アナザーフェイス (文春文庫 と 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167787011

感想・レビュー・書評

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  • 小説BOCで堂場瞬一という作家を知り結構作風が好きだったのと
    ちょうど母親からアナザーフェイス2,4,6,8と譲り受けたので
    1作目は図書館で借りて読んでみました。

    ストーリーの根幹に関わる部分が序盤に不自然に伏線として
    描かれているのでここに繋がるんだろうなぁと思いながら読み進めて
    最後にやっぱりこうなったかと思って終わるという
    ミステリーを味わう醍醐味を損なわれて少し消化不良な作品。
    学生時代に演劇をかじった大友の演技力や他人を観察する能力なんかは
    とてもよく生かされていて面白いと思いますので
    次回作以降に期待したいと思います。

  • この人の作品を読んだのは初めて。図書館で文庫本を借りたくて適当に選んだんだけど、当たりでした。シリーズなので続きも読んでいきます。

  • 奥さんを事故で亡くしたシングルファーザーの刑事が主人公。
    小学二年生の男の子との二人暮らしをしている。
    奥さんが亡くなるまでは、仕事バリバリこなしていたが、今は子育てをできるように定時で帰れる部署に配属してもらい、仕事に張り合いがないと感じながらも、子どもを大切に思っている。
    それが、ある誘拐事件が起こり、助っ人として呼び出され、刑事としての使命感が沸いてくる。仕事をやりきりたいという気持ちと寂しい思いを子どもにさせている申し訳なさと自分の不甲斐なさで板挟みになる。

    対人関係を気づくの上手で、手柄を取りたいのではなく、被害者のために事件を解決したいと考える、好感がもてる爽やかな刑事さん。ストーリーも読みやすく、刑事さんが今後どうなって行くのか早く次の巻が読みたくなった。

  • 警視庁刑事総務課所属の、大友鉄のシリーズ。
    妻を交通事故で亡くし、息子をそだてるために一課から異動したという経緯がある。
    ただ、大友の腕を買っている上司が、特捜本部へ招集をかける。
    息子のことは気になるが、刑事として第一線で捜査に加わると今でも心が浮き立つ大友。
    人柄の良さと、学生時代の演劇で鳴らした演技力で活躍する。

    2017.6.25

  • 久しぶりに再読。
    相変わらず堂場瞬一さんは面白い。

  • 読みやすかったです。特別、ストーリーやトリックに印象的なことはなかったのですが、主人公が穏やかなので、こちらもゆったり楽しみながら読めました。

  • 警察官としての顔だけでなく、家庭人としての一面を描いているところが面白い。
    刑事としての腕を買われながらも、ひとり息子のために現場を離れた大友だったが、上司だった福原は簡単に手放す気がないらしい。
    リハビリと称して何とか現場へと連れ戻そうとする。
    読みやすさにくわえ、大友の人間味ある特異なキャラクターに支えられて少し変わった警察小説になっている。
    テンポもよく、大友が事件解決に向かう道筋もわかりやすい。
    被害者と加害者、警察内部がかかえる事情。
    刑事ものとしても、親子の物語としても、楽しめた物語だった。

  • 読み友さんからのいただき本。母がおもしろかったよと言うので、それじゃと読んでみました。シングルで小さい子を育てるって男女どちらも大変だろうけど、男性が育児ってことがまだまだ浸透してない世の中では、男性の方が働きづらいかもしれませんね。ましてや警察なんて職場では。お見合いの話も出てましたが、鉄さんと優斗くんにはまだまだ二人でがんばってほしいです。シリーズが続いてるのでがんばっていると思いますが(笑)事件は人が亡くなったりするわけではないのですが、なんとも切ないというか、歯がゆい事件でした。

  • 芝居経験のあるイケメンシングルファザー大友が主人公。誘拐事件の真犯人が途中でなんとなく予想できる展開だった。義理母の当たりが強いのが、嫌みっぽくて愛情があまり感じられなかった。今回はリハビリ編らしいので続編に期待。

  • 主人公が僕って言ってるのがなんかやたら気になるけど、面白かった。ただ、息子がいるからって理由だけじゃリハビリさせる説得力弱いでしょ。これ復帰戦でなくとも行けたかなと。女性記事もなんか中途半端で退場するしね。まあ続編読むよ。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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