- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838669
感想・レビュー・書評
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心理描写は迫力があるが、私には合わなかったそれだけの作品
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なんともいえない嫌な小説だった。後味が悪い系というか、なかなかに形容し難い小説だったが、これはこれで等身大の人間らしさがあって私は好きだった。
小説はフィクションなので、どうしてもテコ入りされて上手いこと行くように書かれてしまうことが多いが、これは良い意味でフィクションっぽさがなかった。設定も話も、「こんな小学生がいてたまるか」という感じだが、でも登場人物の行動や感情の揺れが人間臭くて良かった。
すごく面白かった。話としては何も起こっていないのに、何かが起こっているという話の展開の仕方が上手かった。 -
初めて読んだ道尾秀介作品。
圧巻だった。爽やかではなく寂しい中で戸惑いもがく子供達のお話。もう少し素敵な結末が好みだけど、この終わり方もアリだとは思う。 -
初めて道尾秀介さんの小説を読んだ。
読んでいてもやもやさせられた。
天才作家をまた発見してしまった。 -
儚げでいつの間にか壊れそうで読んでいて怖い日常だった
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鬱屈した少年の心の描き方が見事。
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道尾秀介氏直木賞受賞作。少年少女の危うさ残酷さ、3人の揺れ動く関係性、心にくる物語でした。
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子供が持つ無邪気さと残酷さ、そして純粋さが危うくバランスを崩しそうな、いや、
少し崩れたものを子供ならではの稚拙さで繕おうとも足掻いているような。
それが成長ってものなんだろうか。上手く繕えたから大人になれたんだろうか?歪ん
で繕ったから大人になったんだろうか。
『大人になるって難しいね』