光野桃コレクション おしゃれの視線・私のスタイルを探して (文春文庫 み 27-3)
- 文藝春秋 (2009年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167753863
感想・レビュー・書評
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図書館で借りて読み。
10年近く前にどこかで紹介されてたのを読んで、なんとなく読みたい本リストに入れていたのだった。
私自身はあまり女性性を意識したファッションが好きではない、メイクもアクセサリーも極力したくないので、序盤の女性らしさを出したファッション賛歌みたいなところで「うーん」と思ったけど、要はファッションとは心意気で、今の自分で胸を張れることが大事なのではないかなーとか思ったり。日本人が白のシャツで清潔感を演出する話なんかをみて、「要は自分に合ったファッションをすればよいのだ」と思ったり。
まあ子育て中だし無職だから、ファストファッション一辺倒なんだけどな!
・テーブルウェアのミュリエル・グラトー、「流行を完全に超越した、これ以上ないほどシンプルな装いをしている」(p33)とあるので、どんな人だろうと思いMuriel Grateauで画像検索。うーん、シンプル。色は一色。でもこれ、明らかにええ物着てまんがな…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1990年代。ちょうど子供を産んで、仕事に家事に翻弄され、それでもおしゃれは忘れたくなかったあの頃。「ヴァンテーヌ」という雑誌が登場し、1頁1頁舐めるように眺めてたなぁ。そしてその中に連載されていた、光野さんのこのエッセイ。読むのが楽しみで、読み始めると自然と背筋がのびてくる。イタリアマダムのように颯爽と仕事に向かおうと。
今読み返すと、そこかしこにバブル感が感じられ、あの頃の空気感が感じられる。好きだと思うこと、インテリアにしろファッションにしろ、細かく説明してくれているのが嬉しい。じっくり読む本ではないけれど、そばに置いておいて、時々ページをパラパラめくり、行き当たった箇所に目を通す。それだけでも充分心に沁みる本だ。 -
読んでいる間も、読み終わったときも「良い本だな」とつくづく思う本です。
好きです。
でも、前回読んだときから全然成長出来てないな…ということを突き付けられる読書でもあります。
この本との出会いは読書会で紹介されたことでした。その方の格好は、まさに「スタイルがある」で、印象的でした。
今でも、着るものがない、や、何を着たらいいかわからない…と感じることが多いです。恥ずかしながら。
自分のイメージを掴んで、スタイルを持ちたいです。
シンプルにしなくていいのか…読むたびに学びがあります。 -
前の本とセットで読んだけど、うーーーーん、おしゃれって何???
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2014年2月22日購入。
2014年3月24日読了。 -
自分のスタイルを見極め、身につけるべき衣服を見極めること。
簡単なようでいてとても難しいことだけど、買っても買っても着る服が無い、今日の自分は本当の自分ではないという気持ちに共感できる人は一度読んでみると良いと思う。
なにかしら学ぶことがあるはずだ。 -
談話室にて薦めて頂いた一冊。ミラノで暮らした体験から、おしゃれなイタリア女性達と日本人の違いを文化的、風土的観点から考察していて興味深く読めたがそれだけでなく、小説の中のおしゃれについて書かれた部分があったり、自分を花にたとえるなら、とか服を買うときは合わせ鏡で後姿もチェックする等、エッセイらしくおしゃれをキーワードに様々な切り口の文章が読めるのも楽しい。
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私のお洒落のバイブルだったヴァンテーヌに連載されたエッセイと、二冊目の書き下ろしエッセイ。
光野桃さんの文章のどこが好きかというと、白(紙)と黒(インク)から美しいカラー映像が目に浮かぶ色の表現。薔薇色、すみれ色、若草色、真珠色、私も大好きなあの色たちを、光野桃さんはきっとイメージしている、と思うのだ。
「優雅の情景」で引用されている三島はもっとすごい。色だけでなく質感までが伝わってくる。
もうひとり、白と黒からイメージを伝えてくる人がいる。「のだめカンタービレ」の二ノ宮知子さん。漫画読んでいるのに、その曲知らないのに、音が聞こえる。 -
何かの書評で「おしゃれの古典」と書いてあり、とても気になり手に取る。あんまりおしゃれをワカッテナイ私でも、おしゃれ大好きな桃さんのレッスンはとても心に響くのだ。