プロメテウスの涙 (文春文庫 い 78-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167794026

作品紹介・あらすじ

神様、私を助けてください激しい発作に襲われる少女・あや香。米国の医療刑務所で地獄の責め苦を受ける不死の死刑囚。時空を超えて二人をつなぐ運命の桎梏とは

感想・レビュー・書評

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  • 再読です。
    以前も借りてきて読んだのですが、変わらず一気に読めました。
    面白い。

    テーマもそうですし、不思議な、奇妙な雰囲気に惹かれてどんどん読んでしまいます。
    登場人物の性格というか、核心的なことを後回しにするという部分にじれったさを覚えましたが(笑)
    ドラマもそうですが、これを早くに解決しておけば真実にもっと早くたどり着けたのに、ということが結構あり、もったいないというか、だからこそ面白いのだけど、それに視聴者・読者が気が付いていてはだめなのでは、、、?と思ったりします。

  • 精神科医の女性が主人公とアメリカにいる親友とが
    交互に語りすすむ物語
    原因不明の発作に見舞われる女の子の患者を調べていくうちに・・・
    ちょっと設定が都合よすぎな感じを受けつつも先の展開が気になって読みすすみました
    おもしろかったです!
    解説は大槻ケンヂでしたが、まさに書かれているまんまのように感じました

  • 原因不明の奇行をする女の子、何の病気なのか。そして、死なない死刑囚、なぜ全身ガンに冒されて死臭を放っても生き続きるのか。

    女性医師二人の固い絆が、日本とアメリカでそれぞれ起きている奇怪な現象の謎を解いていきます。なかなか面白かった。

    ホラーに属する作品のようで、S16の描写がエグいのだけは、ちょっと苦手。

  • 解説にもあったけれど、メールのやり取りがもどかしいのなんのって。

    だって、緊急という件名のメールに対して、返すのはまた明日でいいかって、そりゃないでしょう。しかも次の日にしたところで別になにもおこらないのね。あのくだりいるのかしら。
    そういう、伏線かと思いきやまったく意味のない描写が多くて、焦らされる焦らされる。
    真相が気になって読んでいるだけに、そこで焦らされるのは結構辛かった。
    だけどこの作品の面白さはそこにあるのかも。解説の方曰く、その“焦らし”はどうもわざとなようですし。

    でもわたしが気になるのはさ、涼子ってほとんどなんにもしてなくない?

  • 遠く離れた日本とアメリカで起こる不可思議な事象。偶然、関わった女性医師が奇跡を呼ぶホラーサスペンス小説。
    非科学的で非論理的だ。某ガリレオ先生なら、この現実をどう推理して解決に導くのだろう。

  • タイトルと表紙に惹かれて購入。
    医療もの。サイコ?ホラー?ミステリー?サスペンス?
    暗めのお話だけど、先が気になって一気読み。
    日本とアメリカで、交互に物語が進むが、それぞれの物語が興味深い。
    物語がリンクしていく展開も面白い!
    個人的な好みとしては、最後に何か一つどんでん返し的な展開が欲しかった。
    趣味の合う人には、是非勧めてみたい作品。

  • 主人公が二人とも魅力的で、
    ストーリーにも引き込まれた。
    不思議な話だけど、どこかに本当に
    ありそうな気がする。
    楽しめました。

  • 映画のカッコーの巣の下でを思い出した。
    ジャックニコルソン、出世作。
    1975年。
    科学ではわからない、こういうことはあるように深く想う。

  • 原因不明の不気味な発作を起こす少女と何をしても絶対に死なない死刑囚の謎に迫っていくという物語 2つの謎にはどんな秘密が隠されているのだろうというストーリー導入部分のドキドキワクワク感が良かった

  • 輪廻転生する少女と死ねない死刑囚の話。プロメテウスって後味悪いよね…

  • ひとりの女として考えて、納得がいかない。憎いものは憎い。キャリーは親の教えを純粋に守ったのか。10秒数える内に耐えがたい痛みと恐怖がなくなったのか。作者が性犯罪をどう捉えているのか、知りたい。

  • ホラーサスペンス。ですか。
    超常現象については眉に唾をつけてしまう質なので、最初はうーん…と思いましたが、登場人物自身が現象について懐疑的なところもあり、だんだん気にはならなくなりました。
    とはいえまぁ、解説にもあるように、色々突っ込みどころもありますね。

  • 日本で精神科に勤める涼子の元に原因不明の発作を起こす少女が訪れる。
    一方、アメリカにいる親友の祐美は医療刑務所で不死身の死刑囚に出会っていた。
    このふたつが交わる時…様々な恐怖が襲う。

    2016.4.29

  • 一个希腊神。它给一点火人们。内容は裏表紙と大槻ケンヂの解説で、ほぼ(笑)

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著者プロフィール

乾ルカ
一九七〇年北海道生まれ。二〇〇六年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。一〇年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

「2022年 『コイコワレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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