こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)

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著者 : 荒井千暁
  • 文藝春秋 (2008年9月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753085

こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • わかりやすくまとまっている本。上司の対応や世代間の問題についてスッキリまとまっている。

  • 自分が「こんな上司」に含まれるのか、
    気になって読んでみた。

    著者の考え方は基本的に同意。
    部下を持つとは、
    チームのアウトプットを最大化する、
    という責務を持つこと。
    そのために部下が貢献し成長する、
    そんな環境(関係)を作ることが大事。
    と解釈した。

    ただ、多少違和感もあった。

    事例に登場する上司は極端にクソだ。
    今の時代、ほんとにいるの?
    そう思えるほどに、私にはリアルさが欠けて感じた。
    現実は、ここまで"クソ"でない上司の下で、
    心を病む部下がほとんどではないのかなぁ。

    あと、5~6回同じことを質問されたら、
    メモを取ることを「諭す」べきとか、
    私には100%無理だと感じた。。。
    2回目は諭すことができたとしても、
    3回目には怒ってしまうだろうなぁ。

    プレイングマネージャ視点では、
    著者の言う理想の上司は、
    非現実的なことのように感じる。
    それは私がまだまだダメ上司ということなんだろうか。

  • 1,部下をつぶしてしまう最大の元凶は上司であり、部下の健康を守ることが出来るのも上司。
    2,部下と上司の関係は、投手と保守の関係。
    どのような場面が苦手か理解し、なにが出来るか。。 企画力が旨い部下と、洞察力や忍耐力で成果を上げている部下。 使い方は違う。
    3,業務を切り上げる時間をきっちり設定する事は、自己防衛のうえからも最低限必要。
    4,コンビニの店員が良く気がつくのは、社会的ニーズを徹底的に説くから。家族のような感情が生まれる。
    5,上司には、チームをまとめる(マネジメント)教える(チーチング)助言する(コンサルテイング)能力を引き出す(コーチング)の4要素が必要 中でも、コーチングは必要。手腕というより、部下に対する思いやりが問われる。しっかり開眼させてやる。
    6,遅刻・欠勤は注意信号。慢性疲労状態やうつ状態の始まり。連絡が来なくなった時は、なんらかの手を打つ時。 夜中に目が覚めるのは、異常の前兆。
    7,悩みの相談を受けた時は、話の腰を折らずに、ひたすら傾聴する。直角の位置がベター。相手から肯定のサインが出たら、立派な聞き役。 聴いたあとは、専門的な人にバトンタッチをするのが良い。。(メンタルヘルス,医療スタッフ)一人で対処しようとすると、よい結果は生まれない。
    8,ストレスがかかると、ふつう胃潰瘍になるが、喘息のひとはまず喘息の発作が出てくる。併発はしない。
    薬剤をもちいて、発作を取り除くのがいい。
    9,趣味のすすめ
    思考力や解析といった左脳を使う趣味は良くない。
    右脳を使う、手紙・絵・楽器・オートバイ など一心不乱になれる趣味がいい。ストレス解消にいい趣味。

  • 荒井千暁"こんな上司が部下を追い詰める"を読む。

    労働環境について多くの著書を持つ産業医による崩壊職場の事例集。後半では対処法が語られます。

    倒れた人、病んだ人が産業医に頼ることはあっても、他者に害をなす攻撃的な人格障害の場合はその自覚もなく、継続的に環境を乱し続けていく様がうかがえます。

    ◯生じたトラブルを丸ごとゴミ箱に捨てるような扱いを、上司たちからされていた女性社員。言動は冷たく、思い込みで意見をし、原因がわかっても自分の非を認めようとしない上司たち。女性社員の心を凍りつかせるほどに追い詰めたのは、自分本位で身勝手な上司たちである。

    ◯多くの場合、身体に不調をもたらし、思考できない状態にさせているのは仕事であって、××病という疾患ではない。身体不調という病気はあくまで結果である。根底にあるのは仕事だ。なら仕事そのものが悪いのか?そうではない。仕事をする上での人間関係における無理解や軋轢、それらが一塊となって労働者を病気に追いやっている。

    ◯こうした上司は部下の士気を確実に落としてゆく。
    世界は自分を中心に回っているという典型だから、部下から意見が出ても、それは考えすぎだといい、時機尚早だという。なぜ考えすぎなのか、時機尚早なのかの根拠をいわない。仕切ることは得意だが、意見交換して結論を出す技量がない。だから力でねじ伏せようとする。

    ◯従来なら普通にこなせていた業務は、密度が薄いうちなら対応できる。つまりその範囲において思考は健全に保たれている。けれども従来と同等の密度を持った業務と対峙すると、いきなり頓挫してしまう。それはおそらく、過去の経験が「二度としたくないという強い負の思い出」となって、徐々に脳を支配し始めることによる。
    極度に疲労したという経験が色濃ければ濃いほど、ちょっとした疲労がきっかけとなって、その記憶はふたたび呼び起こされ、仕事が手につかなくなる。、

  • メンタルヘルスの心がけ。
    結局、コミュニケーションの取り方。
    傾聴を意識して、部下に考慮することは
    マネージメント、コーチング、ティーチングと同様に必要な要素である。
    それができない人は上司じゃない。

  • 本書がこれだけの高評価を得ているということは、世の中部下を追い詰めている上司にあふれているのだろうか。印象に残ったのは部下は鵜飼の鵜ではない、という喩え。これにはガツンと頭を殴られたような感じになった。「ピラミッド型の組織」や「業務管理」という言葉から連想しがちな鵜匠としての「(中間)管理職」というイメージが本書では正面から否定されている。その理由についてはぜひ一読してもらいたい。

  • この本は自分の中で久々にヒットです。
    題名から想像されるような単なる変てこ上司批判の内容ではなく、コミュニケーション方法として、上司のまずい対応、部下の立場からの思考回路を産業医の立場から分かりやすく解説されており、内容はまさに他人事とは思えない事例が多々盛り込まれて耳の痛い内容も・・・。
    大変に参考になると同時に考えさせられた。新入社員からトップまでこの本を理解、実践できるのとすれば、生産性は大きく改善することと思う。
    組織に身を埋める人には是非お勧めしたい。

    本文中のあるアンケートから・・・
    「わたしの上司は人の意見を聞きません。この人が職場にいるだけで気が滅入ります。出張で不在だとホッとします」

    こんな上司にならないよう心がけなくてはなりません。

  • 潰し合いの職場からの脱却には「職制にとらわれないコミュニケーション」が最も大事だと。ごく当たり前なのだが、最近、雑談の力は偉大だとよく思う。いくらしんどくても、下らんことを言う程度の余裕を確保するのも上長の仕事なのだとつくづく。

  • 部下を追いつめる上司として、何点かの注意事項が書かれていたが、私や私の上司が陥っている項目も何点かあり、上司として気をつけようと思うと共に、部下として追い詰められないように気をつけようとも思った。 また脳も臓器の一種であり、ストレスに対し脳に疲労がたまり、ある限度を超えると心の病気になるということや、過労死というのは体が疲労して死んでしまうというより、脳が疲れて交感神経系がおかしくなり、血管や心臓の病気で死んでしまうということがわかったことが良かった。リラックスをして脳を休めることの大事さがわかった。

  • 言ってる側は全然意識していなくても、結果的に追い詰めている事は十分ありうる。気をつけないと…。

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