- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167791025
感想・レビュー・書評
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暑さゆえ寝苦しくて起きてしまった早朝に読了。
静かで澄んだ朝の空気とぴったりな未映子さんのエッセイは、うるおいのようでもあるし劇薬のようでもある。
とにかく素敵だった。中原中也賞や芥川賞を受賞されたあたりのあれこれで、ひとりきりの夜空に言葉のきらめきに眼をみはる未映子さんがいた。
ロボコンにのって自分と世界の境界線にきづいた幼少期と、「春」という単語の存在意義と、「会いたい」という絶対的な感情を手にした時と。ぐるぐる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ただの日常も、川上未映子の目を通り、文章になると違ったものになるのが楽しい。語り口調であったり、詩であったり、独特の文章がいい。好きな一文があったりして手元に置きたい一冊。
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表紙の女の子が微妙に怖いけど、中身は女の子らしい感じ。
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独特な語り口で普遍的な感情や違和感を綴っているエッセイ。受賞の言葉群が抜群にかっこいい。「自分は変わってます」感をそんなに出してないのにきらきらと光って見える中毒性の高い文章だ。
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長くてぐねぐねした文が多いので読む人を選ぶかなとは思うけども、この独特の言葉遣いと世界観はやはり他に代わるものがないように思うわけで。
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17/08/10 (60)
8月で60冊目。あと40冊。のこのこがんばろー
川上未映子氏のエッセイ。これで何冊目になるんだっけな。あいかわらず言葉のチョイス、感性にとことん痺れます。ずっとずっとこの人のエッセイは追いかけ続けたい。
桜にそわそわぞわぞわしてしまうとことか、夜空に勇気をもらうとことか、なんだかすごく共感してしまって。
P141
頭のなかにある記憶はそれがどんなに素晴らしくても、誰にも見せることができないのだな。 -
テンポが良くて、飾らないありのままで、面白い文章だった。
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嫉妬しない不思議。なんか本当にこの人は言葉が好きで好きで仕方がないんだなぁと思うからかな。憧れながら、気持ちよく読めました。数年ぶりに詩を書こうかとも思います。
本がたくさん紹介されていたのも嬉しかった!気になってたのから未知なのまで、すぐネットで買っちゃったから楽しみ。私は、好きな人が好きと言ったフィルターがかなり強いのできっと全部楽しい!
あ、「母とクリスマス」は泣いた。わたしはお母さん。