秀吉の枷 中 (文春文庫 か 39-4)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167754044

感想・レビュー・書評

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  • 本能寺の変を皮切りに、秀吉天下への道のりは加速し…とんとん拍子で関白…凄いの一言。でもやはり好きになれないのは、信長にも光秀にもあると感じることのできた何かが、秀吉からは感じられないから?…なんだと思います。ともあれいよいよ最終巻です。

  • 本能寺の変から秀吉が天下に上り詰めていくまでの話。
    地元の小牧城、楽田、羽黒とでてきて、秀吉と徳川の戦いで即席で造られたと知る。
    戦いの場面を描くのではなく、史実みたいな歴史の流れと秀吉の心情が主なので読みやすいのかも知れない。
    忍者ものだと読むのに時間がかかるがこれは1日で読めて、しかも今までの秀吉とは違って人間味があるのか、ないのか?秀吉のことをもっと読んでみたいと思った。
    後、茶々がいつ秀吉になびくのか…下巻で分かるのか❓❓

  • おもしろなってきた。

  • 信長の遺骸を盗まれ、怒髪天を衝く秀吉の狂騒ぶりが面白い。本能寺からの抜け穴の秘密を知る者の仕業に違いない〝 阿弥陀寺の清玉上人か? 明智左馬之助か? あるいは徳川家康か? 〟諜報を巡らしながら強運を味方にした秀吉は、天下人(覇王)の座を揺るぎないものにしていくのであった。

  • 少しずつ少しずつ醜くなっていく秀吉。秀吉がえらくなっていくに従ってお追従の臣下ばかりになってくる。本当の意見を言ってくれる人がいないというのは怖いことなんだなと思った

  • あまりにも英雄らしからぬ秀吉に苦笑。信長謀殺への荷担が露見することへの恐怖、言動の明るさの中に秘められた闇、子供のできない中、子作りのために九州征伐に赴く(夜のいくさしかしていない、との自嘲には…)、自分をこっぴどく振った市への女々しいばかりの恨み、若い茶々の我儘に辟易し、古女房袮々へは疎ましく等、人間臭さ丸出しの秀吉が、いやぁ実に面白い。鶴松誕生と死、秀頼誕生と秀次謀殺等暗さが増してくる秀吉晩年をどう描くのか?。実子への煩悩に加え老醜を晒す秀吉、若々しい茶々との関係も興味をそそる。本巻は九州征伐まで。

  • 信長への忠誠の裏に隠し持った本心を原動力に、天下を取る秀吉。でも、のし上がるにつれての傲慢さは、裏切った元主君と何が違うんだろう。

  • 下巻で。

  • めずらしく上巻から続けて読んでしまいました。
    (いつもは別の本を間に挟んで読んでいます。)

    今回は山崎の合戦から九州征伐までが描かれています。

    案の定(感想を上巻と続けて書いているので信ぴょう性は
    ないかもしれませんが)、信長の遺体の鍵は徳川が握っているようです。
    光秀の首の真偽も不明なまま、話が続きます。
    下巻でどのようにつながっていくのか、続きが楽しみです。
    (今下巻を読書中)

    ※明智左馬助とは、どなた?
     別冊「明智左馬助の恋」も繋がっているような気がします・・・。

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

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