こじれたふたり (文春文庫 さ 59-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 83
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838553

作品紹介・あらすじ

わたしのすべてを受けとめて!ヌーディズムに目覚めた同僚がハタ迷惑! 花粉症治療のためにそんなことを? とんだ趣味や性癖に振りまわされる大人の恋の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • チャトレの話が1番好きだったかな。
    初めのお話が、虫恐怖症の私にはきつかったので読了出来るか不安でしたが(笑)後半はぐんぐん読めました。可もなく不可もなく。まさに☆3つ!な本でした。個人的に。

  • チャット・ガールとかげろう稲妻水の月がすき。
    リアルでいて、リアルじゃないところがとってもすき。

    わたしは靴下とメガネふぇちなので、
    踏まれる、だとかはちょっとよくわからないけれども
    でも扉を開けたらもう、戻れない。
    周りをずいずいと囲まれて、ふぇちに溺れて息絶えられるなら
    それはそれでしあわせだと思った。

  • 【わたしのすべてを受けとめて!】ヌーディズムに目覚めた同僚がハタ迷惑! 花粉症治療のためにそんなことを? とんだ趣味や性癖に振りまわされる大人の恋の短編集。

  • オール読物新人賞受賞作「虫のいどころ」を含む短篇集。フェチズムや変わった性癖がテーマだが、嫌らしい感じは全くなく、男女問わずお薦めできるコメディタッチの作品である。
    訳あり男女の異質な恋物語「かげろう稲妻水の月」と、切実な花粉症男の行動が面白い「虫のいどころ」は、タイトルの付け方の巧さが光る。これからも目が離せない作家さんの誕生である。

  • 短編集
    前半半分はちょいと濃いくて、なんだか知らない世界の暗さがあってうーん…と思いながらだったが、後半半分はクスっと気持ちい濃さで面白かった。
    寄生虫で花粉症治そうとする彼氏とか
    真っ裸で過ごす友だちとか。

  • 展開が予想外で驚かされた。面白かった。

  • 讀:H25.06.22

  • 読後にまず思い浮かんだのは、「おもしろうて やがてかなしき フェチ男かな」という言葉。
    女のハイヒールに踏みつぶされることに性的快楽を覚える大学教授と、彼に亡き父の面影を重ねる女子大生。花粉症対策のため、おなかにサナダムシを飼おうとする彼氏と、それを阻止しようとする彼女の攻防。ある日突然ヌーディズムにめざめてしまった同僚と、彼に振り回される男性。
    一風変わった「フェチズム」に振り回される人々の悲喜こもごもが、オフビートな笑いとともに描かれる短編集。ありそうでなかった着眼点に、目から鱗。テンポのいい会話も面白い。
    ラストに収録されたデビュー作「虫のいどころ」は、特に笑いの要素が顕著。「花粉症のせいで土下座のフォームが決まらない」と嘆く彼氏が登場するのだが、つい地獄のミサワを思い出してしまった。

  • ふだん恋愛小説は読まないのですが、帯の「恋vsフェチ!」という文句に惹かれて購入。甘酸っぱさはなくって、しっとりとした空気がただようなかにあるクスっとくる面白さや、せつなさに心うばわれました。
    「かげろう稲妻水の月」がお気に入りです。

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著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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