君たちは何のために学ぶのか (文春文庫 さ 42-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801540

作品紹介・あらすじ

30歳までは自分が本当にやりたいことを見つける時間。異質なものに触れるために、海外留学をしよう-。新しい時代の生き方、学び方とは?高校生のための特別なサマースクール、「次世代リーダー養成塾」を主催し、彼らとこれからの生き方を考えてきた著者が、世界で起きている変化のなかから分かりやすく解き明かします。

感想・レビュー・書評

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  • グローバル化するマーケットのなかにおける自分の価値
    日本人の強み、感受性の強さや豊かさ、美的感覚
    育ってきた環境、教育、影響を受けたもの自分の育ち、うまれからくるものが自分の強みになる
    組織のなかではみ出さない、というのは組織のなかで交換ができる人間のこと
    常識を疑うこと、素朴な疑問がとてもだいじである
    戦争の少ない国、争いにエネルギーを費やしていない国は文化水準が高い

    若いひとにおすすめ。
    15 Oct, 2011

  • 年齢でどの辺りをターゲットとしていたのだろうか。ルビの選択は小学校高学年っぽいけど、言葉の選択や説明は中学生ぐらいだろうか。
    書かれている内容には概ね同意する。ただ、国際的な場で働く時の日本と日本人の汚点 (と私は考えている) である「生ぬるさ」があまり強くは書かれていないのが残念。己を知るには先に相手を知るべし、相手を知るにはまず己を知るべし... というのは解からなくもない。けれど、身に付けようとした時には既にそれは教養ではなく知識になっているというジレンマはどう、解決するのだろう。

  • 高校にて進路講演を行う機会が多いため手に取った。何のために学ぶのか、どうしたら将来やりたいことが見つかるのか、に悩める高校生に読んでほしい1冊

    ・日本では3人に1人が非正規雇用の職。正社員の減少、派遣社員の増加は、まさにグローバリゼーションの結果。
    ・会社に関係なくビジネスの世界で生き残っていけるのは、他の人に代わってもらうことのできない仕事、スペシャリストの仕事。
    ・「絶対的優位」というのは、あらゆる点で圧倒的に優れているということで、これはもう一目瞭然の天才ですが、世の中、圧倒的に優れた人というのはそんなにいない。そこで大切なのが「比較優位」。
    ・プロとは創造的な仕事をする人たちであり、そうなるためには、視野を広げなければいけない。創造力とは知識の掛け合わせ、そのため博識で、自分の得意とする分野以外に対しても好奇心が旺盛である必要がある。
    ・自分で自分のことを考えなければ、誰もあなたのことを考えてくれません。勉強して、知識をつけて、自分がどういうものになりたいのか、それをしっかり考えていく。決してエゴイズムではない。自分のことがきちんとできない人は、人に何かしてあげることもできない。
    ・自分のやりたいことをみつけるには時間がかかります。しかも一度見つけたと思っても、途中でしばしば変わる。誰もが考えるように「自分の好きなものをやる」のが理想的です。しかし「これが好きだから」と思ってやってみても、自分に才能がないことに気づいて断念することもあるだろう。あるいは社会に出て実際にその仕事をしてみたら、思っていたのと全然違っていたりすることもある。若いうちはあまり頭で先々のことまで考えずに、自分の好きなこと、自分がやりたいことにぶつかるまで、何でもやって探したほうがいい。そのために高校生にはたっぷりと時間があります。何かやってみて、自分が他の人と比べて相対的に優れているという状況になると、だいたいそれが好きになるもの。

    キーワード:好きこそものの上手なれ、それがやりがいになり、自分の居場所になる

  • 日本の内需低迷×コモディティ業務のアウトソーシングの深化×人材コスト競争=自分にしかできない仕事は?への解を導くためには、学ばなきゃねっ、ていう話。

  • 20131104読了

  • 書いてあることは正しいと思う。
    でも新しい知見は、んん、ほとんどなかったなぁ。

  • 社会人になる学生にとってスペシャリストになるための条件を教えてくれます。学ぶことの大切さ、語学の大切さなど。非常に読みやすいと思います。

    熊本大学:消化器外科学 教員

  • 現代は人材市場がグローバル化しているから、安さで競うよりはスペシャリストになって競争せよ。そのために専門性を磨く。日本人はひとからはみだすことを恐れるが、はみだしていない人間は他のもっと給料の安い人間に取って代わられる。
    大学生は自分にしかないものを磨くために学びなさい、ということなのかな。

  • 次世代リーダー塾の塾長をされている方の本で、タイトル通りなんのために学ぶのか、という問いに対する一つの答えである。特に、日本の翻訳文化と文化水準の高さの背景には納得のいくものがあった。

  • 子供たちに読ませたい。これからの時代を生きるための本質的なアドバイスが満載。

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著者プロフィール

1941年生まれ。東京大学経済学部卒業。65年に大蔵省入省。財政金融研究所所長、国際金融局長を経て97年に財務官に就任。99年退官。2010年より青山学院大学特別招聘教授。著書に『「今日よりいい明日はない」という生き方』『書き換えられた明治維新の真実』など。

「2018年 『AIと日本企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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