| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
みんなの感想・レビュー・書評
『ワンちゃん』と『老処女』の2篇。どちらも日本にいる中国人女性を書いた話。どちらも心に陰がある女性の話なので、すっきりせず、読んでいて申し訳ない気持ちのまま終わる。
旦那と姑に仕えながら、農村の男たちを中国に連れて行き、集団見合いをさせる中国人女性ワンちゃんを描く表題作と一生独身で行くことを決心したものの大学助教授と出会いにときめきを覚えてしまう中国語講師を描く「老処女」の2編の短編集。2編に共通しているのは、主人公が文革の中国に生まれ、日本には住むものの故郷へのしがらみを捨てきれないということ。中途半端な人生を生きている主人公を描いているせいか、結末や読後感もなんとなく中途半端になってしまっている。ただ、小説としての完成度は高いと思う。設定も面白い。
日本語を母語としない初の芥川賞作家・楊逸のデビュー作である「ワンちゃん」と「老処女」の2編が入っている。どちらも頑張りやの壮年中国女性。ちょっと泥臭さがあるけれど、それがまた真実味があっていい味を感じる。どちらかというと2編のうちでは表題作でない「老処女」のほうがよかった。
芥川賞受賞作の前に書かれたデビュー作でしょうか。
日本語の表現が面白い箇所があるのは、学習された言葉だからなのですね。《すき・やき》では、日本語が上手になっていて分らなかった初期の文章が興味深いです。
働き者のワンちゃん、中国でも日本にきてからも苦労の多い生活。
前夫とその間に出来た息子に働いたお金をどんどん吸い取られていくのが可哀相です。現在の日本
文庫では併せて《老処女》というダイレクトなタイトルの作品も読みました。こちらは、作家の意図は分りませんが、45歳の高学歴中国女性が日本の大学で博士号と女の幸せを求めて葛藤する様子がコミカルに感じられて面白かったです。
日本語を勉強するのは大変なので、それで小説を書くのはいかほどか、と思ってはいたけれど…。
残念ながら、表現がこなれていないので読みにくいのと、
途中で出てくる中国のことわざらしきが、何の事だか説明がないまま話が進んでいってしまうので、
うーむ、つらい…。
そして何よりストーリー。
ワンちゃんのバックグラウンドとシチュエーションからすると、
なんでこういう結末にしたのか…。
もっと面白く、というか楽しめる小説にできたんじゃないかな。






