悪の教典〈上〉 (文春文庫)

  • 9936人登録
  • 3.81評価
    • (817)
    • (1595)
    • (994)
    • (184)
    • (54)
  • 915レビュー
著者 : 貴志祐介
  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167839017

悪の教典〈上〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 一気に読みました。
    まさしく、息をつく間もないほどに。

    読み終わってアマゾンのレビューを見て、驚きました。
    低評価が意外と多い…。めちゃくちゃ面白かったけどなあ。

    いや、小説の感想は個人の自由だし勝手ですから、
    口出しするつもりはありません。文句が言いたいわけではなく。
    面白くなかったなら、それは仕方ないと思うんです。
    私も、そういうことありますし。

    でもこの作品を、つまらないという言葉などで一蹴して
    しまうのは、あまりにももったいないと思うんですが。

    私が初めて読んだ貴志祐介さんの本は『青の炎』
    で、その次がこの『悪の教典』。

    なので、貴志祐介さんの本はまだほどんど読んでいないので
    あまり偉そうなことをいえないのはわかっています。

    それでも言いたい。この作品は、最高のエンターテイメント作品であると!!

    上・下巻ともに読み終わりましたが、どうしても蓮実聖司を嫌いになれない自分がいるのです。心から魅了されました。ハスミンは私にとって唯一無二のダークヒーローです。

  • 面白かった。ハスミン、の顔が自動的に伊藤英明というイケメンになるもんで、ついついうっとりしてしまう。
    これが狂気と犯罪の話だと、反社会性人格障害の人間がつくりたした恐怖と残虐の話だと、そういう作者のインタビューをよむんだけど、初めて読んだときは、高校を舞台に若々しい少年の空想とやらしい妄想を思いきり展開し楽しみながら好き勝手に書かれたピカレスクロマンなのだと思った。
    あれ。大島優子ちゃんとくらべて私の倫理感はあまりに欠落しているぞ。さらりと書き上げてしまう作者の筆力がすごいのだ…!? ということにしてみたいです。それにしても、 伊藤英明に撃たれたい。

  • 映画が公開されてしまっていたので、すでにどういう内容なのか分かった状態で読み始めました。
    ただ、いざ殺人が始まってしまうと、そのあまりのあっけなさに少し戸惑いました。主人公(で良いのでしょうか?)の蓮見が快楽殺人者ではないので、殺人のシーンにカタルシスを感じるような描写がほとんどないことが原因かな、とは思います。
    上巻は、混沌としていて、読者だけに知らされる情報と、生徒たちが少しずつ気付いてく不安感がうまくミックスされていたように思います。
    「こいつを始末しなくては」から「始末する」がとても短く、読み手であるこちらがその意味や意図を理解する前にアクションが起こってしまうため、蓮見の行動をすべて知らされているにも関わらず、置いてけぼり感を味わうのは、言葉は悪いですが楽しかったです。
    内容というか、扱っているもの自体はもちろん気味は悪いのですが、読み手を飽きさせない、という点においてはエンターテイメント小説だなと感じました。

  • 始めに映画版を観ているせいか、読んでいると情景がすごく浮かんでくる。
    青の炎もよかったが、これはさらに読みやすい。
    蓮見先生の過去に触れながら、どんどん不吉な展開になっていくのでハラハラして、先へ先へとページをめくってしまう。

    仕事で疲れていても、読みすすめた本。

  • 最近の著者の本は深みがなくなった

  • 高校の英語教師、ハスミンこと蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし、彼は邪魔者はためらうことなく文字通り「排除」する共感性欠如の殺人鬼だった。生徒たちの運命は?

     読み出したら止まりませんでした。

     聖域であるべき学校で聖職者であるべき教師が生徒を次々と抹殺していくという超過激な作品です。

     しかもその殺人者は生徒たちの理想の教師という、今までにないサイコホラーです。

     ハスミンだけでなく、その他にも個性的な教師が登場し、物語はさらに過激さを増していき、どんな結末が待っているのか、ページをめくる手が止まりませんでした。

     読み進めているうちに、ハスミンに感情移入していってしまう自分の怖さを自覚してしまいました。

     下巻も一気に読み終わってしまいそうです。

  • 映画の予告編の「黒い」伊藤英明に興味をそそられて、
    翌日には本屋さんへ走る自分がいました。

    もしも有能な人気教師がサイコパスだったら―。

    上巻は「恐ろしい一夜」へ至るまでの序章のような感じです。

    有能な人気教師である、昼間の明るいハスミンの描写と、
    その裏(いや、こっちが表なのか?)にある蓮見聖司の本性、黒い影。
    その対比が面白く読めました。
    サイコパスとしての本性、その影は、最初は薄気味悪い程度なのですが
    読み進めていくうちに、背筋が冷えるような恐怖へと変わり、
    それは影どころか、深い深い闇であることに気づきます。

    そして下巻へ―。
    どんな結末が待っているのか、恐ろしいけど楽しみ。

  • 評価の高いミステリー小説との事で読んでみた。犯人視点からも書かれており、この犯罪者の考えがよくわかる。この犯罪者の視点を書いている時の作者の気持ちってどうなんだろうか?とにかく読みやすく、ハマってしまった。早く下巻を読みたい。

  • ルックスの良さと爽やかな弁舌で生徒や同僚を虜にしていた蓮実聖司。
    しかし、邪魔者は躊躇なく殺していくサイコパス。

    とんでもない物語なのだが、これがもの凄く心惹かれてしまう。

    普通なら有り得ないし、肯定し難いこの主人公。
    何故なのかこの主人公に感情移入してしまう。

    上巻では彼の犯罪に首を傾げながらも、
    気持ちは彼自身になっており、この物語を心底楽しんでいる。

    狂気に満ちた犯罪で説明がつかないが、
    犯罪に至る気持ちがわかる。←自分、大丈夫なのか?と時々疑ってしまう。

    蓮実の狡猾さ、他人の気持ち、行動を読む能力、
    明晰な頭脳、臨機応変に対応できる適応能力。

    気が付けば、自分は彼の立場になって、彼を心底応援している・・・。

    そんな気持ちのまま下巻へ続く。。。


    ちょっと自分、大丈夫???
    でも面白いよ、この本!!

  • 映画「悪の教典」が面白かったので、ほどよく忘れた頃に原作読んでみた。

    上下巻で文庫本900ページ超というボリュームはすごいな。
    とはいえ中身はけっこうスカスカかな。

    女生徒に人気の教師が実はサイコパスだったというプロット。
    他人に対する「共感能力」を決定的に欠いていることから
    「人を殺すこと」を「選択肢」に入れることに迷いがない。
    徹底的に感情を隠し、人をあやつる。

    ということだけどやっぱり普通にこれはバレますよ~。
    あまりにもうすっぺらいだましのテクニックに衝動的すぎる行動パターン。
    1クラスの生徒40人「殺害の夜」も、
    「校舎からみんな一斉に逃げ出せばそもそも成立しなくね?」というのは
    誰もが気がつくネタで。
    「どう殺すか」よりも「どうやって話を終わらせるか」に興味が集中する、なんとも安っぽい展開に苦笑するしかない。

    映画は三池監督の腕と伊藤英明の「顔の演技」にかなり救われてたんですね。
    何も残らない。でもそれぐらいでいいか。
    こわくなかったし。

全915件中 1 - 10件を表示

貴志祐介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

悪の教典〈上〉 (文春文庫)に関連するまとめ

悪の教典〈上〉 (文春文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

悪の教典〈上〉 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

悪の教典〈上〉 (文春文庫)の作品紹介

とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。2010年度「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第1回山田風太郎賞。

悪の教典〈上〉 (文春文庫)のハードカバー

悪の教典〈上〉 (文春文庫)のKindle版

ツイートする