- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167768027
感想・レビュー・書評
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舞台は大阪のある中華料理店。兄・ヘイスケと弟・コウスケ、1章ごとに一人称が入れ替わる形で物語は展開していく。
兄・ヘイスケが高校を卒業し上京するところから物語は始まる。
この本の伝えたいことを一言で言うなれば「離れてみて初めてわかる人の気持ち、ありがたみ」と言ったところだろうか。
私も18歳で親元を離れて、以降地元には戻っていないが、親元から離れて気付くことは数え切れないほどあった。40近くなり親となった今も、改めてそういったありがたみを感じる部分はある。
おそらくこの兄弟も、ずっと大阪から出ず暮らしていたら気付くことができなかったことが多々あったと思う。
また兄弟の視点だけではなく、親の視点から見るこの物語も面白い。
本当はそばにいてほしい、店を手伝ってほしいと思いながらも、あえてきつく突き放す親の気持ち。その気持ちがとてもせつなく、しかし温かい。
もっと面白さ全開!みたいな本だと思っていたが、良い意味で裏切られた。
上京した当時のことを思い出し、ちょっぴりセンチメンタルな気分にさせてくれた本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すらすら読めて、楽しかった!
ふんふん、それでそれで?と読み進んだ。
この人達のその後、とかあるのかな?
気になるな…続きがあればいいのにな〜
と思った。 -
ヘイスケ、コウスケ読めば読むほど、どちらも愛らしい。
家族ってわかりあえないようで、やっぱりわかりあえてる!子どもの時も大人になってからの関係性もどっちも思い出でだいじ。
何回も読みたい!
おもしろいし、泣けてくる! -
コミカルかつ軽妙な文章でサクサク読める。
一見すると真反対の性格を持つ兄弟だけど、芯のところで似ているところがあってほっこり。
嫌な登場人物が一人もいないので読了後はハッピーな気持ちで清々しい。これが青春ってやつかと納得。 -
人と関わる中で自分が分かる。見えてくる。
分かるなあ。大人になるってこういうことなのかもしれない。我が子も違う世界に飛び出して自分を感じてきて欲しい。そんな作品でした。 -
戸村飯店青春100連発(文春文庫)
著作者:瀬尾まいこ
発行者:文藝春秋
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
兄と弟の本音に泣ける大阪弁で読む、笑って泣ける兄弟愛。