きらめくジャンクフード (文春文庫 の 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167750022

感想・レビュー・書評

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  • ジャンクフード・軽食にまつわるエッセイ。
    NHK英語講座テキストで連載されていたものが一冊にまとめられている。テキスト用だったためか難解な言い回しが一切なく、ひとつのテーマ(料理)に対して文庫本で2~4ページの文量なので気楽に読めた。

    筆者に在米経験があり、いわゆる「本場の味」の紹介がある点が気に入った。
    食エッセイで重要な食べ物の描写はたしかに巧みで、どの項目も文章から料理のビジュアルや風味のイメージがふくらみ、気分が高まった。

    ただ、個人的には筆者の文体や感性に苦手意識を感じてしまった。ティーンエイジャーの頃に読んでいたら素直に楽しめたかも。

  • アメリカ在住時代に食べた食べ物の事が割合的に多いかな。そのエピソードなんかも交えてあるので、楽しく読めました。

  • ごはんもののエッセイは数多くはあるが、ジャンクフードに着目したのは珍しい。
    たいがいのごはんエッセイは「厳選されたこだわりの食材を」「時間をかけ丁寧に」「食べる人のことを考え」と一種宗教的な内容が多い。
    そりゃ、丁寧にとった出汁をぜいたくに使ったちゃわんむしやら、あずきをひとつひとつよったアンでこしらえたもなかなんか、とってもおいしい。
    けれど、数か月に一度、あのギトギト油のフライドポテトとかこってりすっぱいフィレオフィッシュなんかをずるずるマックシェイクのみながら、雑誌めくりつつ食べたくなるときなんかあるじゃない。
    美味しんぼとかのみならず、ズボラ飯なんかがヒットを飛ばしたのはそういう背景もあるってことです。
    筆者はジャンクフードの本場アメリカで暮らしていたこともあり、手軽に食べられるもの=ジャンクということで、扱っているものもギョーザにおにぎり、チーズケーキと幅広い。
    いや、それジャンクちゃうし、とつっこみたくなるものもあるが、ジャンクフードにまつわる背徳感と幸福感には共感できる。

    手作りクッキーレシピ食べたいなー。ジャンクじゃないけど。

  • 人生に必要なのは、愛と勇気とジャンクフードなのだ

    帯の文句が非常に魅力的です。
    カバーデザインもとてもお洒落で好み。
    馴れ馴れしく語りかけるような文章はあまり好みではありませんが、
    誰もが一つや二つは持っているような、
    ジャンクフードにまつわるエピソード、という着眼点は好き。
    きっと、それぞれの一種類ずつについて語ってたら話題に困らないに違いない、
    それほど身近で、懐かしい感じがする本です。

  • NHK英語講座のテキストに連載されていた食べ物エッセイ。表紙がかわいい。
    最初は文章のテンションに慣れず戸惑ったけれど、1つ1つが短いのと、おいしそうな描写で、さくさく読める。アメリカのジャンクフードの話が、これぞジャンク!という感じがして好き。

  • ジャンクフードは良いですね。(^^;
    ハンバーガー、ポテチって順番で読んでいると、もう共感できることが多すぎです。
    思い出しただけでお腹が減るかも。
    東海林の食べ物エッセイとはまた別な見方のエッセイで楽しかったです。
    ま、シリーズ化するには健康に悪そうですけど。(^^;

  • 20140113 0:11

    五反田にて購入。
    食べ物エッセイ特集があって、気になるもの七冊買いました。

    えっと。。この人誰なんだろう。
    初めて読みました。

    最初のほうはアメリカンジャンクフードが紹介されているけど、そのうち
    それ?ジャンクフード??
    という食べ物もでてきて、なんだかコンセプトに沿ってない気も。。

    でも、アメリカの料理はやっぱり読んでいて楽しい。
    食べるの好きな人は作るのも好きだよね。

    他のもの読みたい!!!

    焼肉食べ過ぎて眠れないので、もう一冊読みます。。。

  • 感想*野中柊さんは食べ物のこと書かせたら天才で、そうそう、そういう三枚目の食べ物たち、良いよね!とお腹が空きます(笑)それぞれにTPOがあって、たとえばゼリーはお昼なら日向の光をうけるか夜は照明の下で食べると、きらきら輝いた宝石みたい!というような、馴染みのあるたべものが文字から映像になって色づく様がいきいき!味覚が刺激されるエッセイ(笑)

  • ハンバーガー、カレー、ピザなんてメインディッシュからゼリー、かき氷、シェイク、アップルパイ、あんみつなんてデザートまで、幅広く楽しめるジャンクフード。

    いかにも「ジャンク!!」 って食べ物48種のエッセイ集。

    お腹が空くのが難点…笑

  • ジャンクフードとは、手軽に食べられるもの、と認識してるので
    それから考えると、確かに、と思うものもありましたし
    そうかな? と首をかしげるものもありました。
    それでいくと、おすしもおせちもジャンクフード。

    とにかく次から次へと食べ物が出てくるので
    お腹が空いている時には確実に危険です。
    食べたい、とかいう問題ではなく、己の想像力がいつも以上に働いて
    しかもそれが色々な方向から、色々な種類まで。
    確実に食べた事があるものばかりなので、想像しやすく
    味も思い出せる、というのが難点かと。

著者プロフィール

野中 柊(のなか ひいらぎ)
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』、『銀の糸』、『公園通りのクロエ』、『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話に「パンダのポンポン」シリーズ既10巻(長崎訓子 絵)、『ようこそ ぼくのおともだち』(寺田順三 絵)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ既2巻(松本圭以子 絵)、絵本に『赤い実かがやく』(松本圭以子 絵)など著書多数。『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/J.P.ミラー 絵)など翻訳も手がける。

「2020年 『紙ひこうき、きみへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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