「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛 世界禁断愛大全 (文春文庫 き 25-4)

著者 : 桐生操

• 文藝春秋 (2009年7月10日発売)

感想・レビュー・書評

[bwv232さんの感想 · 2021年1月23日]

何をもって「禁断」と思うかで変わってくるよね。
未だ、読んでないけど………。

[reinouさんの感想 · 2017年1月21日]

2009年(底本2006年)刊。ホモ、近親相姦、ロリコン、サディスト、カニバリズムなど禁断の愛(ただ、実際は愛のような綺麗なものではない関係)について、主に西洋の実例を解説。時期はプレ近代から現代まで。倒錯はまだしも、耽美でも甘美でもなく、余りの嫌悪を覚える実例に言葉を失う。というのも、物語の中で美しく描かれるのとは全く違い、これら関係の内実は、暴力・束縛・カネ・欲望・支配といった、愛という美しい響きを感じさせるものとは程遠いものだからである。特にロリコン。金や地位を欲する者が少年少女をあてがう。
暴力を用いて支配欲を満足させるなど、無垢な子を支援し巣立たせるというような美しさのかけらもない。純朴さとは全く無縁である。

[hiroshirakawaさんの感想 · 2012年5月15日]

タイトルに惹かれておっかなびっくり手に取った本

同性愛・近親相姦・ロリコンなどのエピソード満載

人間だけが本能ではなく、理性的に従ってパートナーを選ぶ生物であるが故に倒錯してしまうということなのだろうか？

[komi-goさんの感想 · 2012年1月11日]

歴史上の人物の人生は、禁断の…とか、すんごくそそられて面白いです。

[rila90a320さんの感想 · 2011年11月29日]

途中からは愛情関係なくなってます。ダーマーがもう死んでるのに、今でも生きているみたいに書いてあって、ちゃんと調べてないのがよくわかる。ツメの甘さが目立つ。興味をそそられる話もありましたけど…。面白半分に読むのが一番かもしれません。

[嶋さんの感想 · 2011年8月18日]

実際のエピソードなので、読んでいて「ほほう」となった。世界にはいろいろな愛のかたちがあるんだなあ、なんて思ったりした。

[bug_yossyさんの感想 · 2011年3月9日]

面白い！
著者の興味とワタシのソレが合っているように思える。
文章も気持ちがいい！

もっと読みたい

[いりやいちかさんの感想 · 2010年10月27日]

エピソード集みたいな感じです。

[時龍さんの感想 · 2010年9月4日]

やっぱりヴィレヴァン。こんな本ばっか置いてるあの店が大好きだ。「禁断」愛だからこそ人は惹かれてしまうんだろうか。夷や私はそんな気ないですけど。でもいくつか素敵だなぁむしろこれは純愛じゃないかと思ってしまったものもあり。個人的に目次にニジンスキーの文字があった時点でびっくり。まさか

[xmayumixさんの感想 · 2010年6月25日]

　桐生操による、歴史こぼれ話。

　うーん。
　表紙にだまされた感じがｗｗ
　取り上げてるのは、ホモセクシャル、近親相姦、ロリーター・コンプレックス、サディズム、カリバニズム。
　ホモセクシャルで、カポーティを、ロリーターで、ジョンベネ殺人事件を取り上げてるとこは、今日的であると言える、かな。

　が、どれも踏み込みが甘い感じがどうしてもする。
　多分、個々のテーマというか、人を掘り下げていくとこの長さでは到底無理なものを無理矢理短くした、浅くした、感じがするからなんだろう。

　ゆえに、帯の「禁じられた愛はなぜこうも燃えるのか」という答えは見えてこない。

　にしても、人の歴史の中で繰り返し繰り返し表出してくる禁断の愛というより、異常殺人者たち。彼らが道を踏み外していく理由は個々にあるけれど、もっと根の深い処に原因がある気がしてならない。つまり、人の遺伝子の中にそういう類のものがあるのではないかと。
　人は、人であるための努力を手放してしまってはいけない存在なのかもしれない。

著者プロフィール

パリ大学（ソルボンヌ大学）、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」