- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167826017
感想・レビュー・書評
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勉強になります。
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新聞の読み方は,教えられて身につくものではなく,実践の中で覚えてゆくものだと思う。
そういう意味では,このテーマはさすがの池上さんでも難しいものだったと言えそうだが,新聞の構成,記者による取材の方法,記事の書き方,特徴,社毎の特徴,スクラップの方法など,「新聞勉強術」を余すところなく解説してくれている点は高く評価できる。
私は長年,某地方のブロック誌を購読していたが,あまりの政治的偏重ぶりに嫌気がさしたので,つい先日,日経に契約を変更した。
日経の誌面の充実ぶり(というかブロック紙の軽薄ぶり?)に驚いているが,池上さんに言わせれば日経であっても記事に偏りがあるとのこと。
この偏りを「補正」するためには複数誌を読む必要があるわけだが,それなりに忙しい日々を過ごす現代人にとって,さすがにそれは容易なことではない。
本当の意味で新聞を活用できるようになるのは,「見出し」と「リード」,そして「本文」の一部を読むだけでおおよそのことが理解できるようになってからだろう。
(その点,読書と似たところがある)
そういう力を身につけるためには,やはり複数誌を読む習慣を付けることが必要なのだろうが,それはやはり大変なことであり・・・ -
新聞を購読する人が周囲にいなくなり、自分は本屋で売っている本を読むことよりも新聞を毎日読むことの方が大切だと考えているので、それの裏付けが欲しくて購入した。
本書の中では新聞の構成や全国紙や地方紙などの分類、取材の様子や通信社との関わりなどが詳しく書かれており、最後には筆者本人のスクラップの仕方やそれをする理由などが書かれている。
特に興味深かったのは「微妙な表現の正しい読み解き方」で、「一両日中」という表現や「いずれにしても」や「関係者の話」などがどのような意味を持つのかについて知れた事は有意義だった。
インタビューにおいても本人の名前で出すのと、例えば「政府筋」として出すのでは同じ人が出す談話でも違うというのは極めて日本的だと感じた。
また、同じ日に出た朝刊でも早版と遅版があるということには驚いた。新聞はそこまでして新しい情報を購読者に伝えようと努力しているのだ。 -
地方紙
県紙
ブロック紙
全国紙 -
通信社の仕事から新聞のレイアウトまで、多彩な情報がうまくまとまっている。新聞入門としては上々の出来。
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この本の隠れたキーワードは「想像力」だと考える。事件の経緯、今後の成り行きから、当事者の思い、記者の動機にいたるまで事件の背後にある真実を想像する力が新聞を読みこなす鍵であるのではないか。 広告も「情報」であるとしているところは池上さんらしい。
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もっと新聞を注意して読もうと思った
新聞を読み始める前に出会いたかった本 -
長年、新聞を読んでいる私にとっては、特に目新しいことは書かれていませんでしたが、「事実・意見・予測」を区別しながら読むことを再認識させられました。
最近は携帯端末の普及とニュースまとめ記事などのサイトが充実していますが、新聞に勝るものはないと思っています。事実の裏に隠された背景やニュースに至るまでの経緯、今後の動向などについて、1つの事象を多面的に見るには、やはり新聞ほどの取材力による記事を時系列に追っていく必要があると思います。
新聞社により主張が違うこともありますので、池上さんのように複数の新聞を読むことを私もお勧めしたいです。
とはいえ、情報収集にそれだけの時間を割くのは相当ハードルが高いものです。その辺りの時間管理術について、次は池上さんに披露して頂きたいものです。
新聞は、単に情報を得るだけで終わらせず、自分の意見を確立するために読む、という意見には大いに賛成です。 -
【読書その76】池上彰氏の新聞勉強術。圧倒的な知識を誇る池上氏の情報収集法を知りたいと思い、手に取る。しかしながら、残念ながら、だいたい実践していること、知っていることが多かった。今度は年間300冊という読書術について知りたいと思った。
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著者はテレビの人だが、「新聞派」だそうだ。その、新聞の読み方が開陳されている。
なるほどと思う内容も多い。
「文章の内容を理解するために、図解してみる」という話(P223)に納得。何を言っているか言いたいか、わからない文によく遭遇するが、そんなときに役立つ方法かもしれない。
その話も含め、第7章がいちばん役立ちそうかな〜。