まんまこと (文春文庫) まんまことシリーズ 1 (文春文庫 は 37-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167783013

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読んで町名主という制度を初めて知った。
    江戸の揉め事を解決する人情物語の連作短編集ですが、しゃばけシリーズとは趣きが異なり全て人間の知恵と捜査で解き明かされていきます。
    ただ、単なる円満解決ではなく少しだけ当事者が自らの行動を顧みて反省する余地を残しているところが温かな余韻に繋がるのだと思う。
    麻之助の叶わない恋心の行く末はいかに。

  • しゃばけシリーズじゃなくてもやっぱり面白い!畠中さんの時代小説!!!!なんでかってくらいの安定のストーリー。今回はしゃばけシリーズから一転して、主人公がイケイケだもんで、キャラ的にはこっちの方が好み。

    とっても。

    やるときゃやる!ってんで、みていて爽快感抜群!!!

    時代もの人情時代劇だ。一つの物語がそれぞれ安定の面白さで30冊くらい続いててても淡々と読めそう。

    時代劇なのに、あまり小難しい言い回しも抜きで、現代人が読んでてスッと頭に入ってくるような言葉に
    雰囲気を変えないくらいの程度で説明してくれるのが、畠中さんのすごいとこだと思う。

    あの時代もの特有の、なんとか町廻りなんだか右衛門家、なんとか方。とかなんとかこんとか、とにかく漢字と前置きと名前につく肩書みたいのが長い長い。そして、誰のなんだかさっぱしわからんのだよね。

    で、だれ!?

    みたいなね。

    それがいいのかわるいのかわからないけど、わたしゃわからんね。そういうのないのよ。そして、わかりやすく、昔のお巡りさんですょーみたいなのを時代劇風に教えてくれちゃう畠中さんの上手な言い回しがとってもわかりやすい。

    時代劇苦手人間もこれなら絶対読める!!!

  • もめごとの裁定をする町名主の跡取り息子、麻之助。
    悪友の清十郎、吉五郎とともに巷の揉めごとを解決していく短編集。

    畠中恵作品らしく、ハラハラするシーンはありつつも、穏やかに読み進められる一冊でした。

  • 雰囲気のいい話

  • 2019/07/16

  • 2018.5.31読了。これまで読んできた畑中恵さんの作品の中ではずいぶんしっとりと終わったなぁという印象。これを読んで初めて万年青という存在を知った。お江戸の観賞用の植物って言ったら変化朝顔しか知らなかったわ。おしんが抱えていたものはマリッジブルーに思春期特有の不安感を足したようなものだろうか。現在なら高校生くらいの女子が恋と進路に迷っている感覚に近いか。兎にも角にもこのころの悩みというか不安をうまく言葉にするのは今も昔も難儀だったという事だな。話の中では一番スッキリ終わる「柿の実を半分」が好みかな。続きがどうなっていくのかは楽しみである。表紙はお寿ずと麻之助かな?シンプルだけどいい表紙。

  • 町名主の跡取り息子 麻之助が町の困り事を解決する姿を描いた作品。
    ほんわかした雰囲気で、楽しいです。

  • 町名主の跡取り息子を主人公にした、江戸時代の日常の謎もの。
    意外と、主人公が暴力的なのが特徴でしょうかね?(^^;
    しゃばけのシリーズが妖怪がでるファンタジー要素があるのに対し、こっちはもう、普通の人達ばっかり。
    どちらかというと、こっちの方が読みやすい感じかな。
    ストーリーにひねりが少ない分、あれ?ってことがないというか。
    恋愛要素の強いのも特徴的かな。

  • おもしろかったし、この雰囲気は好きなんですが、はっきり言って、お由有が嫌いです。
    うーん、続き読もうとは思ってるけど、読んでもお由有は好きになれない気がするな。
    まあ図書館で借りて読んでるから。買っては読まないかな・・・

  • まあまあでした。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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