キネマの神様 (文春文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 文藝春秋 (2011年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801335

キネマの神様 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • ああ。
    一本の映画を見終えてしまった。
    そんな感じ。

    とくにラストシーンは映像が頭に浮かんできて、小説を読みながらにして映画を観ている気分に。

    出てきた映画を全部観たくなってしまう。

  • 一気に読める漫画のような小説。ギャンブル依存のお父さんが暴力を振るわず年金通帳を取り上げられたままで踏み留まったところがこの小説がほのぼの話でおわる設定を生み出している。現実は心筋梗塞になっても暴力を持ち出す方は多々いる。

  • 初めての原田ハマさんの本。片桐はいりさんの解説を読むまで原田さんが男性なのか女性なのかさえ知りませんでした。
    このところ娘と本屋に行く機会が増え、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」にひかれたのですが、ちょっと金欠気味で、ブックオフでこの本を買っって原田マハデビューとあいなった次第です。

    これは愛のある本です。何もいうことがありません。
    ちょうど最近小さな映画館に行き、なんとも言えないノスタルジーを感じたこともあり、何度も目頭を熱くしながら読みました。「愛」のある人物、「愛」のあるストーリー。いいですね。フィールド・オブ・ドリームスを見たくなりました。こうやってつながっていく小説は大好きです。映画のもつ小宇宙のような世界は何なんでしょうか。関わっている人たちの情熱と、映画が好きでたまらない人たちの思いがその世界を作っているんでしょう。

  • マハさんの小説は温かくて好き。
    出てくる人みんな、周りの大切な人のこと
    当たり前に想いやっていて大切にしてる。

    どんなに苦しい状況にぶつかっても
    なんとかならないことはない。
    そんな時きっと周りの人の大切さに気付く。
    映画を通して温かい人たちが繋がっていく
    素敵なお話でした。

  • こんなにもうまいこと行くわけない、と思うけど、でも痛快。そしてほっこり。
    人生色々あるけど、どうにかなるさ。と思いたい。

  • 映画好きにはたまらない一冊。この本に出てくる映画を見ていなくても、読み終われば見たくなること間違いなし。途中まで主人公は歩だと思っていたが、実はゴウちゃんだったんじゃないかといい意味で期待を裏切られる。ゴウちゃんの文章、ローズバッドの文章どちらも原田マハが書いているわけだが、彼女の文章は本当に素敵だと思う。出てくる登場人物がすべて魅力的に描かれている。笑えるだけじゃなくて感動もできる傑作。

  • 映画のお話だもの、これくらい夢がなくっちゃね!が感想です。
    読みやすい文章、メリハリのある筋立て、素直な人間描写で、一気に読めました。さらに欲を言えば、登場人物にあともう一回り、魅力が欲しい。憎たらしさでもいい。
    期待値ほど感動できないのは、本書の問題でなく、私の感受性の低下かな⁈

  • 涙がでました。キネマの神様に乾杯です。愛おしい物語。

  • なんでも上手くいきすぎる、予定調和なところもあるけど、でもいい本だった。純粋に映画っていいなと思ってし、言葉一つ一つにジンとくるものがあった。片桐はいりの解説もよかった。この人の解説を読んだら細かいツッコミどころはどうでもいいかな〜と。、いい本だったことには変わりない!

  • 2017.2.26(日)読了
    .
    初めての作家さん。
    読みやすかったし、面白かった。
    いろんな物語が詰まってたなぁ。
    仕事の話
    家族の話
    映画の話
    ちょっとポッとする話
    前向きな話
    大切な友達の話…
    .
    羨ましかったのは
    歩が父親と同じ趣味を持っていたこと。
    それだけでもうあったかい。
    .
    あまり読まない感じの本だなーと思ったけど
    これで終わりにするにはもったいない気がするので
    また探して読んでみたいです。
    の神様 #映画観たくなったわ #昔はよく通った #あの感じまた味わいたい #あ #金曜日行くんだった #邦画

  • 痺れた〜。なんだろ、原田マハさんの書く小説ってお話もよいけど、文章がやっぱりよい。ゴウとローズバットのブログのやりとりだけは、お話読み終わってからももう一度じっくり読みたくなる。終わりに近づくにつれ、終わってほしくなくて、日本酒を飲むように(あんま飲まないけど)、ちびちび読んでしまった。読んでは、本を閉じてプハァ〜、、みたいな。英文は存在していないんだろうけど、でもまるで本当に英文を訳したような言葉遣いとか。美味い。これは映画にしてもよいけど、本で味わいながら読みたいお話。これからは映画館で映画館も観よ。映画愛、夫婦愛、家族愛、友情、淡い恋心、いろんな愛情がつまったじんわりくる名作。

  • 頑張りと幸運から物語が好転する。
    作り話といえばそこまでかもしれないけど、やっぱりこういう構成が楽しめるし、また読みたいと思う。

  • 映画を愛する父娘の再生の物語。だけど、途中からは男同士の友情から目が離せなくなり最後には涙が止まらなくなった。
    ただの娯楽ではなく、人生の転機や心の支えになってくれる映画との出逢い。
    苦労や心配を抱えながらも、温かい気持ちになる一冊。
    映画大好き(^^)
    久しぶりに往年の名画を観たくなった。

  • 二冊続けて、会社を辞める本だ!
    親子愛、夫婦愛、仲間愛、同僚愛、仕事愛、映画愛、友達愛(友情)、もっともっと色んな愛はあるだろうけど、この本には、そんな色んな愛が詰まってる。ヤキモキして、悲しくなって、嬉しくなって、感動で泣いた!

    某泣き枠の徳○さんだとして家族には揶揄される私なので泣いたわけではない(^0^)

  • 原田マハは泣かす。
    物語としては落ちるところにきちんと落ちる物語で、そのなかできちんと笑と涙を盛り込む能力に長けている。
    そんな気がする。
    風のマジム、と同じ種類の感じの感動が読後感として残っている。

    個人的に、この作品のなかでもっとも好きなのは母だ。
    母の視線はどこか頼りない面もあるが、あたたかく、愛情に溢れている。

    損はしない一作。
    それこそ映画にしてほしい。

  • 彼女が置いてったので読んでみた。映画にそれほど明るくないため、期待は小さめだったが、非常に面白かった。映画を評論する人の凄さと、映画を愛する人達の思いのようなものが伝わってきた。

    『本日はお日柄もよく』で原田マハを初めて読んだが、それと似てる雰囲気があり、これが原田マハっぽさなのかな、と思った。主人公のキャラクターや、ちょっとうざい好敵手、読む人を惹き付ける文章表現、見事な本であり、良い作家だと思った。

    ローズ・バッドと郷の友情がなんとも心を暖かくしてくれた。中ほどまでは「(面白さ的に)そこまででもないか」と感じていたのだが、終盤で温かい感情が湧き出てきて、涙してしまった。

    あらすじとしては、ある総合不動産の課長になった歩、があることから辞めてしまい、それと同時に映画好きでギャンブル依存症の父が心筋梗塞で倒れて、かつ借金があることがわかる。縁あって映画雑誌の会社に再就職した歩は、父親(郷)のギャンブル依存症を辞めさせること、会社の新しい事業を行うことのため、郷に映画評論ブログをやらせることにする。それが人気となるのだが、ローズ・バッドという辛口評論家が登場し、郷と評論でやりあうことになる。ローズ・バッドの語り口からして、素人ではないということを歩は感じる。ローズ・バッドは誰なのか、郷との評論合戦はどうなっていくのか。そこが見ものです。

    また余談であるが、片桐はいりの解説も良かった。

  • 泣いた。
    ゴウちゃんとローズ・バット。
    もちろん周りのみんなの映画愛が止まらない。

    もう、ほんとに言葉が出ない。
    読んだあと、余韻に浸る時間が欲しい。そんな素敵な本だった。

  • 映画への情熱で小さな奇跡が起こるお話、ってストーリーは題名からして想像が付きやすい感じがするけど、最後の奇跡のやりとり、映画と映画館と家族へのひたむきな愛は読んでいて胸が熱くなる。
    「ゴウ」さんの丁寧であたたかい名映画のレビューの数々を読むと、名作を観に映画館に行きたくなる。こういう本で出てくる映画は「ニューシネマパラダイス」が多いね。

  • ★4.0
    全体的に出来過ぎで、悪意のある人がいないなんて嘘っぱちな気もするけれど、こういう小説は心が優しくなれるのでとても良い。そして、シネコンと名画座は客層も違って住み分けが出来ていると思っていたものの、やっぱり名画座にとってのシネコンは大きな壁なんだ、と改めて思う。ただ、取り上げられた映画は比較的近年のものが多かったので、もっと古い映画についてもゴウちゃんたちに語ってもらいたかったかな。が、「ニュー・シネマ・パラダイス」はベタだと思いながら、オープニングとラストを思い出してうっすら泣いてしまった。

  • 心臓手術で入院する父に代わりマンション管理人の仕事にきた円山歩。両親には有休と言ったが入院した日、17年勤めた再開発企業に辞表を提出していた。映画とギャンブルを愛する父が常連の名画座テアトル銀座のテラシンと会話し「ニューシネマパラダイス」を見て帰宅。父の映画日誌のような管理人日誌を見つけて読んだ歩は引き込まれ、自分もメモを書くとー

    ◆「名画座は昔ながらの村の鎮守」夏の夜空に咲く花火を家の狭いベランダからではなく川の匂いと夜風を感じる川辺で見上げればひときわ美しい…。歩といい父のゴウちゃんといいなんて素敵な文章か。

    「無くなってほしくない」というノスタルジーだけでは商売は立ち行かない。利用客が少なくなった鉄道、スーパーのほうが便利になってしまった商店街、近くにシネコンのできる名画座。
    ギャンブル依存から映画にシフトしたお父さんとテラシンの友情、映画評を通じてのお父さんとローズ・バッド氏の友情。引き篭もりの興太さえ動かし、清音に英語版をやりたいと思わせる文章力!映画への愛が溢れてていいなぁ。

    そういう私も シネコンが近くなって次々見れるようになった今より、試写会行ってた20年以上前の、記録もつけてない1本1本のが覚えてたりする。ロードショーではないリバイバルを小さな名画座に見に行ったのはフライドグリーントマトくらいだけど。わざわざ新聞で上映時間調べて。

    片桐はいりの解説もいい。銀座和光裏のシネスイッチ銀座でバイトしちからゴウちゃんのチケットをもぎっていたはず、かぁ。池袋文芸坐ではマハさんにもぎられてる立場、とか(笑)面白いなぁ

  • 映画をみるのが好きだ!!この文章に思わずにそう!と頷いてしまった。

    暗闇の中にエンドロールが流れている。観るたびに思う。映画は旅なのだと。最後の一文が消え去った時、たびの余韻を損なわないように、劇場内の明かりはできるだけやわらかく、さりげなく点るのがいい。

  • 最近ハマって読んでいる原田マハの作品。
    「楽園のカンヴァス」に引き続き手に取った。

    ストーリーの展開もさることながら、この小説のキモは主人公と父のブログだと思う。
    不思議と胸に迫る文章。

    自分には文章を書く才能が無いので、こんなに素敵な文が書けたら羨ましいなぁと、切に感じた。
    『本日は、お日柄もよく』のスピーチにしかり、この文章を作り出す原田マハさんの才能も凄いと思う。

    <印象に残った言葉>
    ・ なるほど確かに、少年とはいつの世も、こんがらがってムツカシイ機械が好きな生きものなのだ。(P81)

    ・ いいじゃないの、ギャンブルをしようが借金をしようが心臓病になろうが。映画が好きで、それを確かに伝えたいって思うんだから、その気持ちを書けばいいのよ。(P157 高峰好子)

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