本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167744038
感想・レビュー・書評
-
上を読むとなにやら活劇風の紹介ですが、戦いのシーンは結構少ない。
前半は連帯感に溢れた平和な村の情景と、愛妻とともに穏やかに暮らす主人公の姿が描かれる。やや冗長な感じもあるが、後半の戦いのシーンよりこちらの方が生き生きしている様に思える。
北さんの作品は三作目。前二作「夏の椿」「蒼火」がシリーズの捕り物ものだったのに対し、今回は忍者もの。どれもキッチリと捕り物要素、忍者もの要素を取り込んでいるだけど、むしろそういったものは不要で、全体の雰囲気とか人情物的要素の方が好ましく感じます。そういった方向で書いて行って欲しいと思うのですが、残念なことに昨年亡くなられました。
元々、力を感じる時代小説作家さんでしたが、後になるほど良くなっているようです。惜しい人を亡くしたと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示