ザ・万歩計 (文春文庫 ま 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 214
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167788018

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに声を出して笑つた。エッセイでここまで笑える幸せ!高校の先生の宿題の、発想飛びをきっかけに、好きなように書いていいんだと、小説家になる種をまいてもらつたこと。そして、万城目さんのお話に欠かせないユーモアの力も、学生時代のエピソードから理解することができた。確かに、笑いの力は大きいなあと、しみじみ思う。

    ビリージョエルのお話は、ちょっとショックで、久しぶりにベストを聴きながら、少し複雑な思いになったけれど。

  • エッセイである。おもしろい。特に、昔勤めていた会社の上司がファイルをあけるときに歌を歌う話がお気に入り。

    • ドリーさん
      やはりまずこれでしたか(笑)。
      エッセイは面倒くさい気がして避けがちだけど、冒頭のさわりは良かったなあ~。
      やはりまずこれでしたか(笑)。
      エッセイは面倒くさい気がして避けがちだけど、冒頭のさわりは良かったなあ~。
      2013/02/07
  • 万城目氏の頭の中ってどんな風になってるんだろうなーと思ってこのエッセイを手に取ってみたら、予想を斜め上に行く不思議な方でした。
    気楽に読める短い小ネタ盛り沢山なエッセイという感じですが、万城目氏の作家に至る経緯や幼い頃の不思議な体験が書かれていたりと、ファンにとっては興味深いものも多いです。

    個人的には学生時代のモンゴル旅行記(と言うか何と言うか)が一番面白かったです。人の旅の記録とかを読むのが好きなので。
    ただの異国探訪にとどまらず、もれなく笑いの種が散りばめられているのがさすがと言うべきところです。きっと、軽妙な文体がそれを後押ししているんでしょうね。

    息抜きしたい時にぱらぱらと捲って読むのがぴったりな1冊だと思います。

  • 万城目学さんの本は3冊目。
    面白いと評判だったエッセイを読んでみました。
    個人的にはエッセイがあまり得意ではないのですが、これは面白かった!
    万城目さんの大阪人魂を感じたような…(笑)。

    私も大阪人なので当然、ふつうに大阪弁をしゃべる。
    でも、文字にするときは標準語になる。
    ときどき標準語だと思いこんでいたものが、大阪弁だったことに気づき、軽いショックを受けたこともあるけれど、それが小説を書く万城目さんも経験することだと知り、かなり嬉しくなった。
    で、その大阪弁。
    万城目さん曰く「大阪弁の文章はひらがなが多く読みにくい」。
    そう!その通りだと思うと同時に私だけじゃなかった~と、これまた嬉しくなった。
    最近読んだ、【戸村飯店青春100連発】の大阪弁が読みにくかったのだ。
    大阪人なのに、大阪を離れて5年しかたっていないのに、大阪力が落ちてきたのか…、と切なくなっていた私を万城目さんが勇気づけてくれた~!

  • 万城目さんのエッセイです。
    万城目さんのエッセイだなんて、考えただけで面白そう!とハードル上がる感じですが、期待通りでした!!

    爆笑って訳ではなく、「ふふっ」っと笑ってしまうエピソード満載です。まぁ何度か噴出しましたが(笑)

    とにかくどれも面白くて、読んでる間ニヤニヤしっぱなしです(;^_^A
    そして意外にも(失礼?)行動力がすごくて、バックパックでヨーロッパに行ったり、ドバイにも行ったそうで。
    何よりすごいのはモンゴルでしたが・・・・
    好奇心旺盛というよりは「ちょっと行ってみたかったから行った」みたいな感じで書かれていて、またびっくりです。

  • 「鹿男あをによし」、「鴨川ホルモー」、「プリンセス・トヨトミ」と出す小説のどれもが馬鹿馬鹿しい設定であるのに、どうにもやめられないかっぱえびせんのような作品。
    「一体この著者の頭の中はどうなっているのか?」と初エッセー集を読んでみた。やっぱりちょっとおかしな人だった。

    偏執的にゴキブリが苦手である私。著者が部屋でゴキブリと戦う日常を描いた「御器齧り戦記」には鳥肌を立てながら読むことになった。これほど共鳴できたので、私は万城目氏が大好きだ。

    他にも、80年代、90年代歌謡曲の話しとか、バックパッカーのエピソードなどハマるツボがたくさんある。もう一冊出ているエッセイ集も早く読まねば。

  • 万城目さんのエッセイ1作目。
    昔、文庫版が出た時に読んで以来の再読。やっぱりラストのモンゴルに行った時の話が1番好き。「自然の中で自由に暮らしたい」なんて、ある種逃避めいた考えを実体験を元にぶち壊してくれる。「ああそうだよな、そんなうまい話無いし今いる場所で頑張んないとなー」と思わせてくれる快作。
    この一編の為だけでも、本書を手に取る価値は十分だと思います。

  • カテゴリは小説にしたけどコラムだな。

  • ひとつひとつのエピソードに笑いがあり、面白い。かと思えば、ほろっと泣ける話もある。つぎはどんな話かなとページを捲るのが楽しみになる作品。

  • 読めた!おもしろかった!

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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