- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167900366
感想・レビュー・書評
-
読書案内かと思いきや、さにあらず。
現在のいろいろな問題の背景にある思想に影響を与えた本を紹介するとともにその思想も明示してくれる。
大きく分類して、宗教、経済、科学が主流である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紹介させている本は題名からして難しそうで、自分で読もうとは思わないですが学生の時に題名は知っているものもありました。それを池上さんの口調がそのままの文章で解説してあり読みやすかったです。解説も思想に偏りがないように感じました。
内容に関しては、影響を及ぼす思想や考えの本から影響を受けた人々が行動することで世界が動いた可能性もあることが感じられて、それを知ることで知見が広がりそうです。これからも色々なジャンルの本を読んでいきたいと思いました。 -
ケインズとフリードマンは現代経済政策の両巨頭。
もっと勉強しないといけないと考えさせられる。
大きな政府か小さな政府か。
戦後に力を持ったケインズ的政策が限界を見せ出した頃に、力を持ったのが新自由主義。
私が育った学生時代はまさにこの時代で、メディアは無駄な公共投資を批判し、民主化による効率化が煽った事に少なからず影響を受けて、私も市場至上主義に近い考え方を持っていた。
その後リーマンショック以降は潮目が変わり、保守的な自国至上主義が世界で猛威を奮っている。
新帝国主義とも呼ばれ、もはや経済だけでなく軍事的な動きまで出てきている。
なぜこのような世界は動いたのか?
そしてこれからどう動くのか?
それを解くカギはこの10冊の本にあるのかもしれない。
-
私が学生の時には日本史選択をしたため、世界史の知識というのはほとんどない中で、この本はとても世界史の宗教問題を知るための良書となりました。
特に本を紹介する順番が素晴らしいと思いました。一番最初には「アンネの日記」から始まり「聖書」「コーラン」という順番です。
勿論宗教に寄りすぎではないかという意見もあると思いますが、世界を震撼させるものというのは宗教以外無いものなのかもしれませんね。そう感じました。 -
一冊の本が世界を変えることがある?いやいや大袈裟な、と思っていた。が、出てくる本は確かにどれも確実に世界を変えている。本の持つ力を実感する良質なブックガイド。
-
本書は、著者である池上彰が考える「世界を変えた」10冊の本を紹介しているものです
(あくまで著者視点ですので世界的に広く言われているかというと多分そうではない)
その10冊とは、「アンネの日記」「聖書」「コーラン」「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」「資本論」「イスラーム原理主義の道しるべ」「沈黙の春」「種の起源」「雇用、利子及び貨幣の一般理論」「資本主義と自由」です
「世界を変えた」という筋で見ているので、あまり見ないような本の組み合わせになっていて、これまで読んでいなかったような本を知ることができたのはよかったと思う
ただ、それが今後読んでみたいかどうかは別問題で、結局、興味がある部分を読んで読了という形が正解かもしれない
【参考図書等】
・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(マックス・ウェーバー)
・高校生からわかる「資本論」(池上彰)
・沈黙の春(レイチェル・カーソン)
・ケインズ—新しい経済学の誕生(伊東光晴)
・選択の自由(ミルトン・フリードマン、ローズ・フリードマン)
・資本主義の自由(ミルトン・フリードマン)
・池上彰の新聞勉強術(池上彰) -
この本は10冊の著名な本を紹介しているのですが、内容だけでなくそれが世界にどんな影響を与えたかということを書いているのでとても良い。
一度リアル本で読んでいたが、オーディブルで再読し、改めて良本であることを認識した。 -
こういうの書かせたら、ほんとにこの人は絶品
-
-
宗教の話と合わせて本の紹介。
外国の宗教は詳しくなかったのでなるほどな、そういう考え方もあるのかと考えさせられる。この本を読みながら今の世界情勢を考えずにはいられない。
日本人だけではなくいろんな国の人にも読んで欲しい。