くすぶれ! モテない系 (文春文庫 の 16-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801236

感想・レビュー・書評

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  • あんまりにも面白い。
    モテない系とサブカル系って嗜好が似通ってるけど、サブカル系の根本にはポピュラーなものに対して「ああ、それ知ってるー。人気あるよねぇ。(私は興味ないけど)」みたいな上から目線の、マイノリティである自分を逆説的に自慢してる…みたいな思想がどこかにあって、でもそういう恥ずかしい自尊心は加齢とともに消えていくから、同じ嗜好でも若い子にサブカル系が多いのかも知れないなぁ。
    モテない系はもう性質として横道にそれてしまう、みたいなね。「私だって西野カナやら青山テルマをカラオケで歌えたらと思うよ!でも…でも…どうしても聞くに耐えないの!」みたいなね。

     なんて言ったところでもうサブカルなんてもう死語ですよね。
    青山正明は死んだし大塚英志も糸井重里も宝島社もすっかり大衆的になってしまったもの。(こういう固有名詞の羅列もサブカル系が好むところなのかしら)

    12.02.01 再読


    これ、まるまる私のこと書いてますよね!?
    なんか全部当てはまっているんですけど?

    漫画の話題が出た時は「岡崎京子と松本大洋はサブカル系やろ、モテない系とは違うんちゃう?」なんて思いましたが岡田あーみんの名前が出て来た途端「やっぱりモテない系です、先生!」となってしまいました。

    音楽の話題が出た時は「ゆら帝とくるりはサブカル系やろ、モテない系とは違うんちゃう?」なんて思いましたが小島麻由美の名前が出て来た途端「もう先生の言う事は全部正しいです!」となってしまいました。

    4年前にこんな面白い本が出ていたなんて…。もっと早く読みたかった。
    この本が面白くないモテ系は、あゆのデジデジ日記か蝶々の本でも読んでろよ。

    11.06.13

  • 女子の生態分析として興味深いです。おっさんにはモテそうな属性ですが、おっさんはハナから圏外か。需要と供給って難しいな。

  • よかった。この本が発行された時くらいの空気感も感じられ(思い出し)それもよかった。
    mixi全盛期、というか。
    「くるりの出し方」あたり、めっちゃおもろかった。
    このタイトルのつけ方も、かなりのセンスだし、くるりの立ち位置もほんと、絶妙だし。倉橋ヨエ子とか、うんうん、もうすっかり忘れてたけど、(今も活動してはるんかな?)そう、その頃わたしも聞いてたわ。あはー。
    モテない系っていうか、文化系サブカル系なんだけど、よくここまで観察したなー。mixiのプロフィール欄に映画羅列してあるのとかも、笑った。
    能町さんが赤髪にしていた頃、能町さんは大学生で、その時代を表現しつつ生きてて、でも私はその頃中3〜高校くらいだったと思う。あのプロフィールみて思った。そんで私は田舎で、くすぶっていたわけだ!都会の赤髪のFRUiTSのってる人に憧れてたわけだ!民族系とか着てさ。
    ほんと能町さんと友達だったら、めっちゃ楽しいと思う。Twitterのおかげで能町さんのこと知れてほんと、よかった。

  • 最近よく目にする「能町みね子」という名前。
    ピンクの髪をした人がその人だということはなんとなーくわかっていました。
    そして「オカマだけどOLやってます。」という本。
    これもなんとなく知っていました。だけど誰が書いたかは知らず。

    つい先日、テレビに能町さんが出ていて、著作として「オカマだけど…」が紹介されていて、やっと能町さんとその本がイコールでつながりました。
    能町さんがとても魅力的な人に見えたので、早速この本を買ってきました。

    な、なるほどなるほど。
    ブライス、そして岡田あーみん。
    当てはまる……当てはまりますぞ!
    能町さんが言う、他のマンガのセリフは忘れても、あーみんのマンガのセリフは覚えてしまってる、というのもすごく納得。
    私、今でも北野くんのセリフ、時々使うし…。

    あと、モテない系の人の好む色の話や、二都が東京と大阪でなく東京と京都だということも、わかるなあ、でした。

    「モテ人口ピラミッドとお互いの「狙い」の関係」はなるほどーでした。
    確かに、モテない系の男子はモテ系女子を狙うよなあ、それに対してモテない系女子は、まんべんなく狙うよなあ……。

    余談ですが驚いたのは久保ミツロウさんが女性だということ。

    私が行った本屋には能町さんの本がこれしかなかったのが残念。
    他のもの読みたいです。

  • モテない系!の定義わかりました。なるほど、なるほど。

    くるり、聞いてみました。良い感じです。スピッツ?系統ですか?

    私の周りにもいますね。モテない系。

    自分は圏外と言うこともわかりました~!

    どうりで!

  • 20131011
    買ってすぐ途中まで読んで、なぜだか読んだと思い込んで、そのまま読んでいなかった…

    面白かった~
    私、ほんと思考回路がモテない系だわ…ただ、くるりを聞いてないから、よくわからない。なんかいい感じなんだな、きっと聴いたら好きになるんだろうね。積極的にはきかないけど。
    巻末の久保ミツロウとの対談面白かった。そんなことないよ~、言われたくないのあるある。笑
    続きの本も読みたいなー

  • ゆら帝 ヨエコさん クリエイティブ系
    笑った
    モテない系だわ

  • 「合コンで一度も電話番号を聞かれたことがナイ」のが自慢のモテない系です。そうか!そうだったのか!!
    自意識をこじらせた結果、モテなくても幸せに趣味に生きてる今の現実。
    モテない系のナレの果ては「おっさん」になるしかなかったのだ。
    ひとり立ち飲み、ええやりますとも!ひとり旅だってひとりカラオケだって。
    哀しくなんかないやい!

    それが私の生きる道。  -合掌

    そんな本です。

  • ときめかない日記と一緒に久しぶりに本で読みたくなったので買った
    一緒に読んでいた人(男)にさもありなんと笑われる回数でこの本のすごさをあらためて感じた昨晩であった

  • おっさんが読んでもたのしい!

著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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