キュート&ニート (文春文庫 く 31-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 37
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901448

作品紹介・あらすじ

幼稚園児の姪っ子の面倒を見るはめになったニート青年の奮闘記著者自らの幼稚園児送り迎え体験をもとに幼稚園を巡る事件と園児たちの大人顔負けの賢さを描く涙と笑いの連作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 2020.6.13

  • 一章で諦めました。主人公がイライラする。まぁね、ニートだからこんなもんなんでしょうが、イライラするf^_^;キュートの役割を果たす幼稚園児もキュートには感じませんでした。キャラのどれも魅力を感じない。一章の中に出てくるウサギすら可愛くない。てかかわいそうですらありました。残念。

  • 2019年2月3日読了。
    2019年14冊目。

  • 27歳ニートの『鋭一』、他人が近づくと強度のパニックを引き起こしてしまう彼が、姪の面倒を見る羽目に。が、迎えに行った幼稚園でさっそく誘拐犯に間違われ・・・。
    探偵は5歳児?!ニートと幼稚園児の小さな謎解きストーリー。

    日常の謎解き。探偵役が5歳児と言うのは私が読んできたもののなかで最年少かも。
    笑えて最後はちょっと泣かせる展開、が、主人公のダメっぷりが激しすぎて疲れる。キャラクターに深みがあれば、もっと魅力的な作品になる気がするけれど。

  • 頼りないニートの叔父を持つ、聡明でキュートな幼女。幼稚園で起こる数々の問題をふたりで解決していくストーリーに心が温まります。母に薦められて読み、少しずつ薄くなっていく左ページを「終わらないでー」と思いながらめくり続けた一冊。オススメです。

  • 面白いけど、ちょっと謎の部分が弱い感じ。

  • 引きこもりの28歳の青年・白畠鋭一が、姉・真矢の海外出張の間、幼稚園児で5歳の姉の娘・リサの面倒を見ることに。
    リサがちょっとした謎を解決したりして、2人が仲良くなっていって、鋭一が人として成長していく物語。


    第一話「小さな手のひら 5月12日」

    他人が近寄ると失神してしまうくらいパーソナルスペースが極端に広い鋭一。
    鋭一が幼稚園にいるリサを迎えに行ったら、園児の一人が行方不明で、鋭一は誘拐犯として疑われるが、その園児は別居中の父親と会っていただけだったとリサが解明し、リサが鋭一の手を取り助けた。
    鋭一のパーソナルスペースが狭くなった。


    第二話「魔法の呪文 5月13日」

    姉が帰ってくるまで姉の家でリサと生活することになった鋭一。
    友達がほしいけど何をしゃべればいいのかわからなくていつも黙ってしまう物静かな園児・マドカに、リサが「元気よく挨拶すればいいんだよ」と助言してるのを聞いた鋭一は、
    他者と会話する方法を学ぶ。


    第三話「ダンゴムシの憂鬱 5月18日」

    高校でイジメに遭い学校へ行かずに街をブラブラしていたところを警官に補導され、父が車で警察に迎えに来る途中で交通事故で死亡してしまったことで、父の死が自分のせいだと嘆き、以来引きこもりになってしまった鋭一。
    幼稚園の遠足に保護者としてついていくことになった鋭一は、山で犬に追い掛け回された男の子の捜索とかでヘトヘトになったけど、
    リサとダンゴムシから、歩き続ける根気強さを学ぶ。


    第四話「笑顔の湧く園 5月23日」

    妄想癖と周りの目ばかり気にして挙動不審な行動をとったりしていつも間が悪い鋭一。
    鋭一がスーパーで買い物中にオーバーリアクションの転倒を披露し恥をかく。あまりの転びっぷりにそれを見ていた夫婦はケンカが納まり、泣いていた子供は泣き止んで鋭一にお礼まで言ってくれた。
    鋭一は、こんな自分でも良いところがあるのかも、と思う。


    第五話「祝福のメッセージ 5月29日」

    今日が29歳の誕生日だと思い出した鋭一。
    リサに誕生日ケーキを作ってもらった。ケーキには≪たんじょうび ありがとう≫と書かれてあった。なんで≪ありがとう≫なのか鋭一が聞くと、リサは「エーちゃんがいるからママがいなくても寂しくない。だからエーちゃんの生まれた日はリサにとって大切な日なの。だから、お誕生日・・・ありがとう」と答えてくれた。鋭一は胸が熱くなり、
    母親に、産んでくれてありがとう、と心の底から感謝する。


    最終話「雨のち夕焼け 6月2日」

    最初はイヤだったリサとの生活がだんだん楽しくなっていた鋭一。
    ある日、リサが突然行方不明になる。そして鋭一は家で姉・真矢のパスポートを発見する。。。

    リサは母親である真矢のところにいた。

    真矢は海外出張なんかしてなくて、
    ガンの手術のために入院していた。

    ガンで手術することを鋭一が知ったら、また父が死んだときみたいに取り乱すと思って、家族は内緒にしていて、リサにも内緒にしていたが、リサが家で真矢のパスポートを見つけて、病院を電話で探し当て、一人で病院に駆け付けたのだった。
    そして鋭一も病院に駆け付け真矢とリサに会う。
    鋭一は泣きながら真矢に早く元気なって退院してとせがみ、不安で泣いてるリサに、いつものドジな調子を見せてリサを笑わせた。
    自分にしかできないこと。鋭一はそれが見つかったような気がした。


    <感想>
    ミステリーというよりも家族愛の心温まる物語だった。

  • 【幼稚園児の姪っ子の面倒を見るはめになったニート青年の奮闘記】著者自らの幼稚園児送り迎え体験をもとに幼稚園を巡る事件と園児たちの大人顔負けの賢さを描く涙と笑いの連作ミステリー。

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