ポーカー・レッスン (文春文庫)

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制作 : Jeffery Deaver  池田 真紀子 
  • 文藝春秋 (2013年8月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (668ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167812218

ポーカー・レッスン (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「クリスマス・プレゼント」に続くジェフリー・ディヴァーの第二短編集。
    どんでん返し16連発!

    一つ一つ違う世界にすぐ引っぱり込み、捻った結末へ持っていく腕前はさすが。
    レベルが高いです。
    ただ、短編だとブラック・ユーモアになりがちだし、違う犯罪が次々に出てくるわけで、続けて読むには~こんな酷い目にあわなくてもという気がしてきて、ちょっと‥
    少しずつ読んでいたら、日数がかかりましたね。

    車内で携帯電話をかけていた男に起きる、思いがけない災難。
    ポーカーゲームで儲けようと企んだ少年の勝負は‥
    猛暑の日に、不穏な家を訪れた男は‥?
    19世紀末、宝石が盗まれた事件をめぐって、推理合戦となったのは、なんとホームズ?!
    とバラエティに富んでいます。

    お馴染みリンカーン・ライムらが登場する「ロカールの定理」も。
    短編だけに、いつもより軽快なタッチで、頼りになる証拠が最初はまったく見つからない難事件に挑むことに。

    「生まれついての悪人」が一番印象深かったです。
    一家の教育に馴染まなかったわが子を思う親の回想からしっとり入るのですが‥

    ディーヴァーの恐怖論というか、作品の書き方についての文章のおまけ付き。これ、面白く読めました。
    読者をジェットコースターに乗せて、最後は無事に降ろしてあげなければならない、とのこと。
    長編のほうがそういう安心できる読後感は強いかな、と思います☆

  • これぞ鉄板、ディーヴァーの短篇集。ちびちび楽しんできて、とうとう全部読んでしまった。第一短篇集「クリスマスプレゼント」があまりに粒ぞろいの面白さだったので、最初の方は、あれ?前の方が良かったかな?と思わないでもなかったけれど、いややっぱりこの強烈なツイストは他にはないもの、満足して読み終えた。

    ベストはどれかなあ。「生まれついての悪人」か、「一事不再理」あたりだろうか。ひっくり返されるとわかっているのに、あまりに鮮やかなひねりワザに完璧にしてやられる。うーん、楽しい。

    巻末に、ディーヴァー自身が収録短篇「恐怖」について解説したものが載っていて、興味深かった。次の一節に、なるほどディーヴァーの魅力はそこだなあと思った次第。

    「サスペンス作家としての私の仕事は、読者を恐怖に震え上がらせながらも、嫌悪や不快感を抱かせないようにすることという事実を決して忘れないことだ」「終点では、読者が無傷でジェットコースターから降りられるようにすることが肝心だ」

  • まあ、長編のディーヴァー作品を読みなれた読者からすれば、「クリスマス・プレゼント」同様に物足りないと思うのは致し方ありません。
    それでも、短編好きな人にはお勧めです。

  • ディーヴァー流
    投げっぱなしジャーマンスープレックス
    リンカーンライムを読み慣れた方にとっては
    「一捻り加えて、さらに一捻りの…終わった!」
    と叫びたくなる様な、放り投げ方をします。

  • 短編集第2弾。
    騙される快感、相変わらず。さすがディーヴァー!
    twisted(どんでん返し)って解ってるのに予想できないんだから。

    『通勤列車』『ウェストファーレンの指輪』『生まれついての悪人』『一事不再理』『トンネルガール』『冷めてこそ美味』『36.6度』『遊びに行くには最高の街』が好き。
    16本のうち8本!今回も大満足です♬

  •  著者の短編集では「クリスマスプレゼント」に続き二作目で、こちらが原題「Twisted」で解説によると「どんでん返し」に近い意味、本著が「More Twisted」なのでこちらも解説によると「もっとどんでん返し」という意味とある。
     確かに短いストーリーの中でよくもここまでひねくるものと思う。
     まあ、面白いんだけど連続で読むと計三十二作となり、少し疲れる。

  • サスペンス作家ジェフリー・ディーヴァーの邦訳短編集第2弾。

    ディーヴァーというと、リンカーン・ライムシリーズなど、スピード感のある展開でグイグイ読ませる長編作家というイメージがありますが、短編の名手でもあります(彼いわく短編と長編を書くのでは『リンゴとジャイガイモ』ほどの違いがあるそうです)
    本書『ポーカー・レッスン』はそんな短編の名手としてのディーヴァーに光を当てた作品集。
    お気に入りは、電車の中、携帯電話でおしゃべりしていたことがきっかけとなり、人生の奈落の底にまで落ちる羽目になる『通勤列車』(マナー違反はこわいこわい)、19世紀末のプロの泥棒と科学捜査黎明期の警察との戦い『ウェストファーレンの指輪』(実は泥棒と戦っていた相手があの人なんです、ディーヴァーのサービス精神に思わずニヤッとするはず)、真犯人だろうがなんだろうが弁護を引き受けたからにはとことん無罪を勝ち取る辣腕弁護士の物語『一時不再理』(敗者と思っていた人物が勝者となるドンデン返しの快感!)
    もちろん、リンカーン・ライムが登場する作品も収録されています。なかには物語のなかで活かされない、読者を騙すためだけの伏線を張り、そこが欠点のようにも思えましたが、この程度なら許されるという線引きがこの作家にはあるのではないでしょうか。

  • ジェフリー・ディーヴァー ポーカー・レッスン

    最後の解説で、作者自身が自分の考える「恐怖」について、5つのテクニックを惜しみなく披露しているのだがそれが白眉。これだけでも読む価値アリアリアリアリ!アリーヴェ・デルチ!(これでわかったひとはあたしと親友になってください)
    と、さよならじゃなくて進みましょう。

    ここで語られる5つの要素は
    1. 未知に対する恐怖
    2. 他人に生殺与奪権を奪われる恐怖
    3. 自分をコントロールできなくなった他人と言う恐怖
    4. 自分がコントロールを失う恐怖
    5. 恐怖のシンボルのちらみせ

    そうしてリッチにも丁寧にも、この5つの要素がどう使われているのかを、この短編集の1つをピックして丁寧にあてはめてくれちゃいます。うーん。フルコースを味わったあとにその料理を丁寧に調理方法から見せてもらっているくらいに手取り足取り腰取りの慇懃さ。最高のカタルシスです。ぼー。

    ちなみにこの解説を読んだあとにもう一度短編集を振り返ると、ガイドブックつきでゲームをしているみたいに作者の意図が見えて楽しい。あたしは昔から完全にガイドブックを見ながら全部味わいつくすゲームの仕方が好きだったので、この手法ぴったりで。短編としても1つ1つとてもうまくできていて、今回は誰がだまされるのか、誰が最後にほくそ笑むのか、なかなかわからなくてよかった。

    ライムものはボーンコレクターで、主人公の鬱屈した性格に「面倒くさい・・」と思った記憶しかなく遠ざかっていたのだけれど(そうしてこの短編集でもライムの登場してるのが一番つまらなかった)、この短編は面白かったな~。くるぞくるぞと思って身構えてやっぱり来るんだけど、そのお約束感ふくめてよかった。最後に解決されないまでも必ず落とされる。ジェットコースターカタルシス?とも思ったがこの感じ、ちょっと逆水戸黄門という感じだ。

  • 職人技的な短編集です。さすが、ティーバー様と言いたくなるようなはなしが盛りだくさん。おもしろかった!

  • ディーヴァーの第二短編集。
    原題は『MORE TWISTED』

    原題そのままやんw
    というのはさておき。
    文字数制限の厳しい短編で、あっという間に読み手を作品の世界に引きずり込む腕は相変わらず見事。
    それと並行して舞台を提示するのも上手い。上手すぎる。
    手を替え品を替え、こちらを騙してくれるディーヴァーの世界を堪能させてもらった。
    『生まれついての悪人』『のぞき』あたりが好み。
    もちろんリンカーン・ライムものも良かった。

    ただ、こちらがディーヴァーに慣れ親しんだせいか、騙されることを前提に身構えすぎたせいか『クリスマス・プレゼント』ほどの衝撃はなかった…。
    悔しい…。

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ポーカー・レッスン (文春文庫)の作品紹介

ドンデン返し×16――名匠の傑作短編集強烈なサスペンスで読者を捕え、見事に騙してみせる――現代最高のミステリ作家が贈る極上の驚愕。リンカーン・ライム登場作も収録。

ポーカー・レッスン (文春文庫)のKindle版

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