イン・ザ・ブラッド (文春文庫 カ 10-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167812256

作品紹介・あらすじ

ディーヴァーを継ぐ名手の最新傑作惨殺された牧師、嬰児誘拐を目論む人種差別グループ。続発する怪事件をつなぐ糸は何か? 二重底三重底の真相に驚愕必至の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • お久しぶりのカーソン・ライダーシリーズはどうらや人種差別がテーマだ

    もっと言えば人種は人を評価する基準となり得るのか否か、もっと言えば人が人を評価するあるいは選別することは正しいのか

    我らが主人公カーソンはアフリカ系アメリカ人のハリー(今回も頼れる兄貴はかっこいい)を魂のブラザーと慕うだけあって人種差別とは無縁の世界に生きている、無頓着と言い換えてもいい
    あまりに無頓着すぎて相棒ハリーが侮辱されていることに気付かないくらいだ

    自分もどちらかというとカーソンに近い
    考えたこともない

    しかし世界は「自分はしない」というだけでは許されないほどに汚染されている、というのが悲しい現実だったりする
    積極的に「人種差別NO!」って叫ぼうぜブラザーたち!

    そして二転三転する事件の真相に辿り着いた先にジャック・カーリイが用意していたのは気持ちのいいハッピーエンドでした
    最高!

    ″愛をかわせ、戦うのではなく″

    人類よ!ミスター・ミックスアップ(作品に登場する あらゆる犬種が混じった雑種犬)の辿った旅路を急げ!

  • 異常犯罪を専門に捜査する刑事
    カーソン・ライダーシリーズ5作目
    相変わらず安定している面白さ。
    カースよ、だんだんとお兄ちゃん(サイコパス)に似てきてないか?と思う異様な行動が多く、相棒のハリーも人種差別関連の事件にストレスMAXな状態
    女性関係(毎回ヒロインが変わる)も控えめで、捜査に集中しててよかった。

    あとがきでは海外小説のシリーズ物事情について語られていたけど、2019年現在カーソンシリーズも3作目とか手に入りづらいのが出てきてる。
    このまま先細りで、続きが出なくならないか心配…英語を学べばいいんだけども

    最後の方で
    「緊急救命室を演じることになった」と訳されてる文があったけど
    「ER(緊急救命室を舞台としたテレビドラマ)を演じる事になった」と
    すべきでは?とか気になった。

  • ライダー刑事第五弾。

    海を漂っていた赤ん坊、殺された白人偏重の説教師、白人至上主義の集団。
    遺伝操作の話か、宗教団体の狂気かと思っていたが、そうでもなかった。

    黒幕の正体には全く気づいていかなったが、
    ライダー刑事が薬を盛られていた件は見当がついていたのだから、
    気が付くべきだった。

    事件のはじまりが、
    奔放な女性に振り回される若い男の子たち、と最近どこかで聞いた話だったのは、
    ちょっと残念。
    読書の神様にまたやられたのか。

    人種混合がすすめば、人間が進化するという遺伝子学者の考えはどうかと思うけど。
    赤ん坊も、その両親も助かって、ハッピーエンドなのは良かった。

  • 相変わらずテンポ良く進むストーリーと、間に挟まれるカーソン/ハリーの軽妙でお洒落なやり取りに夢中になって、あっと言う間に読んでしまった。
    スピーディな中に、たくさんの出来事が盛り込まれ過ぎている気がして、終盤に事実が明らかになっていく辺りは強引だったり、都合が良すぎる?と思う部分も感じたけれど、全体的には「やっぱりおもしろい!」と思ってしまった。

  • 相変わらずの軽妙な文体で読みやすさ抜群。初めは絡み合って何が起きてるのかよく分からないまま話が進んでいくが、終盤一気に真相が明らかになっていくカタルシスが最高に気持ち良い。

  • 謎の勢力に狙われる漂流していた赤ん坊。火事現場で見つかった銛で腹を刺された死体。倒錯プレイの最中に変死した極右の説教師。
    無関係に思えた事件が渦を巻くかのようにライダーとハリーをめがけて集まっていく。

    ジェレミーがいないのに、何この面白さ!
    プロットの確かさ、緻密な伏線、底の底から浮かび上がる真実。
    読み終わってみると、もうこのタイトルしかない!と思わせる内容だった。

  • 流れにいまいち乗れないところも。

  • 8月7日読了。図書館。

  • 普通に面白かった。
    兄が出てこないのがちょっと寂しい。

  • ちょっと中弛み?

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