もう誘拐なんてしない (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 264
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773847

感想・レビュー・書評

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  • トリックが巧妙。

  • うん。もう誘拐なんてしないでしょうね。
    思わずつっこんでしまいたくなる様なお話。
    登場人物の把握もしやすくて
    かなり読みやすかった。
    ただ、なぜかお姉ちゃんのキャラが
    頭の中で定着させれなかった。

  • 非常にライトな語り口の『ドタバタ痛快コメディー』という言葉が似合うミステリ。

    東川さん作品を読んだのは『謎解きはディナー~』に続き2作目。元々このライトさが売りらしい。

    キャラもあまりにシンプルでわかりやすく、最後は名探偵ばりのセリフでの謎解き。

    映像化しやすそうと思ったら…すでに今年頭に単発ドラマになっていたようです。

  • あたたかみのあるこっけいさがあるミステリーだった。
    東川さんの作品はどれも文体が読みやすく、中高生でも十分に楽しめる。
    狂言誘拐という設定を上手くいかし、終盤はぐっとミステリー色を深めた展開になっていた。
    お手軽な物語に見えるけれど、伏線の回収もしっかりしていてあなどれない面もある。
    それにしても、翔太郎のどこまでいってもちょっと残念ないい人ぶりがすごい。
    そもそもいい人でなければ、ヤクザの組長の娘を狂言とはいえ誘拐しようなどとは思わないだろうけれど。
    ワカメ男にいたっては、なんと言ったらいいのか。
    本人は正義のヒーロー気取りだが、周囲の優しい嘘に騙されているラストだけみても、キャラクター的にかなりおいしい。
    この手の作品に読み応えを期待してはいけないと思う。
    笑えてハラハラして楽しい。
    単純にそれだけの作品があってもいいはずだ。
    メッセージ性のあるテーマを織り込んでいます!!などと見せかけながら、妙に浅い作品よりも好感が持てた。

  • ユーモアミステリー?
    下関、北九州で話が展開する。
    偽札の件はあれでおしまい?

  • 会社の本好きの先輩に貸してもらいました。

    東川さんの本は初めて。ユーモアたっぷりで話のテンポがよく、読みやすかった。軽いノリで進んで行くのかな…と思ったら、トリックは本格的でそのギャップがなお良し。
    深夜アニメとかで見てみたい気もする(こんなこと書いたら怒られる?)。

  • 面白かったぁーーフリマで50円で購入してよかったぁーー

    よくある、脱力系ユーモアミステリかと思いきや、なかなかの本格事件簿でした!!!

    伏線やら落ちやらがしっかりしてて、脱力だけじゃく、ばっちりミステリしてる!かなーりの脱力っぷりだけど、よくぞここまで本格事件につなげたな!!!と、その手腕、真剣とおふざけのシンフォニー半端ないです。

    テレビドラマ化って書いてあって、大野智主演になってるけど、これドラマ化したのかな?

    もし実写されてるなら見たいです!!!!

  • テンポよく軽妙な東川さんの小説は、事件が起こるミステリーでいながらユーモアたっぷりで毎度のことながら笑わせてくれます。

    韻を踏んだリズミカルな掛け合いと九州の方言がこんなにも絶妙にマッチするなんて!と驚きです。
    文体がとにかく読んでいて心地いい。

    さて、内容はといえは、狂言誘拐(とその他もろもろの事件)
    主人公はごく普通の大学生、そしてヤクザの娘。
    ヤクザの物語って、読むたびに思いますが、外から見ると怖い集団ですが、身内に対しては優しくも頼もしかったり、任侠たっぷりだったりしますよね。
    本書に登場するヤクザたちも多分に漏れず。
    中でも皐月(厳密に言えば彼女はヤクザではないけれど)が、すごくカッコよかったです。姐さん!と呼びたくなるカリスマ性。

    舞台も内容もいかにもドラマにぴったり!でも、それだとトリックがな・・・なんて思っていたら、しっかりドラマ化されてました。トリックの部分はどうやって映像化したんだろう。

    大学生の一夏の思い出、という言葉では収まらないような大冒険が読める、読んだ後気持ちがちょっぴり軽やかになるようなユーモアミステリーでした。

  • タイトルが秀逸

  • 大学生の主人公がやくざの娘と知り合い、狂言誘拐コメディ、サスペンス。あまりこれ系のノリは好きではないのだが、一転してサスペンス要素が濃くなった場面では、次を期待した。私には合わないが、この小説を書き、多くの人を楽しませていると言うことはすごいと思った。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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