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みんなの感想・レビュー・書評
2009年下期の直木賞受賞作。作家デビュー30周年目にして悲願の受賞である。ところで、佐々木譲は1988年、2007年にもそれぞれ「ベルリン飛行指令」「警官の血」で直木賞にノミネートされ、惜しくも受賞を逃している。私の見るところ「警官の血」は彼の最高傑作であり、これを超える警官小説は本人にもなかなか書けないと思う。「ベルリン飛行指令」とそれに続く「エトロフ発緊急電」「ストックホルムの密使」三部作も... 続きを読む »
人が何か物語を読んで心を動かされたとき、その根底には何があるのか。それが人情というものだと過程すると、その「人情」とは一体何なのか。 ずいぶん前、友人と酒を飲みながら色んなことを語り合っていたとき、どうしても言いたいことをうまく伝えられなくて自分に辟易してしまうことが多かった。最近そういうことが少なくなってきているのは、自分のいいたいことをうまく伝えられるようになったわけではなくて、自分... 続きを読む »
『これが直木賞??』って意見もあるようじゃが、ワタシは好きだな!
廃墟に乞う…という題にピッタリの作品。
切なさが良いんやよ!!
直木賞受賞作品だけに、完全にブランド買い(笑)
著者は皆勤賞だから直木賞受賞したと謙虚にコメントしているが、実力は本物。
これが直木賞受賞作ですか、そうですか。
なんか、あんま、パッとしない作品に思えたのは私だけでしょうか。
可もなく不可もなくといったのが正直な感想。
これ以外に佐々木譲、面白い作品あったような気もするが、、、
この作家にしては内容的に地味な印象の連作短編集。ある事情から休職中の警官が出会う事件を通して人々の業を描いています。直木賞を獲得した本作品ですが、そもそも休職中に事件が解決できるのかよ…というプロットからそこまでは、と正直思いましたが、地味とは言え主人公が出会うそれぞれの事件の裏側に見える理屈ではない人間の本質性を描く筆力がさすがであり、必読の好短編集ではあります。
佐々木譲の直木賞受賞作が文庫になって書店に平積みされていたので、迷わずレジに運びました。 連作短編小説なのですね。 主人公は北海道警捜査一課の刑事。 しかし、訳あって休職中の身。 そんな”閑な”彼の元に、その経験と勘を頼って、かつての同僚や過去の事件の関係者から、最近起きた事件についての相談が舞い込みます。 正式な捜査が出来ない、限られた条件の中で動く主人公が、事件の核心に迫っていく姿が... 続きを読む »
第142回(2009年下半期)直木賞受賞作。北海道が舞台の警察小説。といっても主人公・刑事の仙道は理由あってリハビリ中の身であり、警察職権は使えないし拳銃も持たない。依頼されれば探偵まがいの調査協力はやる。このような性格設定から派手なアクションはないが、現地での聞き込みと人との駆け引きに読みごたえがある。おすすめ。尚、北海道&探偵つながりで東直己の『ススキノ探偵シリーズ』を前後して読むのもいいだろう。
<構成>
次の6編構成
「オージー好みの村」
「廃墟に乞う」
「兄の想い」
「消えた娘」
「博労沢の殺人」
「復帰する朝」
心因性の病気で療養休職中の刑事が、過去の事件捜査での人脈やら知人からの伝手で捜査を頼まれ、北海道の各地を舞台の事件を解決する連作短編が6編。
てっきり病気の原因になった事件のお話があって、その続編かとも思わせるような展開でしたが、その事件のあらましも本編の中で次第に明らかになっていくという計算された構成でした。
解説に、直木賞受賞後のインタビュー談話に触れてあり、「北海道地方都市を書き分けてみたい・・・」というのがあったそうな。確かに
まだ行ったことのない北海道地方都市に、何かと想像を掻き立てられるものがありました。
それにしても普通というか、特に外国ものなら、公務を離れた捜査だと、所轄の捜査陣と何かと衝突があって当たり前なのだが、そういうことが起こらないよう、何かと気配りが行き届いていた和風ハードボイルドでした。
(2012/3/16)
読書【廃墟に乞う】第142回直木賞受賞作読了。捜査で心が病んだ休職中の警察官が知人に頼まれ探偵の様な事をする物語全6作連鎖短編。受賞作の【廃墟に乞う】は受賞作だけあって納得の読後感。娘が酷い目にあう2作品は読んでてつらかった。主人公の仙道刑事のシリーズやってほしいかも…
表題作が直木賞作品と言うことで、読んでみました。
事件の捜査中に受けたショック性の精神の病によって休職を命じられた刑事が、さまざま形で事件にかかわりをもち、解決しようとしていく、北海道の衰退していく限定された地域と、そこに住む人たちの悲哀の話。
ただ主人公が休職中という設定なので、刑事の権限がなく、どの話も終わり方がなんとなく中途半端な感じがしました。
正直に言うと直木賞受賞が「警官の血」ではなくて、どうして「廃墟に乞う」?って思いました。審査基準が違うのでしょうか。
北海道人なら読むべき作品
作者は、警察小説の形式を借りて
北海道の地域に潜む問題や人間模様を
如実に描いてます
また、設定を活かした主人公の心情や
抱えている悩みがヒシヒシと伝わる!
やっぱ、直木賞は半端ねえ!
これって直木賞受賞作だったんですね。
ちょっと意外というか・・・
個人的に佐々木譲は短編より長編の方が好きだな。
直木賞受賞作という期待の高さからすると飛びぬけて趣向が凝らされているようには感じなかった。休職中の刑事が個人的なツテから捜査に携わる、北海道の田舎町を舞台としている、バーが出てくる、刑事同士のつながり、少しハードボイルド感を感じる、トーンは統一されているがの良いのだろう。
ハードボイルドで、かなり枯れた小説
最初の2編はどこでだか既に読んだことがあった。各話が独立して楽しめる。
休職中という設定は全話の冒頭で触れられるが、休職のきっかけなどは最後の話に語られる程度。全話通してどうのこうのというストーリーはゆるい
各話ともオチがあっさりしていて、あ、これで終りかという印象がある。ほのめかして終わる程度なので、若い人にはとても書けないなぁと思わされる。解説で皆勤賞で直木賞受賞と書かれているが、かなり年齢を感じる文体だった
上品な印象の連作短編警察小説。
各話のエリアを北海道の地方都市に限定し、
時間も2,3日の短い間に収めていてコンパクトな作り。
主人公も飛び抜けた能力がある訳ではなくて、
セオリー通りの足を使った操作を行い、
論理的考察から妥当な推理を行う。
時系列の前後もなく、
主人公と読者がだいたい同じスピードで推理を進められる。
同調の気持ちよさがあるなあ。
休職中の刑事のおせっかいという枠の中の出来事なので
事件の結末に至る一歩手前で主人公が現場から離れてしまうのも面白い。
「じゃあ、まあ、そういうことなんで」と。
野暮なところは見せない。潔し。

過去の事件でPTSDになった刑事が復帰するまでの話。直木賞受賞作・・・ってこんなものか。結構地味な感じの内容。話に重みはあったが、煮え切らない終わりのものもあったし、いまいち。でも、描写は素晴らしい。





