お母さんの「発見」 モンテッソーリ教育で学ぶ子どもの見方・たすけ方 (文春文庫 さ 46-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838720

作品紹介・あらすじ

オバマ大統領やグーグル、アマゾン、ウィキペディアの創立者たちが受けた教育として注目されるモンテッソーリ教育。もともとは、日常生活の行動を、子どもがひとりでできるようになることを手伝うことが、その教育法の出発点です。モンテッソーリ教育の入門書ともいえる『お母さんの「敏感期」』を読み、著者の相良敦子さんのもとには、モンテッソーリ教育および「敏感期」というものを知り、「子育てが楽になった」「保育がしやすくなった」という母親、保育者からの手紙が数多く寄せられます。『お母さんの「発見」』では、寄せられた手紙から事例を数多く挙げ、「○○の敏感期」をのりきるための「子どもの見方・たすけ方」を紹介していきます。「魔の2歳」「嵐の3歳」だけではなく、0歳から小学生までの育児に役立ちます。本書を読めば、「そうなのよ、うちの子と同じ!」そんな共感から、育児が楽になるヒントが見つかるでしょう。文庫のための書下ろし「母親が語るわが子のその後の生き方」では、モンテッソーリ教育を受けた子どものその後が読めます。

感想・レビュー・書評

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  • これを読んでいて、親が子供に口出し手出しばかりしてしまう状態は
    相似な関係性として企業や、組織の中で行われているのでは?

    そうすることで個人の創造性の成長を潰してしまっているのでは?
    と考えがよぎった。

    これをやって、こうしなさい!
    なんでこんなこともできないの!
    ダメじゃない!

    これはこうするの!いいわね!

    そうしたら、いたずらに
    あれをやってみよう、これをやってみよう
    こうしたら喜んでもらえるかも、試してみよう!
    なんて考えが生まれてこなくなってしまう。

    これこそが、問題解決型に傾いた教育システムにも起きている。
    どうせ学校では教科書があって、問題があってそれが上手く解けるのがいい子。
    だから、このやり方で間違ってない。
    そう思考停止するのも間違っていない。

    ただ、問題を解決したその先に問題を提起できるだけの創造性はなくなってしまう。

    -----

    自分でこうするのがいいと思っていること自体が、理にかなっていない可能性がある。
    当たり前すぎて信じきっている振る舞いがおかしい可能性がある。
    自然な人と人との関係性に負荷になっている可能性すらある。

  • モンテッソーリ教育の成果について、実例が多く示されて読みやすい。少し価値観が古いのと、どうしても個人差はあるので、これだけでなく他の教育法に関する本もあわせて読んだほうがフラットに見ることができてよさそう

  • 自由に遊ばせることではなくて、やりたいお仕事を、上手くできるやり方を提示した上で取り組むことを援助することがモンテッソーリ教育。提示してそれを子供が受け入れる過程で、保育者の内面に入り込んで、共感することを体感するというのが深い。

  • 2018年2月読了。

  • ・モンテッソーリのサイクルは「自由に選ぶ」→「繰り返す」→「集中する」→「達成感をもって自分でやめる」・
    ・子どもを助けるには、子どもが今現在関心を持っていることに思う存分取り組めるよう大人は環境を整え、やり方を提示すること。
    ・1歳~:自分で選ばせること、子どもが自分でやりたがる気持ちを尊重し、手を貸したくなる衝動を抑えること。
    ・3歳~6歳:それぞれの子供の「敏感期」を察し、環境を整えて満足するまでやらせること。

  • 20160618

  • 【子どもの「やりたい!」を邪魔していませんか?】普遍的なモンテッソーリ教育の好著が、十三年ぶりに加筆され登場です。その後の子どもたちは? お母さんが変われば子どもも変わる。

  • モンテッソーリ教育として、
    どんな仕事を子どもにさせたらいいか
    めっけもんをさがしたけど、
    ちょうちょ結びと、豆の分類、
    はさみで曲線を切る、縫い刺し…ってとこかな。今回は。
    その時の敏感期を見極めるのって難しそうだ。

  • モンテッソーリ教育という名前は耳にしたことがありましたが、どんなものかと夏休みの乱読の一環で手にした本。
    主な内容はモンテッソーリ教育の実践者による体験レポートの紹介およびその教育方法の概要について。
    参考になりました。
    子どものやりたいことを察する」「具体的にやり方を提示する」「できるまで待つ」というやり方は、さっそく取り入れることができそうです。待つことができるかは、自分次第・・。

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著者プロフィール

相良敦子(さがら あつこ)
1959年生まれ。脚本家・作家。
学習院大学文学部史学科卒業。
制作現場を経て、NHKの脚本懸賞入賞を機にデビュー。
以後、テレビドラマを中心に、ラジオ、映画、舞台、小説、絵本と、幅広いジャンルで執筆している。
主なテレビドラマに、連続テレビ小説「ウェルかめ」、「バッテリー」、「七子と七生」、「昨日の敵は今日の友」、「シングルマザーズ」、「サイレント・プア」(以上NHK)など多数。

「2022年 『感動する、を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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