警視庁公安部・青山望 濁流資金 (文春文庫 は 41-5 警視庁公安部・青山望)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901585

作品紹介・あらすじ

どこまでもリアルな公安捜査の実態!仮想通貨取引所の社長殺害事件と心不全による連続不審死事件。所轄から本庁に戻った青山は、二つの事件の背後に広がる闇に戦慄する。

感想・レビュー・書評

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  • 第5弾のテーマは
    仮想通貨、マネーロンダリング、それに政治家が絡む。

    仮想通貨は刑法上の財物なのか?
    そうでないならば強盗や窃盗の構成要件に該当しなくなってしまう。



  • 一時流行った仮想通貨。
    億単位の金がパーに。なぜなら、財物に該当しないから、取締も難儀する。

    著者自身、警視庁入庁、警備部警備第一課、公安、警備局警備企画課、CIROを経るという経歴を持つ。

    その為、組織内の動き方、各所の相方など実に臨場感溢れる。が、リアル過ぎると言うか、物語として読み物としては、もう少々フィクションというか構成が欲しいところ。『ハニートラップ』では、多分に発揮されていたが。
    ディテールに関しては、素晴らしい。濱氏の作品はまだ二冊しか目を通していないので、噛みしめたい。構成が起承転結という安定感というか、漫画ちっくなので、ここにキャラが立つと化けるな。
    次作へ期待。

  • 面白かったです。警察24時とか好きだったのでこういう公安、組対?とかそういうの好き。マネロンだと自分に少し近い感じなので(会社の雰囲気とか)より理解できる。
    でもこういう読み物があるってことは、本当にビットコインとかってマフィアとか反社のマネーロンダリングに使われてておっそろしい話って割とリアルなんだろうか…
    とにかく、クライム物って好きだけど、ゴッドファーザーと同じで、ティンカーベルが出てくる妖精のお話って思ってた方が良いね。近づいちゃいかん。
    そういう意味でも警察の人って本当に素敵✨正義感!

  • 仮想通貨取引所の社長が銃殺された。人事異動で警視庁公安部に復帰した青山望は、同期カルテットと共に事件を追うが、同時に政財界のホープが次々と不審死する事件が発生する。やがて青山は二つの事件の背後に、日本の表と裏の権力者たちによる壮大な陰謀の存在を察知する。

  • 仮想コインをめぐって政界をも巻き込んだ事件を青山らカルテットが解決していく。
    ネタとしては新しくていいが、いかんせん警察の部署やら階級やら、あまり本筋ではない話題が出てき過ぎて、よく分からなくなる。
    宿敵との戦いは続編に続いていきそうな終わり方。

  • ビットコイン

  • 【作品紹介】
    仮想通貨取引所の社長が銃殺された。人事異動で警視庁公安部に復帰した青山望は、同期カルテットと共に事件を追うが、同時に政財界のホープが次々と不審死する事件が発生する。やがて青山は二つの事件の背後に、日本の表と裏の権力者たちによる壮大な陰謀の存在を察知する。公安捜査のリアルを描く大人気のシリーズ最新作!

    【感想】
    相変わらず登場人物が多く、人間関係を把握するのに苦労する。
    ただ、警察の階級制を理解させたいのか、ほかの警察小説に比べて登場人物の階級を記述して話を進めるシーンが多くみられる。
    ストーリの面白さは疑いの余地もないが、「新宿鮫」と違い、続編をすぐに読みたくなる感じではない。

  • 2016/3/24 15読了

  • 現実の事件と錯覚してしまうくらいのリアルさ。終わり方からいって、続編は確実か。ただ、もうそろそろカルテットもやり過ぎて潰されそうになるかも。

  • そういえば仮想コイン騒動てあったなあ。
    割と直近の話題を取り入れておりそういう意味では面白かった。
    ただこのシリーズの悪役って、
    あっさりしてて何故か印象に残らない。

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著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。主な著書に「警視庁情報官」「ヒトイチ 警視庁人事一課監察係」「院内刑事」シリーズ(以上、講談社文庫)、「警視庁公安部・青山望」「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズ(文春文庫)など。現在は危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍中。

「2022年 『プライド 警官の宿命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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