おしゃれのベーシック (文春文庫 み 27-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753856

感想・レビュー・書評

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  • 建築とファッションの流行とはリンクしている

    シルエット重視、鏡の前で自分のシルエットを見つめる、そして正確に記憶する。自分が最も生かしたい部分を確認。歩いている姿をイメージする。

    アナだけは特別だった。黒をほとんど着ない、ということもあるが、最新のモードに身を包み、いつも手には招待状と手帳だけを持って歩いていた。なぜバックが要らないかといえば、専用の車があるからだ。とはいえ他の編集者たちも車に乗って移動するわけだから、バックを持たない人生をアナは選択したのだと思う。それは特別なゴージャス感だ。ものを持ち歩かなくていい「ご身分」の証。その身分を長年にわたって死守することが、どれほど大変な努力を要することか、バックを持たないことは、彼女の矜持なのだろう。

    自分スタンダード

    外見は思いやり

    外見を書き出し、好きな点、嫌いな点。リストの中から、伸ばしたい点、強調したい点 直すべき点。内面、性格、仕事内容。

    女のデザイナーは自分の似合う服しか作らないという法則

  • 2014年5月29日購入。
    2014年9月11日読了。

  • この作者のエッセイ好きなんです。すーっと入ってきて。肩肘張らない、年齢にあった自分らしさ。いいですね。

  • おしゃれは時間とともに発酵する。おいしいワインのようなもの。
    好きなものを身に着けてきた道筋、積み重ねられた時間の軌跡がからだにしみ込んで、
    それがいつしか芳香を立てる。その芳香こそがその人のベーシックだ。

    自分のベーシックをどう作っていくか。
    それは自分のキャラクターとおしゃれとの相性を見極めることだ。

    流行とは構築と破壊の繰り返しであり、
    それが人間の普遍の真理であると思わないではいられない。

    流行は移り変わるからこそ意味がある。
    移り変わり消えることで浄化されるものがあるからだ。
    そして過去を繰り返すことで人は記憶を確かめ安心する。

  • 自分の定番を見つける16の方法、変わらない美しさを学ぶ15のブランド、きれいなだけじゃ、魅力がない? ひとは変化する、けれどそれを含めて変わらない自分らしさ、美しさの核は誰にでも必ずある。

    20代の頃、光野さんの本をよく読んでて影響されてました。久しぶりにその名前を聞いて手に取ってみた本。
    彼女の本は写真が沢山入っているわけじゃないんだけれど、筆力というか描写が繊細で光景が浮かぶような文章だと思う。
    その感じが以前と変わらなくてあー懐かしいなーと思った反面、内容はティーンのお嬢さんの話であったり、しばらく専業主婦をしていておしゃれのパワーがなくて服を買えなかったという話であったり、時が経ったんだなーという感想。
    でも、年を取ったなりのおしゃれとの付き合い方があって素敵だなーと思いました。

    なんかねー、中途半端な年だと着る服探すの難しくって。。。
    育休明けの時にそういえば困ったな。。。まあ、結局同じようなスタイルですけれども。
    いくつかブランドにまつわるコラムがあったんだけど、マルニ、タオ・コムデギャルソン、sacai、green、それから津田晴美さんのお店が気になった。
    まー、滅多に自分の買い物に出かけるって機会自体がないんだけど、ちょっと覗いてみるのもいいかなー

  • おしゃれとは、生き方なんだな。
    これからはもう少し吟味して服を選ぼうと思った。

  • 頂き物。入院中に読むものが無くなって途中でキアロに持ってきてもらった。

    しかし、あまりにも自分とかけ離れた価値観が綴られているため、本気で読むことが出来なかった残念な本。

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著者プロフィール

作家・エッセイスト。東京生まれ。小池一子氏に師事した後、女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。帰国後、執筆活動を始める。1994年のデビュー作『おしゃれの視線』(婦人画報社)がベストセラーに。主な著書に『おしゃれのベーシック』(文春文庫)、『実りの庭』(文藝春秋)、『感じるからだ』(だいわ文庫)、『おしゃれの幸福論』(KADOKAWA)などがある。2008年より五感をひらく時空間をテーマにしたイベント『桃の庭』を主宰。

「2018年 『これからの私をつくる 29の美しいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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