悪の教典〈上〉 (文春文庫)

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著者 : 貴志祐介
  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167839017

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悪の教典〈上〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 一気に読みました。
    まさしく、息をつく間もないほどに。

    読み終わってアマゾンのレビューを見て、驚きました。
    低評価が意外と多い…。めちゃくちゃ面白かったけどなあ。

    いや、小説の感想は個人の自由だし勝手ですから、
    口出しするつもりはありません。文句が言いたいわけではなく。
    面白くなかったなら、それは仕方ないと思うんです。
    私も、そういうことありますし。

    でもこの作品を、つまらないという言葉などで一蹴して
    しまうのは、あまりにももったいないと思うんですが。

    私が初めて読んだ貴志祐介さんの本は『青の炎』
    で、その次がこの『悪の教典』。

    なので、貴志祐介さんの本はまだほどんど読んでいないので
    あまり偉そうなことをいえないのはわかっています。

    それでも言いたい。この作品は、最高のエンターテイメント作品であると!!

    上・下巻ともに読み終わりましたが、どうしても蓮実聖司を嫌いになれない自分がいるのです。心から魅了されました。ハスミンは私にとって唯一無二のダークヒーローです。

  • 面白かった。ハスミン、の顔が自動的に伊藤英明というイケメンになるもんで、ついついうっとりしてしまう。
    これが狂気と犯罪の話だと、反社会性人格障害の人間がつくりたした恐怖と残虐の話だと、そういう作者のインタビューをよむんだけど、初めて読んだときは、高校を舞台に若々しい少年の空想とやらしい妄想を思いきり展開し楽しみながら好き勝手に書かれたピカレスクロマンなのだと思った。
    あれ。大島優子ちゃんとくらべて私の倫理感はあまりに欠落しているぞ。さらりと書き上げてしまう作者の筆力がすごいのだ…!? ということにしてみたいです。それにしても、 伊藤英明に撃たれたい。

  • 映画が公開されてしまっていたので、すでにどういう内容なのか分かった状態で読み始めました。
    ただ、いざ殺人が始まってしまうと、そのあまりのあっけなさに少し戸惑いました。主人公(で良いのでしょうか?)の蓮見が快楽殺人者ではないので、殺人のシーンにカタルシスを感じるような描写がほとんどないことが原因かな、とは思います。
    上巻は、混沌としていて、読者だけに知らされる情報と、生徒たちが少しずつ気付いてく不安感がうまくミックスされていたように思います。
    「こいつを始末しなくては」から「始末する」がとても短く、読み手であるこちらがその意味や意図を理解する前にアクションが起こってしまうため、蓮見の行動をすべて知らされているにも関わらず、置いてけぼり感を味わうのは、言葉は悪いですが楽しかったです。
    内容というか、扱っているもの自体はもちろん気味は悪いのですが、読み手を飽きさせない、という点においてはエンターテイメント小説だなと感じました。

  • 最近の著者の本は深みがなくなった

  • 高校の英語教師、ハスミンこと蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし、彼は邪魔者はためらうことなく文字通り「排除」する共感性欠如の殺人鬼だった。生徒たちの運命は?

     読み出したら止まりませんでした。

     聖域であるべき学校で聖職者であるべき教師が生徒を次々と抹殺していくという超過激な作品です。

     しかもその殺人者は生徒たちの理想の教師という、今までにないサイコホラーです。

     ハスミンだけでなく、その他にも個性的な教師が登場し、物語はさらに過激さを増していき、どんな結末が待っているのか、ページをめくる手が止まりませんでした。

     読み進めているうちに、ハスミンに感情移入していってしまう自分の怖さを自覚してしまいました。

     下巻も一気に読み終わってしまいそうです。

  • 映画の予告編の「黒い」伊藤英明に興味をそそられて、
    翌日には本屋さんへ走る自分がいました。

    もしも有能な人気教師がサイコパスだったら―。

    上巻は「恐ろしい一夜」へ至るまでの序章のような感じです。

    有能な人気教師である、昼間の明るいハスミンの描写と、
    その裏(いや、こっちが表なのか?)にある蓮見聖司の本性、黒い影。
    その対比が面白く読めました。
    サイコパスとしての本性、その影は、最初は薄気味悪い程度なのですが
    読み進めていくうちに、背筋が冷えるような恐怖へと変わり、
    それは影どころか、深い深い闇であることに気づきます。

    そして下巻へ―。
    どんな結末が待っているのか、恐ろしいけど楽しみ。

  • 映画「悪の教典」が面白かったので、ほどよく忘れた頃に原作読んでみた。

    上下巻で文庫本900ページ超というボリュームはすごいな。
    とはいえ中身はけっこうスカスカかな。

    女生徒に人気の教師が実はサイコパスだったというプロット。
    他人に対する「共感能力」を決定的に欠いていることから
    「人を殺すこと」を「選択肢」に入れることに迷いがない。
    徹底的に感情を隠し、人をあやつる。

    ということだけどやっぱり普通にこれはバレますよ~。
    あまりにもうすっぺらいだましのテクニックに衝動的すぎる行動パターン。
    1クラスの生徒40人「殺害の夜」も、
    「校舎からみんな一斉に逃げ出せばそもそも成立しなくね?」というのは
    誰もが気がつくネタで。
    「どう殺すか」よりも「どうやって話を終わらせるか」に興味が集中する、なんとも安っぽい展開に苦笑するしかない。

    映画は三池監督の腕と伊藤英明の「顔の演技」にかなり救われてたんですね。
    何も残らない。でもそれぐらいでいいか。
    こわくなかったし。

  • 上下巻通しての感想。
    圧倒的な悪意が蓮実の行動を通して迫ってくる。
    後半のほとんどを占める殺戮シーンは、息が詰まるほど気味が悪かった。
    極端に臆病で他への恐怖心が大きい者。
    悪に骨の髄まで染まり、悪を理解しているからこそ吸い寄せられる者。
    蓮実が他人のために犯したたったひとつの殺人。それは憂実のためだった。
    残りの殺人はもっと簡単な理由。
    うるさい烏を排除するように、邪魔な人間を排除していく。
    逮捕されることをあまり意識していない蓮見の行動が怖い。
    特別に偽装工作もしないし、一応の考えてはいるようだけれどその場しのぎのような。
    衝撃的な題材と展開。
    その強烈さが良作と勘違いされてる部分が無きにしも非ず・・・と感じた。
    貴志さんの作品だし、はずれのない作家さんだと思っているので満足はしている。
    もう一歩・・・期待度が高いだけにそう思ってしまうのかもしれないけれど。

  • 一気読み。サイコパスハスミン恐るべし。

  • 人の感情を理解する能力が欠如した人間のことを、サイコパスと呼びます。この本は、高校教師として生徒や他の教師から絶大な人気を持つ蓮実聖司という人間が、サイコパスとしての本性を表していくまでを描いた本です。
    見所は蓮実が本性を表し、生徒を次々と殺害していく場面です。普通の人なら殺人に対して恐怖や、良心の呵責があるものですが、彼にはそんなものは存在しません。読んでいてスッキリするものではありませんが、普段目にすることのない狂気の世界を体感できる作品です。
    伊藤英明さん主演で映画化もされているので、映像と文章の双方から楽しめると思います。
    Kamekame
    本館2階学習室(日本の小説)
    913.6||Ki||1

  • 蓮実先生はいわゆるサイコパスで、恐ろしい存在。恐ろしいのですが、同時に魅力的なキャラクターでもあります。
    クラスの問題に真摯に向き合う姿には、私の学生時代にもこんな先生がいればなぁ、と思ってしまうほど。
    自分の理想のために邪魔な人々を排除していくシーンも、怖いと感じるよりも蓮実先生の頭の良さに感心し、また被害者が胸糞悪い人物がほとんどなので「ざまあみろ」とスカッとすることもしばしば……。

    映画は観ていないので、先の展開はまったく知りません。
    次はハスミンは何をしてくれるんだろう、と楽しみにしながら下巻も読みたいと思います。

  • サイコホラーで映画化もされた。映画見よう。
    語り手がちょくちょく変わるのが、一人称視点を想起させて面白い。

  • 2015.5/6〜9。感想は下巻に。

  • 読みやすい文章とキャラクターの魅力が割合漫画のような印象を受けて、すいすいと読み進めてしまう。やってる事最悪なのにハスミンに肩入れしながら読んでしまう自分がちょっと嫌w主人公の過去に一度殺せなかった女の子。でもその子は結局自ら死を選んでしまう。これは彼の最初にして最後の恋だったのかな…いや、己が忘れてしまった欠けた片方の心へのただの執着なのか…。その子が死を自ら選んだ時彼の心は完成してしまったのか…いや、そんな問題じゃないな、彼は生まれながらのサイコパス。

  • 共感性欠如の殺人鬼…蓮見先生が怖すぎる…!

    上巻ではすでに何人かの先生が蓮見の罠にはまっていますが、これから多くの人間に恐ろしいことが起こるのだろうなぁと思うと、怖くて下巻にいけません…。

  • 絶対的な悪は蓮実聖司なのに、なんで蓮実を応援してしまうんだろう(笑)消費される文学として心地よいテンポの良さ。結末が気になる。

  • 前半に抱く、一見爽やかで有能な教師・蓮実に対して『なんだかイヤな印象』。
    それが後半になると『ああ、やはりな』と思う理由があり、怜花ら生徒の心理と重なるようになる見せ方は上手いと思う。
    一気読みできるおもしろさ。
    下巻も楽しみなので、すぐ読みたい。

    ただ、時々文法がおかしいな、と思う箇所あり。

  • 始めて貴志さんの作品を読みましたが、この作者は本当に頭がいいんだなと感じました。

    心理学や機械学、人体の事など多くの事が詳しく書かれています。この小説を書く為に勉強はもちろんしたとは思いますが、もともと頭が良くないととてもじゃないけど、書ききれないと思います。

    その中で殺人トリックを組み合わせたりと物語の進行も本当に上手く書かれていて、すごく器用な方だと感じました。

    下巻が楽しみです。

  • エンタメとしては面白いのだろう。だが、読後に何ひとつ感動はない。時間の無駄。もっと真の面白さがある本はいくらでもある。

  • 面白い!読みやすい!悪やけどハスミン応援してしまう。洗脳されてるwww

  • 「新世界より」がとても良かったので同じ著者の本に手を伸ばしたが、こちらは駄目、最低。
    ただの胸糞悪い話。
    生徒達を主役にして、不気味な教師との攻防戦にすれば、「バトルロワイヤル」のようにスリラーとして楽しめたかもしれないが。

  • 恐ろしい、非現実的な内容なのに、さらさら楽しんで読めました。情景が目に浮かぶような台詞回しが非常に読みやすかった。
    蓮見の人物像が分かりやすく描かれており、ドキドキしながら読めました。

  • 蓮見先生という人気者の先生が働いている高校の話。読んでいて辛い話しはなかなか進まない。でも皆がどうなるのか気になりコツコツと読み進めて行った。フィクションとはわかっていながら、怖いなぁと考えさせられた。

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とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。2010年度「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第1回山田風太郎賞。

悪の教典〈上〉 (文春文庫)のハードカバー

悪の教典〈上〉 (文春文庫)のKindle版

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