宗教が往く〈下〉 (文春文庫)

  • 143人登録
  • 3.85評価
    • (14)
    • (15)
    • (13)
    • (4)
    • (0)
  • 10レビュー
著者 : 松尾スズキ
  • 文藝春秋 (2010年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801090

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 脱線しまくりの物語は思いつきの好き勝手書かれていると思いきや、終盤にむけて全部の伏線を回収し、物語の大きな流れに引き込んでいく、その技量に感服。この分量でほぼ全編に笑いをちりばめているのもすごいし、こんなめちゃくちゃな感じで書いておいて、読んだ後に感動できるのがもっとすごい。
    エロ、グロ、笑い、バイオレンス、愛、思想、そして感動、コノショウセツノナカニゼンブアルヨ。

  • 社会生活の便宜上無かったことにされた人間が「円滑であるはずの社会生活」にカウンターパンチ食らわす小説です。綺麗で純真、愛を伝える下半身、なんてものはここにはなく、怖気をふるうほどに醜い臭気と滑稽のイメージを読み手の眼前に突きつけてきました。語り手の言い回しやリズムが面白くて途中何度も笑いましたが、なんというか黒い笑いです。罪悪感、とか笑ったことに言い訳がついてまわるおかしさがあります。「小説の前」で姿を消しておきながらひょっこり現れる「わたし」が現実なのかお話なのか、あるのか無いのか混然としている世界で、語り手はラブストーリーをというよりは、終わってしまった恋ではあるけれども「無かったことにはできない愛」を綴っていたのではと、読了後に思いました。月並みですがすごく面白かった!ご馳走様でした。

  • 一気に読破。ウーンやっぱり松尾さんは天才だなあ。これでもかというぐらいに乱暴に丁寧に伏線を回収して、これでもかというほどに片付け散らかして物語を畳んでしまう……。美しいのか醜いのかまったくわからない。

  • ☆☆☆☆

  • ざっと読んで放置していたのをきちんと再読したのは、舞台の「ふくすけ」を見に行ったから。全く違うストーリで面食らったが舞台は舞台でおもしろかったですよ。自分はエムコよりミツコ派です。

  • 出てくる登場人物がことごとく奇人変人もしくは変態で、かなりエログロな描写もありますが、基本的にはブラックでもユーモアを忘れない人なので、深刻にならずに笑い飛ばせば正解かと。大槻ケンヂの『新興宗教オモイデ教』を読んだときの感動と衝撃を思い出しました。突拍子もないフィクションでありながら、作者の私小説風でもあり、なんというか、フィクションを装った自己救済の物語だったのだと思います。

  • 壮大な結末でした。色々な要素が組み合わさっていく様子が楽しい。

  • 電車移動で読了。松尾スズキワールドがぜんかい。読むのに体力いるけど、ものすごいスピードで読ませる。下巻のが評価高いのも、がちがちゆるゆるの伏線がいっきにくるし、納得!気持ちわるいし、エグくてグロテスクで生々しい。この本オススメしたら女子としてみてもらえなくなるなぁ。
    多分イケると思うって貸してくれた友だち、どんだけ私のことわかってんだ!?

  • T島さんが「2010年に発売された文庫で一番だ」、と仰ったので。

  • かるーい気持ちで購入した本だけど,読むのに体力がいる本は久々ですね・・・ 「この本お勧め」とかいう女子とは仲良くできそーもありません...

全10件中 1 - 10件を表示

松尾スズキの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
松尾 スズキ
伊坂 幸太郎
村上 春樹
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)はこんな本です

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

宗教が往く〈下〉 (文春文庫)の作品紹介

フクスケが『劇団大人サイズ』の作家になって3年。動員数も飛躍的に伸び、劇団は規模を拡大。全てが好転しているように見えた。しかし、フクスケは2つめの純愛を見つけてしまい、伝染病が世界を覆い尽くす中、劇団は宗教を始める。そして、カタストロフィに向かう物語は著者の現実と連鎖していく…。

ツイートする