脳のなかの文学 (文春文庫)

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著者 : 茂木健一郎
  • 文藝春秋 (2009年1月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167758011

脳のなかの文学 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 脳科学者の茂木さんはおしゃべりも達者で結構面白いかたなんですけど、ここまで自分の作品を「脳」で押すってすげーと思って(笑)手に取りました。

    中身は…文学評論、やや哲学論寄りといえる気がします。各章の「可能性としての無限」「日常の由来するところ」など、人間が体験できるであろう状態や意識、「生きている」ということ(これは「エラン・ヴィタール」→「生の躍動」ということばであちこちに出てくる)のはつらつとしたり、悶々としたりといった動き、質感の素晴らしさを、いろいろな分野を例に引いて書いておられる…という感じを受けました。

    皇帝ペンギンの生態、数学者ポアンカレの理論などの自然科学から、『更級日記』などの古典、小林秀雄、三島由紀夫、綿矢りさ、舞城王太郎、夏目漱石(ここが本命)…とさまざまな角度から例が引かれて語られます。語彙の多さに翻弄されて、「だからどうなの?」とイラつくところも多いんですけど(笑)、基本は「文学や美術作品にじかに触れたときの感動を大事に」ということなんだと思います。

    茂木さんお得意の「クオリア(赤くてあったかい、などの質感のこと)」論も引きながら、現代を生きるということについて、意外と優しさに満ちた考えが貫かれており、悩める学生さん(じゃなくても)が読んでガス抜きができるようなフレーズも満載なのですが…大学入試の国語の論説読解問題に最適な筆致で、「傍線部で筆者が言いたいことを簡潔な日本語で述べよ」とか、たくさんできそう(笑)。

    それこそ脳のトレーニング向きの本で、お茶を飲みながらぱらぱらと…といった楽しみかたは難しいかもしれません(笑)。知的に面白いけれど、どう扱えばいいのか難しい本のような気がして、この☆の数です。平たくいえば、私はモギケンのマシンガントークに押されてタジタジで降参ぎみ…というこった。

  • 2010.10.01.読了

  • こういう論文?っていうのかな、本を買ったのは初めてだな。
    めくった感じで気になる単語が多かったので。
    これから頭に入れます。

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