明智左馬助の恋 上 (文春文庫 か 39-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167754068

作品紹介・あらすじ

後醍醐天皇から錦旗を賜った祖先を持つ三宅弥平次はその出自を隠すべく、明智家の養子となって左馬助を名乗り、信長方についた主君とともに参謀として頭角を現すようになる。秀吉との出世争い、信長の横暴に耐える光秀を支える忠臣には、胸に秘めたある一途な決意があった。『信長の棺』『秀吉の枷』に続く本能寺三部作完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 光秀にしても左馬助にしても真面目で穏やかで情に熱い紳士です。仕えるならこういう上司が良いと思わせてくれます。さらに左馬助が妻の綸を思う気持ちがまたいい。この時代にもこんな男がいたなんて…ということで下巻はいよいよ天正十年です。

  • 本能寺三部作完結編の上巻。
    前二作と違ったテイストと下巻への期待を込めて星四つ

  • 明智光秀の今まで知らなかった性格、そして、左馬助からみた光秀像がきちんと分かりやすく描かれていて楽しく読めた。

  • 「明智左馬助の恋(上)」加藤廣著、文春文庫、2010.05.10
    335p ¥630 C0193 (2020.05.14読了)(2019.01.21購入)

    【目次】
    第一章 摂津動乱
    第二章 人質解放
    第三章 明智左馬助
    第四章 抜擢人事
    第五章 天下布武

    ☆関連図書(既読)
    「信長の棺」加藤廣著、日本経済新聞社、2005.05.24
    「秀吉の枷(上)」加藤廣著、日本経済新聞社、2006.04.18
    「秀吉の枷(下)」加藤廣著、日本経済新聞社、2006.04.18
    「鬼と人と(上巻)」堺屋太一著、PHP文庫、1993.05.20
    「鬼と人と(下巻)」堺屋太一著、PHP文庫、1993.05.20
    「国盗り物語 一」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30
    「国盗り物語 二」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30
    「国盗り物語 三」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.12.20
    「国盗り物語 四」司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.12.20
    「下天は夢か 一」津本陽著、講談社文庫、1992.06.15
    「下天は夢か 二」津本陽著、講談社文庫、1992.06.15
    「下天は夢か 三」津本陽著、講談社文庫、1992.07.15
    「下天は夢か 四」津本陽著、講談社文庫、1992.07.15
    「秀吉(上)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1995.12.21
    「秀吉(中)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1996.04.30
    「秀吉(下)」堺屋太一著、日本放送出版協会、1996.10.12

    (「BOOK」データベースより)amazon
    後醍醐天皇から錦旗を賜った祖先を持つ三宅弥平次はその出自を隠すべく、明智家の養子となって左馬助を名乗り、信長方についた主君とともに参謀として頭角を現すようになる。秀吉との出世争い、信長の横暴に耐える光秀を支える忠臣には、胸に秘めたある一途な決意があった。『信長の棺』『秀吉の枷』に続く本能寺三部作完結編。

  • 備前・児島半島で生を受けた三宅弥平次(後の明智左馬助)の波乱の生涯を追った本編は、【加藤廣】による『信長の棺』『秀吉の枷』に続く本能寺三部作完結編である。織田信長の常軌を逸した横暴ぶりが、前二作を通して繰り返し描写されてきた。明智光秀ならずとも、信長への怨念は深まるばかりである。光秀の娘婿となった左馬助の実直さゆえに律儀な振る舞いは、殺伐とした戦国の世に仄かな輝きを見る想いがする。

  • 加藤廣の本能寺三部作の最後。

    最後は明智の目線で本能寺の変が描かれていた。
    明智光秀は、なぜ本能寺の変を起こしたのか?

    信長が憎くてたまらなかったのか、衝動的なものか、第三者の陰謀からか。

    加藤廣の視点で歴史から逸れることなく、かつ斬新な考えでその結果が明らかにされていた。

  • 本能寺三部作の中で今のところ一番読みやすかった。それぞれの立場で思うこと感じることが違う。秀吉のやつでは、明智めー!て思ったけど、ここでは秀吉めー!そして信長めー!と思う。安直な読者です。

  • 下で

  • 本能寺三部作のラスト。主人公は明智光秀の娘婿三宅弥平次(明智左馬助光春)。荒木村重の謀叛に始まる物語は、村重息村次室であった綸と弥平次の関わり、そして光秀を臣として支える弥平次という両面から描いていく。◇光秀側から見ているので、信長の配慮のなさ、独善、酷薄なさまが描述される。

  • 明智側の視点で描く。細川(長岡)藤孝の日和見な態度が嫌だ。

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

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