- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838461
感想・レビュー・書評
-
日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した作品。
超絶ミステリの決定版とあったので期待して読みました。
私は乱読で教養も有りませんので、なんの参考にもなりません。
以下は個人的な感想、備忘録です。
残念ながら、私には良さが分かりませんでした。
主人公みかげに全く同意出来ない、衣装や持ち物がコスプレめいてて、お話もライトノベルのように感じられました。
なんだこりゃ、でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寒村で繰り返される悲劇、1985年と18年後の2003年の2部構成で事件が起こる。探偵のみかげは翡翠色の義眼に水干という独特の見た目をした少女で、18年の間に代替りするが、名前もその見た目も一緒。殺害される少女も三つ子の姉妹で絞殺の上首斬りと同じ要素が繰り返される。犯人が分かったと思っても悲劇は止まらず、一体どうなっているのかと先へ先へと読み進めていくと、驚愕のラストに辿り着く。結構なボリュームで途中だれそうにもなったが、最後まで読んだら始めからまた読み返したくなるような仕組みに脱帽。摩耶さんの本はこれが初めてだったけど、他の作品も読んでみたくなった。
-
閉ざされた村でおきた連続殺人事件。
その残虐な手口には、横溝正史先生の作品に近い部分を感じた。実際、作中でリスペクトしていることを匂わせる文があった。
作品を読み進めながら、推理してみたが…あえなく敗北。犯人は狡猾で最終場面に行き着くまで分からなかった。犯人が分かったときは、驚き過ぎて…マジか!となった。読了後は、驚きよりも切なさと虚しさが勝る何ともいえない内容だった。
ミステリー内容としては凄いとしか言えないが、
ちょっと…と思う部分が人物関係にあったので星4。 -
一族の
呪いを祓う
隻眼の
見つめる先が
凄まじきかな -
長編は初挑戦だったけど、やっぱりミステリーに忠実かつファンタジーでなんかふわふわしている世界観が好き。
どうだろう、どんでん返しといえばそうなのか。読者を裏切り、置いてけぼりにし、最後は薔薇の花束でサプライズプロポーズ的な。もう、振り回させたよ。でも好き。
でも根底には本格派の香りが漂っていて、謎解きは論理立っているところもあっぱれ。
長くて少し古い伝承とかが絡んでとっつきにくい感じが最初はあるけど、最後は2時間半(新幹線)で一気読みしちゃうくらいのハマりようだから、おすすめマックス。 -
面白かったです。
ミステリーというか不思議な話という感じかなっと途中まで
思ったのですがミステリーでした。
前半の部分の流れにちょっと強引な部分があり、
後半の少女の正体もバレバレだったりします。
最後がきれいに終わってよかったです。 -
こんな結末なら、何でもありじゃないかと思った。何だかなあ。他のシリーズとかは違うのかもしれないけど、この作家さんの本はもう読みたくない。
-
名探偵は水干姿、隻眼の少女・御陵みかげ。事件における「不整合」を見つけることで緻密に論理を組み立て犯人を導き出す……のだが、しかし犯人はみかげに負けず狡知。手がかりだと思っていたものが実は犯人の偽装工作で……というイタチごっこが起こるのが前半。そこまでも緻密にパチパチと論理を組み立てていく快感はあるのだが、本当にすごいのはそこからでした……。これは面白いです。むちゃくちゃイヤ~~~な気持ちになる、いろんな意味で。