いました。でも、話としては好きです。

[noeryu3さんの感想 · 2014年2月12日]

■ 13160.
<読破期間>
2013/11/29～2013/12/1

著者プロフィール

工学博士。１９９６年『すべてがＦになる』で第１回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「Ｓ＆Ｍシリーズ」「Ｖシリーズ」（ともに講談社文庫）などのミステリィのほか「Ｗシリーズ」（講談社タイガ）や『スカイ・クロラ』（中公文庫）などのＳＦ作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓　Fool　Lie　Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」