世界ボーイズラブ大全 「耽美」と「少年愛」と「悦楽」の罠 (文春文庫 き 25-7)
- 文藝春秋 (2012年12月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838140
作品紹介・あらすじ
同性愛は人類の歴史と同じくらい古い。「精液授与の行為」「家の贅沢品としての快楽の子」「美少年奴隷」「ペニスを癒す"稚魚"の少年」「男色処罰法」「容貌の劣るものを嫌った"童貞王"」「少年売春宿」「混ざり合うSMとBL」「男性同士の天使愛」「僧侶と稚児」「江戸時代の陰間」etc.世界中から集めたボーイズラブ仰天エピソードの数々。
感想・レビュー・書評
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BLというより世界の少年愛を中心にしている印象。紹介されているエピソードが幅広かったのは◎。ただ記録に残っているのか、それとも想像で補われているのか曖昧になる書き方をされている気がするので、話半分楽しむのが良いのではないかなー、と思われます。あと単純にわかりにくかったところがありました。
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とりあえずこのタイトル、なんとかならなかったのか(苦笑)。ライトな腐女子狙いなのかもしれないけど、真面目に読みたい人間にとっては逆に買い難いです(いや腐ってはいるんだけどさ・苦笑)。そもそもBLというのは、 当事者ではない人間(つまり女性)が作り上げた一種の歪んだファンタジーともいうべきもので、 それはそれで日本独自のひとつの文化だとは思いますが(これはこれで専門的に分析したら面白かろう)、 現実の世界で当事者たる男性の同性愛者の文化をBLと呼ぶのは全くもってお門違いだし、 正直別物なので、やはりこういう本にこういうタイトルを安易につけるのは軽薄にすぎると思う (ちょっと怒りすら感じました・苦笑)。
閑話休題。中身のほうは桐生操なので、いたって真面目な歴史豆知識。以前読んだ海野弘の『ホモセクシュアルの世界史』をぐっと読みやすくして、日本についても付け足されたような内容でした。-
ですよね~著者ご本人が好き好んでつけたタイトルとは思えない(苦笑)
売るためには必要悪なんですかねえ(困)ですよね~著者ご本人が好き好んでつけたタイトルとは思えない(苦笑)
売るためには必要悪なんですかねえ(困)2013/01/12 -
「売るためには必要悪なんですかねえ(困)」
まぁ編集者さんは、そうは思ってないでしょうけど、、、本当に困ったモノです。
版元が変ったり、文庫...「売るためには必要悪なんですかねえ(困)」
まぁ編集者さんは、そうは思ってないでしょうけど、、、本当に困ったモノです。
版元が変ったり、文庫化時にタイトルが変ると。作家さんの思い入れが判って良いですよね。。。2013/01/17 -
「小説」を書く作家さんだと、タイトルひとつにもこだわりがありそうですが、
歴史エッセイみたいなのだと、そんなに作家本人もタイトルを重要視さ...「小説」を書く作家さんだと、タイトルひとつにもこだわりがありそうですが、
歴史エッセイみたいなのだと、そんなに作家本人もタイトルを重要視されないのかもしれませんね(汗)2013/01/17
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タイトルに惹かれました。
「耽美」
「少年愛」
「悦楽」
追及したい文言です。
この方の本のタイトルは心をくすぐるものが多いです。
世界禁断愛大全―「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛
世界性生活大全 「愛」と「欲望」と「快楽」の宴
世界情死大全 「愛」と「死」と「エロス」の美学
やんごとなき姫君たちの秘め事…などなど
人間の欲とは、探究心とは、行き着く所とは…などと考えてしまいます。-
「この方の本のタイトルは」
とっても気にはなるけど、恥ずかしくて手に取り難いです。。。「この方の本のタイトルは」
とっても気にはなるけど、恥ずかしくて手に取り難いです。。。2012/12/25
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はじめに、海外の同性愛の歴史の概要。
次に、海外同性愛作家のエピソードを詳しく紹介。
ここまで、情報としては偏っているかもしれないけれど、枚数を使って説明しているので、興味を持って読むことができました。
しかし、日本における同性愛についての記述がテキトーすぎてワロタw -
あの男性もこの紳士も!歴史観が変わる、大作家先生の作品の受け止め方が変わる。学校では教えてくれない歴史や文学や芸術がここに。何かこぅ、第三の目的なものが開眼。本をただ読みふけるだけではなく、何も男色のことだけではなく、作家たちの私生活や人生を知ることは、一つの作品の見方をかえて鑑賞、考察できて面白いかもしれないとう気づきなった。作品が生まれた歴史観や世情も深く汲み取ることも大切なエッセンスだと再考。
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「何読んでるの?」と聞かれ、慌てて「ヨーロッパ史です!」と答えた記憶がある。
ボーイズラブ、というよりかは、ゲイ・男性の同性愛の歴史を追った物といったほうが、正しいかもしれない。
とにもかくにも、生々しかった。 -
世界の名だたる文豪から、戦国武将まで、男色の文化は広く浸透していたのね、ということが分かる一冊。
資料としての価値はあると思うのだけれど、ただただ人名と事実を並べるだけで、そこに著者の解釈や、情報としての整理・再構築がないので、正直読んでいてあまり面白い本ではなかった。 -
面白かった。こういう、エピソード集めたような本は前からあったと思うが、堂々と「ボーイズラブ」とか言ってるところに時代を感じる。
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読書日:2014年4月21日-22日
この人も同性愛者?!
と驚きの連続でした。
古代から日本でも存在し、
西洋の有名なトーマス マンの文豪やレオナルド ダ ヴィンチの画家等も
これに当て嵌まります。
題名がこれだから仕方がありませんが、
男性の同性愛者だけでなく、女性の方でも読んでみたかったです。
何度も何度も同性愛と言う言葉が出てきたので。