こいしり (文春文庫) まんまことシリーズ 2 (文春文庫 は 37-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167783020

感想・レビュー・書評

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  • 町名主の跡取り息子麻之助のまんまことシリーズ第2段。無事?お寿ずと結婚し、落ち着くかと思えば全く落ち着かないが、1巻よりも勢いがあって面白かった。中盤お寿ずが全く出てこず、扱いが…と思っていたが、最後は持ち直したか。苦しい恋のお相手ではないが、だんだん夫婦らしくなってきて一安心。吉五郎ファンとしては、吉五郎の(ある意味)最強振りを見られて満足。男に好かれる男は魅力的。

  • 2018.6.19読了。本のタイトルが「こいしり」で章題も「こいしり」だからこいしりと書かれたページが2ページあって思いがけずくどかった!麻之助もはもちろん源兵衛の女人探しでも思ったけど男は別名保存なんだなぁとしみじみ思う。最後の「せなかあわせ」でもラストにお寿ずといい感じになってると思いきや別の女のこと考えてんだもんな。吉五郎のはじめての贈り物が猫だなんて粋じゃないか。だがしかし男にモテるタイプか。嫌いじゃない!ふに可愛いなふに。「清十郎の問い」が物語としては一番スッキリ終わったかな?表紙のタイトル文字は書体が変わったか?前より柔らかい印象だ。作者名は同じみたいだけど。イラストも線が少しぼけて柔らかい印象になってるし盆を持つ女性の表情も柔和だ。てかこの女性は誰だ?お由有かな?お寿ずだとしたら1巻からの変わりようが凄い。

  • 2018/3/5-3/14 江戸情緒溢れる作品。「まんまこと」の続編。麻之助と清十郎、吉五郎のやり取りが楽しい。続編が楽しみ・・・

  • 清十郎の父が亡くなりましたが、麻之助はお寿ずと夫婦になりました。
    これからも登場する高利貸の丸三、両国の顔の貞、
    おこ乃ちゃん、猫のふにが初登場の賑やかな短編集です。
    「百物語の後」が秀逸。意外な結末に感服です。
    いろいろ事件がありますが、
    お寿ずと心が通うようになっていく様子が好ましい。

  • 結婚しても、妻が出来た女でも、「もしもあの時こうしていたら…」を引き摺り続けるのは男のロマンチシズムなのか。

    お寿々もやれやれ、となるわな。
    吉五郎と清十郎がまたいい友で。

  • 畠中さんの本は自分では買わないのですが
    叔母から頂く本の中に入っているので
    私も何気に結構読んでいます( ´艸`)

    人のオススメとか貰った本とかって自分では選ばないような本でも、新たな発見があって楽しいですよね
    とはいえ、まだまだ時代物の背景の物語は入り込むまでに時間が掛かりますが
    読み始めると結構ぐいぐいと引き込まれます
    この本はまんまことシリーズでいきなりの2から読み始めてしまいました(←よくある)が全然大丈夫でした。
    ドラマにもなって結構話題になったのだとか
    知らなかったよ~
    連続短編みたいな感じで読みやすく
    最後の【せなかあわせ】が麻之助とお寿ずが
    これから幸せになりそうで良かったな

  • 恋愛関係の不穏さにビクビクしますね。(^^;
    麻之助の気持ちがちょっとつかめない感じがするのはお寿ずの方に思い入れがあるってことでしょうかね?

  • 28年5月27日読了。

  • シリーズものと知って慌てて買った2冊目。
    どうも麻之助がちょっぴりなよっと見えてしまうんだけど(語尾のせいかしら?)、おっとりしつつも事件を解決してバランスいいのかもしれない。
    吉五郎の出番が少なかった気がして、3人の幼馴染コントが好きなので、もっとやってほしかった~

  • 町名主高橋家の息子、麻之助が次々と事件を解決していく、第二作品目。
    あとがきに、一冊目は畠中さんが構成をしっかり考える。それ以降は登場人物が勝手に動き出すと書いてあったが、本当にこういう人物たちが実在したかのように思えてくるのが不思議。

    きっとそれは、畠中さんの頭のなかで鮮明にこういう世界があり、それを言葉にして詠っているからだと思う。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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