ソウル・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-23)

  • 文藝春秋
4.11
  • (60)
  • (80)
  • (31)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 536
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167812126

作品紹介・あらすじ

殺人容疑で逮捕されたいとこを無実とみたライムは、冤罪と思しき同様の事件の発生を突き止める。共通の手掛りが示したのは、膨大な情報を操る犯人像。真相を究明すべく、ライムのチームは世界最大のデータマイニング会社に乗り込むが-。データ社会がもたらす闇と戦慄を描く傑作!巻末に著者と児玉清氏の対談を特別収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • オミクロン株が猛威を振るい始めていますね
    また図書館が閉まってしまいそうで戦々恐々です

    というわけで謎解きの下巻です

    なるほど〜やっぱ面白いな〜
    ジェフリー・ディーヴァーはほんとに職人だわ
    どんでん返し職人

    それにしても今回の犯人はほんとに「恐い」と思いました
    まあ現実にはいないだろうけど(と信じたい)
    ネット社会いやデータ社会と言うべきか
    ならではの凶悪犯で自分が被害者として選ばれたら?って考えたときのゾッとする感じがちょっと異質というか
    震えましたね
    なんというか巻末のおまけにもありましたが
    「恐い」犯人を産み出す職人でもあるよな〜ジェフリー・ディーヴァーは

  • 今作はちょっと異質な怖さだった(*´ー`*)
    知らない間にデータで全て管理され、知らない間に変えられる…まるで違う人間に変えられる恐怖…

    ゾワゾワっとどんでん返しの巻:(;゙゚'ω゚'):

  • 久々にリンカーン・ライム作品。
    どんでん返しはあんま感じなかったけど、ストーリー的には面白かった。
    情報を簡単に操作されて、それによって身に覚えのない罪を着せられて、、、怖すぎる。
    SSDが把握してたような個人に関するデータって、実際どのくらい集められてるんだろう。
    急にQRコード払いとかスマホ決済が怖くなってくる、確かに現金払いがデータ的には最も残らないな。
    パミーが出てきて、おぉ〜ってなってたら、最後の最後でまさかのウォッチメイカー!
    リチャード・ローガンの事件は本筋とどう絡んでくるのかと思いながら読んでたけど、
    そういう絡み方ね、楽しませてもらいました。

    次はキャサリン・ダンスシリーズに手を出してみようかな。

  • システム開発や、データベースを
    触ったことのある人なら
    今回の犯人が、被害者に接触、犯行におよぶ
    ことを「トランザクション」と呼んでることに
    ニヤニヤしてしまう。
    クレジットカード等の記録から
    個人情報、趣向を読み取り殺人の罠にかけていく
    凶悪犯が出てくる話
    レベルは高いけど、上の下といった感じ。

  • 怖い。怖すぎる・・・。

    『ウォッチメーカー』以降、
    これまでの作品とか、あるいは、
    他のシリーズ(キャサリン・ダンスシリーズ)との
    関連性を、強く意識していますね。

    いやぁ、でも、この手の話、
    シャレにならないよね。

  • 久しぶりのジェフリー・ディーバー
    面白いのはわかってたけど、なんとなく先延ばしにしてもう5年以上
    ウォッチメーカー以来、かな
    サックスとそんな関係になったんだったっけ
    久しぶり過ぎて忘れてしまっている
    2008年に書かれているが古さを感じない
    面白かった!


    キャサリン・ダンスにいくか
    リンカーンにいくか
    どうしようかな

  • 久しぶりに読んだライムシリーズ。
    今が旬なテーマの事件、色々と勉強になりました。
    つか、怖かったー……ほんとにシャレにならんわコレ。

    相変わらず、え!?と思わせて、次の章でひっくり返すワザは健在。
    むしろ今回の解説で、ディーヴァーの書き方を聞いて、これが一番の収穫だったかも。すごいわあ。

  • (上巻より)

    しかし、何よりも気になったのは、ブラスキー刑事。
    マロイ警部が殺されてしまったのもあり、
    前作以上に殺されてしまったのではないかと、はらはらした。
    怪我で済んで良かった。

    あとは、情報を持ち出した方法が、手書きというのはちょっと。
    さすがにそれでは、持ち出せる情報量が限られてしまうので、
    「神」と呼ばれるほど全知全能にはなれないだろう。

  • あいかわらずのおもしろさ。ディーヴァー大好き。
    わたしがディーヴァーを好きなのは、犯人さがしや謎解きだけじゃなくて、脇役でも、その登場人物の育った環境とか日常の暮らしのこととか、ストーリーには関係なくてもちょっとしたことがちゃんと書かれているところ。
    たとえば、アメリアがわが子のように思っているパムの恋愛とか、新人巡査のプラスキーの少年時代のこととか。それぞれの人物に愛着がわいて応援したくなるというか。シリーズものには大切なことだと思う。
    ライムの過去、学生時代のこととか、家庭や父親のことなんかもわかってきてすごく楽しい。(もう、楽しい、としかいえない。なんかヘンみたいだけど)。ライムをどんどん好きになる。
    ラストも、事件の謎解きとは関係ないけど、しみじみよかった。ミステリで読後感がいい、ってすばらしい。世の中の悪人や嫌なしくみ、できごとをずっと読んできて、最後に、それでもやっぱり人間とか人生ってそう悪いものじゃない、って思えるというか。いつも読むたびに思うけど、ディーヴァーって絶対にいい人だ。

    それにしても、個人情報を悪用した犯罪の話で、それは恐ろしかった。もう絶対にアンケートには答えない、とか、ネット通販も控えよう、とか、なるべく現金払い、とか考えた。

  • そろそろ殺し屋には飽きてたので、純粋に頭がおかしい犯人が戻ってきてくれて嬉しい。あまり背景が掘り下げられないのもいい。何がしたかったのか分からないまま死んだことに、登場人物と一緒に呆然とした。
    それにしても怖い!どんな残忍な手口やグロ描写より怖い!!きっとただのフィクションじゃなくなるし、もうなってるかもしれない。

全63件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

ジェフリー・ディーヴァーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×