- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838904
感想・レビュー・書評
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かなりメゲていて、本を読むのもツライ。でも意地で何か読みたくて、薄さに釣られて購入しました。書籍販売のサイトで「230頁以下の本」なんてカテゴリーがあれば私は飛びつくのに(笑)。
そんな不純な動機で読みはじめた本は、気持ちも乗らないから、2話目までは惰性で。ところが3話目でやっと連作であることに気づき(裏表紙を見ればわかることだったのに)、しかもすごくいい話じゃあないかと思いはじめ、前に戻って登場人物を確かめながら読みました。
40歳になった男女が中学生だった頃。一緒に漫画を描いていた彼女たちの当時のこと。そして彼女たちの息子や娘の今。
すごくメゲていたけれど、もしかするとここに出てくる中学生たちの悩みのほうが大きいかもしれない。だって彼女たちはまだ15年かそこらしか生きていない。経験値が少ない分、いろんなことを大きく感じているだろう彼女たち。だったら今の私の悩みなんて、たいしたことない気がしてきました。
読み終わって本を閉じたとき、鼻の奥がツンとして、ありがとうと思った。読書はやはり素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男子高校生のセイヤのおかんが突然亡くなります。セイヤは、通夜のやってきた3人にのおばさんたちに、中学の時におかんと一緒に作ったという漫画同人誌を渡されます。その漫画同人誌がバトンとなって25年の時をつなぎます。
セイヤのおかんショーコの早すぎる死は悲しい出来事ですが、富士山が見える静岡の地方で、何気ない大切な日々がキラキラ輝いて見えるあたたかいお話です。 -
語り手の年齢が各編違うけど、ちゃんとそれぞれに感情移入でき気持ち良く読み終えた。
ふだんあまり気にしないのに毎日が「つみかさね」で出来てるとふと思ったりして。