インシテミル (文春文庫 よ 29-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773700

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな館のクローズドサークルで一気読みした。楽しかったー!

    結城のセリフが面白くて、ミステリーなのに笑えるなんて初めてで新鮮だった。
    『満願』はじっとり真面目で重めだったのに対して『インシテミル』は軽くて明るい。
    デスゲームなのに不思議と楽しく読める。
    苦手なグロい描写がほとんどなかったのも良かった。

    ミステリー好きには有名な『あの1行』がさらっと出てきて、嬉しくてくてニヤニヤしてしまった。

    最後は「どうしちゃった?」と思う程に説明が少なくあっさり終わってしまった。
    わからない部分は自分で想像して楽しむことにしよう。
    とても楽しい読書時間でした!
    出てないけど続編が読みたいなぁ。

  • 人狼ルールある館版バトルロワイヤルか?
    ルール・人名・部屋番号・凶器・凶器の殺種類 メモしてるだけでミステリ好きには楽しい でも読み進めていくと想像していた館物ミステリとは違ってきた
    結城が〈監獄〉に入ってから一気に話がメタ?ミステリ好き視点になり楽しくなってくる ミステリエンタメ小説かな
     〈実験〉参加者の中でもミステリ知識があるかどうかで全然違う動き

    主人については謎のままなんだけど、須和名の存在が一応の解答になっているのか
    関水の背景についてはほとんど謎だけど54倍のために必要なだけでそこは深く語って共感とかはいらないか

    実はメンバー中に黒幕主人がいて、最後に動機を語ったりして主役が全て解決!「報酬は無しか、、、」みたいにならなくて私は良かった笑
    こういう〈実験〉施設が改善を続けて現実にも存在していたら素敵だな〜と思った 参加したくないけど

    読んだことない古典部シリーズ一気読みしたいな

  • 展開が気になり一気読みしてしまった。さすが直木賞作家、恐怖の表現が絶妙で主人公と同じ状況にいるような感覚を味わえた。他の推理小説と比べると動機があまり深く語られていないと感じた。読者に想像させる不定性を持たせるためか。

  • 時給11万2千円。日給換算で268万8千円。
    そんなアルバイトがあったら、あなたは参加しますか?

    私は慎重派なので絶対参加しないのですが笑、作中の登場人物たちはそれぞれ事情を抱えていて動機に違和感なく読めました。

    ミステリーの名作のオマージュがふんだんに盛り込まれており、知っている方はもっと楽しめる作品なのだと思います。
    (とはいえ、トリックに関わるわけではないので知らなくても十分に楽しめました。)

  • かなりおもしろかった。デスゲーム系はもともと好きだけど完成されてる。
    人物たちが殺し合いに発展してしまう状況も納得のいく流れだったし、最後の謎が残るむず痒い感じもそれはそれでよかった。
    夜のターンはわたしもめっちゃ怖くて臨場感あった…。あのふたりの頼りになる雰囲気は半端なかったし、一気に犠牲になったときの、喪失感はやばかった。ミステリをまだいろいろ読む前に読んだので、結城と岩井の会話がついていけなくて残念。
    途中、大迫まで若菜のことを「若菜」って呼び出すのがすごく気になった。ミス?途中まではちゃんと「恋花」って呼んでたのに…。
    映画、あれは原作を台無しにしてるどころか「映画観たし本はいっか」ってなる層がいるだろうからマイナスな気がする。

  • 破格の時給がもらえる仕事に応募した12人の男女は、ある施設に閉じ込められ実験の被験者とされた。
    実験の内容は、報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった。
    いわゆるデスゲームものに、犯人当ての要素が組み込まれていて、めっちゃ面白かった!

  • SNSで紹介されてるのを見て読みました。
    読み進めやすくてとてもよかったです。

    密室殺人というのは他の本でも見ますが、他人同士を集めて密室に閉じ込めて殺人が起こるというのはなんだか不思議な感覚で見ていましたが面白かったです。読み途中で、つい映画の方を観てしまい、先を知ってしまった…という残念感を持ってしまいましたが、映画とは展開が異なっており最後まで楽しめました♪

    他のミステリー作品の引用もあるので、ミステリー好きにはいい作品だと思います。映画観たよって言う人にも、本独特の世界観や詳細が楽しめるので、ぜひ読んでほしいです。

  • クローズドサークルは緊張感がどこまで持続するか、ってとこが大事。
    この作品は、どこまでもハラハラドキドキでよかった。
    既存のミステリーへのオマージュも良い。

  • 読み応えあり!読み手に推理を楽しませてくれる本です。

  • 疑心暗鬼の7日間。ラスト100ページくらいは次を読む手が止まらず夜更かししてしまった。

著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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